2003.2.11の独り言

 だからイヤだったんだよ!!! 最初っから!!! ったくよー!!!

 アメリカでは、とにかく何もしないのが一番。新しく何かを始めて、予定通りにことが運んだら奇跡だよ。トラブルに巻き込まれないほうが珍しい。本当にエネルギーの無駄である。

 私は別に全然、56kモデムのままで良かったんである。確かに遅いけど、市内通話かけ放題なのだけがアメリカの住宅用電話の取り柄だ。ずっと繋ぎっぱなしにしておいたって誰も文句言わないし、電話代だってかからない。(最近は自宅で携帯の電波の入りが非常に悪く、音声通話のために時には普通の電話も使わなければならないのがちょっと難点だったけど)

 そもそもアメリカの家庭用DSLなんて遅いくせに高いし(どこのプロバイダでも最高1.5Mbpsのサービスしか存在せず、月額利用料約50ドルもすべてのプロバイダで共通)、もう最初っからぜぇ〜〜〜〜〜んぜんっ、入りたくなんかなかったんである!(1年の1/4は自宅にいないからダイヤルアップアクセス用のアカウントも解約できず、結局2重に払うことになるしさ)

 最近、仕事で大量のデータを送受信することが増えていた。送受信だけなら時間をかければなんとかなるのだが、ウェブサイトに動画を掲載するケースも出てきた。56kモデムでは掲載まではできても、重い動画の動作確認ができないのである・・・。自分で制作したサイトの動作確認ができないのは、やっぱりますい。

 ケーブルでインターネットという方法もあるけど、もともとケーブルテレビと契約していないので却下。もちろん、アメリカにFTTHなんてない。気が進まないながらも仕方なくDSLに申し込むことにした・・・

 多少の困難を経ながらも(おそらく先方の申し込みシステムのトラブル)、とりあえず1月31日の夜に申し込みが受理される。プロバイダは「SBC YAHOO!」。(SBCとはNTTのような地域電話会社で、ソフトバンクとは関係ない)

 週明けの2月3日には、「2月10日に開通するよ」という確認の電子メール。その週のうちに、「2月10日に開通するよ」という書類も郵送で届いた。それには、「2月10日当日、もしくはその前に、接続用キット(DSLモデムやらCD-ROMやら説明書やら)が届く」と書かれていた。

 「んなもん、早めに送っといてくれよ」と思いつつも、当日の可能性もあると書かれているのだから仕方ない。10日は朝から、それでもちょっとわくわくしながら待った。しかし午後になっても届かない。仕方ないので夕方SBCに電話したら、その手の業務は本日は終了した、と言われてしまう。テクニカルサポートは24時間やっているようなのだが、管理業務をやっているメインオフィスが中西部(LAとの時差2時間)にあるらしい。

 仕方なく11日の朝一でまたSBCに電話。曰く、「記録によると、接続用キットはUPSが2月6日に配達、アパートの管理人のサインをもらったことになっている」。

 出たよ・・・UPS・・・史上最悪の配達業者。しかし郵便局より安く、配達業界でのシェアはダントツ。通販で購入したものを安く送ってもらうには、UPSを選ばざるを得ない。渡米以来、UPSとはさんざん闘ってきた。幸い、今のアパートに引っ越してからは何のトラブルもなかったんだが・・・

ここで、ちょっとうちのアパートのシステムの説明。郵便受けに入らない大型の郵便物やUPSの荷物は、大抵は管理人室の入り口にあるテーブルに起き去られることになっている。こうした場合、管理人室に荷物を届けた旨を知らせるメモが郵便受けに入っている。FedExのような高級(?)で高速確実が売りの配達業者は、ちゃんと部屋まで届けに来る。郵便局もごくたまに、(荷物の種類によるのか)部屋まで届けに来ることもある。UPSも、多分1回ぐらいは部屋まで来たことがあるような気がするが、普通は管理人室に置いていく。とりあえず、今まではそれで問題がなかった。

これが慣習になっているから、「アパートの管理人のサイン」なんて何の意味もないのだ。彼らは、管理人がいようといまいと、勝手に荷物を置いていく。サインなんて、伝票に配達人が自分で管理人の名前を書いているだけだ。

 まあ一応は管理人にも聞いてみようと思った。しかし、こういう時に限って管理人は留守である。ようやく帰って来たのが夕方の3時半。管理人の返事は当然のごとく「覚えていない」だった。そりゃそうだ。別に彼が本当にサインしたわけじゃないんだから。

 それから慌てて再びSBCに電話。今度はUPSのトラッキング番号(荷物追跡用番号)を教えられ、まずはUPSに問い合わせてくれ、と言われる。

 もんのすご〜〜〜〜〜く嫌な予感がしながらも、仕方なくUPSに電話する。それはもう見事なまでに予想通りというか、期待を裏切らないというか、実に愛想の悪いヤツが電話に出て、「届けた。管理人のサインがある」の一点張り。確かに向こうもそれ以外に答えようがないんだろうけど、やっぱムカつく・・・。安い金で雇われてる(に違いない)UPSの人間と、ちゃんと教育訓練を受けた電話応対係では、同じことを言うにしても言い方が全然違う。(ちなみにSBCの応対は、一番最初にかけた時に出た人が超スペイン語訛りに加えて声が非常に遠くて何言ってるのかさっぱりわからなかったことを除き、特に不満はない。DSLの利用者なんてあんまりいないせいか、いつもそれほど待たされないし)

 結局この電話では埒が開かず。大捜索(?)をかけるには「送り主が正式にトラッキングをオーダーするしかない」とのこと。

 慌ててSBCにまた電話するけど、あぁ・・・4時過ぎてしまった。中西部にあるオフィスの業務はすでに終了。続きはまた翌日・・・

 ああもう、本当に本当に本当に頭に来る。申し込む前から、新たなトラブル背負い込むことになるに決まってると思ってたよ。こうなることは最初から火を見るより明らかだったんだから! だから新しいサービスなんか申し込みたくなかったのに!!! ああ、もうっ! やり場のない怒りにもんもん・・・

 はてさてこの先どうなりますことやら、続きを乞うご期待!・・・じゃなくてぇ・・・(なんかもうすでにDSLの契約自体、キャンセルしたくなってきたよ)


 本来なら今週からインターネットと家の電話を同時に使えて、携帯電波の入りが悪い問題も解決して、ウェブの閲覧もデータの送受信もブロードバンドで楽々・・・のハズだったのに・・・(課金だけは、間違いなく10日から生じているハズ)

 そう、今週はDSL開通に合わせて、とあるウェブサイトの移転を予定していた。例の、新年早々すべてのコンテンツを消滅させてくれて、何も対応しなかったどころか、詫びの一言もなかったプロバイダにおさらばする計画だったのだ。サーバ使用料は今年の9月分まで払ってあるのだが、そんなものはこの際どうでもいい。残金なんか、手切れ金にくれてやるわい!

 新しいプロバイダへの申し込みは済ませてあるので、DSLが開通しようとしまいと、移転は予定通り進めざるを得ない。大体、DSLがいつ開通するか確実にわかるんなら待ちもするけど、あてもなく待っていられない。

 そして、延々と、それはもう延々と、地道に、細切れにちょっとずつ(合間に何本ものクレーム電話をかけなきゃなんないしねっ!)、ものすごーく時間かけながら、結局いつもの56kモデムでコンテンツをアップロードしている。・・・はぁ・・・


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