2003.4.22の独り言

 車というのは、個人売買でオーナーが変わった直後に、なにがしかのトラブルに見舞われるものらしい。そうなる確率は、かなり高いと思う。

 前回の独り言でちらっと触れた、新しい私の愛車、Lincoln Continental。日本に帰ってしまった人から入手したのだが、受け渡しのまさにその日、「SERVICE ENGINE SOON」というインディケーターが点灯するようになってしまった。彼は翌日日本に発つという状況で、もうそのまま受け取るしかない。

 もっとも所詮はFORDである。そんなインディケーターが点いたからって、どこも悪くない可能性のほうが高い(まあ、電装系は悪いんだけどね・・・)。別に私は全然気にしていなかったのだが、このせいでえらい目に遭ってしまった。あと1日、点灯するのを待ってくれたら助かったのに・・・

 車の持ち主変更の手続きをする際、政府に認可されたガソリンスタンドや修理工場で排ガステストを受けなければならない。こんなテスト、通らないわけがないと思っていたので、前にも利用したことのある近所の「テストのみ」やっているガソリンスタンドに持って行った。その日のうちに名義変更手続きも済ませたかったので、朝一で行ったんである。ちなみに「テストのみ」というのは、排ガステストをパスしたという証明書は発行してくれるものの、通らなかった場合の修理は行っていないという意味。

 これが大きな間違いだった。少し離れてるけど何回か利用したことがある信用できる修理工場(排ガステストの認可業者になっている)に持って行けば良かった。

 だってまさか、あんなインディケーターが点灯しているせいで排ガステストを通らないなんて、夢にも思わなかったのだ。だって「排ガス」テストだよ、「排ガス」テスト。排気ガスに含まれる有害成分が基準以下だったら通るのが当然じゃないのか?! なんであんなインディケーターが点灯してるせいで、「排ガス」テストに通らないんだよ?! 「通らなかった」と言われた時には、私は唖然として固まった。耳を疑った。

 そこは「テストのみ」しかしないので、「ここへ行け」と提携している修理工場の住所を渡される。指定された場所は結構遠いが、仕方ない。そこで修理してから元のスタンドに戻ってくれば排ガステスト代(約60ドル)を2重に取られずに済むが、他の店でゼロから始めたら排ガステスト代まで改めて払わなければならない。

 修理工場でどのくらい時間がかかるか聞いたところ、約1時間との返事。とても歩いて家まで帰れる距離ではないので、近くのファストフード店で時間を潰して1時間後に戻ってくる。(現場ではなく)窓口のおっさんに「できた?」と聞いたところ、「チェックに使う機械が壊れて、今さっき直ったばかり。私の車までに、あと2〜3台」と無愛想に答えると素早く私に背を向け、他の従業員と話しながらどこぞへ消えてしまった。

「んで、私はどーすりゃいーんだよ?!」

 しばしの後に戻ってきたおやじに、再度「時間はどのくらいかかるの?」と聞いたら、「言っただろ。だから、あんたの車の前にチェックしなければならない車が2〜3台、あるんだよ」と、横柄に偉そうに馬鹿にしたように言い放ちやがった。・・・頭に来過ぎて言葉が出ず、そこで会話が終わってしまった。

 ・・・・・すっげー、ムカつく・・・。言ってねーだろ! 大馬鹿野郎のクソタコおやじ! 何分、あるいは何時間かかるのかって聞いてんだよ! 2〜3台チェックするのに何分かかるのかなんて、知るわけねーだろ!

 そこの工場は、待合室のようなところもなく、幸か不幸か超ピーカンの能天気な炎天下(まあ、クソ寒いよりは随分とマシなんだけど)、屋外で駐車場の縁石に腰掛けて待つことそれからたっぷり3時間、通算4時間。元々、排ガステストで少し、その後、名義変更に行った役所で少し待たされることを想定していたので雑誌は持っていたけど、さすがに読み終わってしまった。なんという時間の無駄・・・。本当に本当に本当に、最初から信用できる修理工場に持って行かなかったことを心の底から後悔する。

 あまりにイライラして何度か自分の車の近くまで歩いていき、その辺にいる作業の人に「あとどのくらいかかんの?」などと聞いていた。この時、ハンドルを大きく切って停めてあったお陰で、右前輪の内側がいつバーストしてもおかしくないような危ない状態になっていることに気付いた。ここに来たお陰で去年の9月みたいに高速道路でタイヤがバーストするような目に遭わずに済んで良かったじゃないか、災い転じて福となすじゃん、と、一生懸命自分に言い聞かせてみる。・・・それにしてもやっぱ腹立つ。例え窓口のおっさんの対応が良くても、炎天下で4時間も待たされたら腹立つっての!

 最後、さすがに少々申し訳なさそうに遠慮がちに低い声で丁寧に説明するタコおやじ。「特に問題はみつからなかった」。んなこと、最初からわかってんだよ! ま、とりあえず今はインディケーターは消えてるようである。「同じ問題が起こったら、また来て」。誰が来るか! こんな店、2度と来るものか! 4時間も待たされて、エンジンはどこも悪くないという書類を書いてもらうために70ドル。えれー高い排ガステストについてしまった。

 そうこうするうちに午後も遅くなり、排ガステスト屋はすっかり混んでしまい、再テストは5時までできず。というわけで、その日のうちに名義変更もできず。5時までの間にタイヤ屋に行ったら、他のタイヤも近いうちにダメになりそうだったので、結局4輪とも交換することに。締めて725.25ドルなり・・・。わかっちゃいたけど、ホント、いちいち金のかかる車だこと(でも可愛いからいいけど)。

 94年の暮れに日本に帰っちゃった人からVW Jettaを引き継いだ時も、1ヵ月も経たないうちに1000ドルぐらい修理代かかったんだよな。どこが壊れたのか、もう忘れちゃったけど。大陸横断西行きに使ったTAURUS WAGONも、前のオーナーが日本に帰るその日に受け取り、1ヵ月も経たないうちにウォーターポンプ交換でかなりの出費を強いられた。言っても仕方のないことなんだけど、あと1ヵ月早く壊れていれば、と考えずにはいられない。

 今回のタイヤなんかは、バーストしなくてホント良かったって感じだけどさ。まあ何がムカつくって、あれから2週間、また「SERVICE ENGINE SOON」というインディケーターが点灯するようになってしまった・・・。次の排ガステストの時期が来るまで、絶対に放っておいてやる!

 ところで、あの車の色は、何色っていうんでしょうねぇ? よく見かける色ではあるんだけど、なんと呼ぶのかわからない。修理工場で書類を作る際、「車の色は? 白?」と聞かれた。さすがに白ではないと思う・・・。タイヤ屋でも「車の色は?」と聞かれ、「何色だと思う?」と聞き返したら、「黒か?」と言われた・・・。それはもっと違うと思う・・・

 ピンクがかったシルバー? ゴールドってのは違うと思うし、ワインのロゼ色と言うには随分と渋いし・・・? 光の強さによっても、全然違う色に見えるんだよね。えらいピンクに見える時とか、ベージュっぽい時とか、単なる銀色のときとか・・・。で、勝手にカメレオンメタリックと呼ぶことにした・・・(???)


 サービス開通予定日から半月以上遅れてようやく使えるようになった我が家のDSL。ダメ元で「使えなかった期間の料金払いたくない」とメールを出しておいたら、忘れた頃に返事が届いた。約20ドル、次の請求から割り引いてくれるとのことで、かなり感動したというか、期待していなかったので正直驚いた。

 ところが今度は先週の約5日間、かなり多くのサイトにアクセスできなくなってしまった。物理的にサーバが日本にあるサイトにアクセスできない確率が高く、一部のメールアカウントの送受信ができなかったり、スポーツ紙のサイトにも軒並みアクセスできず、かなり参った。これらのサイトを閲覧したりメールの送受信をするために、仕方なくいちいちダイヤルアップに切り替えなければならなかった。

 5日間も、というのは珍しいけど、この手のトラブル自体は決して珍しいものではない。アクセスポイントや中継地点のサーバの問題である。こちらの端末の問題ではない。

 放っておいてもなかなか復旧しないので、これまたダメ元で問い合わせのメールを出してみた。比較的早く返事が届いたのはいいのだが、回答内容が笑っちゃうぐらいピントはずれ。キャッシュをクリアしろだの、セキュリティ設定を変えろだの、んなことで直るわけがないだろ!ってなことばかり書いてある。

 SBC Yahoo! DSL、アメリカの業者にしては対応は悪くないんだけど、サポート担当者は全然使えない・・・


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