2003.2.27の独り言

 26日のニューヨークタイムズによると、アメリカン航空(AA)が5月中に破綻しそうなのだそうだ。親会社が会社更生法の適用を申請する可能性が高いとか。

 AAはこの4月からロサンゼルス成田直行便を飛ばす予定だった。航空券を2月半ばまでに買うと安かったし、AAのマイレージを貯めていることもあり、5月の半ばにはAAを使って日本に行く予定にしていた。

 それが同じく26日、旅行代理店から直行便の就航が延期になったという電話があった。実はノースウェスト(NW、こちらもマイレージを貯めている)も2月半ばまでに購入すると安く、迷った末にAAに決めた経緯がある。でも今さら飛びませんと言われても、NWの値段はすでに高くなってしまった。追加料金なしでAAのサンノゼ経由に振り替えてくれるそうなのだが、そうするとAAの取り分は同じでも何故か税金分15ドルぐらい高くなるらしい(税金税金って、一体どんな税金なのかさっぱりわからないが、ロサンゼルスで日米往復の格安航空券を買った場合、支払う金額の2割以上が税金だ。この条件でサンノゼ経由便を買ったとすると、チケット価格378ドルに対して税金は105ドルである。実にふざけてると思う。安い価格を提示して客寄せしておいて、合計金額は実はかなり高い。ほとんど詐欺じゃん。しかもこの税金なるもの、航空会社も行き先も価格も同じチケットでも、買う時期や飛ぶ時期によって金額が違う。最初から合計額を提示して売る、というわけにもいかないらしい)。でもAAが倒産し、直前になってサンノゼ経由も飛びませんなんて言われたら目も当てられない。結局、3月あたりに日米以外の航空会社から安いチケットが出ることを期待して、キャンセル&返金してもらうことにした。

後日、別の旅行代理店ではNWの割引価格での販売を3月3日まで行っていることを知り、結局NWのチケットを買ったのだが、こちらの税金は75ドルだった。代理店の人曰く、「もうすぐ20ドル上がるらしいので、もしかすると95ドルになっちゃうかも」ということだったが、75ドルのうちに発券が間に合ったらしい。
いやもうホント、どんなシステムなのか、どういう計算で金額決めてるのか、誰の取り分なのか、さっぱりわからん。税金税金って、本当に政府に納めてるのかよ???

 ユナイテッドに続いてAAも倒産って、一体アメリカの航空業界はどうなっちゃうの? まあ私的には、こんな状況なのにどうしてNWが潰れないのかが不思議なんだけどね。あれほど欠航が多い先進国の大手航空会社もないと思う。NWを仕事で使う場合、スケジュールに1日余裕を持たせておかないと心配だと言われているくらいである。

 さて、911テロをきっかけに業績悪化が加速した(あくまで加速しただけであって、元々悪かった)航空業界。経費削減のため、国内便の機内食を、トレイに乗せて出す軽食から袋を渡すだけで済むスナック類に変更したり、長距離便でもまったく機内食を出さないところもあるらしい。AAの中距離便では、搭乗口にちょっとしたおやつ(小カップのヨーグルト、小袋のポテトチップ、個別包装した大きめのクッキー1枚などの詰め合わせ)を入れた紙製の小型手提げ袋が置かれていて、乗客が勝手に取っていく形式の場合が多い。

 別に機内食のために飛行機に乗っているわけではないので、簡略化大いに結構というか、はっきり言ってどうでもいい。ただ1つ、AAがたまに機内で配るプラスチック製の軽食入り手提げ袋だけは許せないが・・・

 先日、セントルイスからロサンゼルスに向かう機内で、この袋が配られた。20センチ×20センチ、マチが8センチ程度、ヒモ状の持ち手がついた小さな手提げ袋である。問題は素材。スーパーなどで使われるプラスチックバッグ(最近の日本風に言うとレジ袋?)よりかなり厚手のプラスチックでできており、とにかくガサゴソガサゴソ、とてつもなくうるさい。配られる音を聞きながら、ピンときた。受け取ってみて、確信した。あれは、あの日の私をとてつもなく不機嫌にした機内食は、これだったのだ・・・

 あれは去年。フロリダ出張の際、マイアミ近郊経由で中南米に行く便のフロリダまでの部分を利用した。元々、出発予定時刻は夜の12時と遅く、普通の人は夕食を済ませてから乗る時間だ。こうした夜行便は、通常は離陸直後に電気が消え、「どうぞおやすみください」モードになるものである。どう考えても、それが「良いサービス」というものだろう。

 この日の便は、ほぼ予定通りに滑走路を走り出したものの、途中でいきなり減速し、ついに滑走路の途中で停止してしまった。何事か?!と乗客はかなり緊張。エンジントラブルとやらで別の場所に移動し、乗客は乗ったまま(「こんなとこで死にたくない」と、緊張したまま)1時間も待たされた。

 深夜1時過ぎにようやく離陸し、無事に安定飛行に入り、「ああ、良かった」と胸をなで下ろし、「さあ寝るぞ!」と目を閉じた。・・・・・。そう、せっかく人がうとうとした寝入りばな、死ぬほどうるさい「ガサゴソガサゴソ」攻撃に遭ってしまったのである。国際便に乗るときはいつも用意している耳栓を持って来なかったことを心の底から後悔した。エンジン音などで決して静かとはいえない飛行機内においても、とにかくこのプラスチックバッグは許し難いほどうるさい。袋自体がとてつもなくうるさい上に、さらに中に入っている軽食の袋がまた普通に(?)うるさい。挙げ句、今度は飲み物を配りに乗務員が回って来やがった。こうなると、普段は気にならない氷を砕いてカップに入れたりする音まで許せなくなってくる。備え付けの薄い毛布をいくら頭から被ったところで、ちっとも助けにならない。

 眠いのに眠れない時って本当に腹が立つ。いろんなものに対して腹が立ってくる。こんな深夜に、食事を配るほうも配るほうだけど、食うほうも食うほうだよ! 到着地の時間だと朝の4時半だよ! なんでそんな時間にもの食うんだよ?! 隣の2席は老夫婦だったが、こいつらもとてつもなくうるさい音を立てながら食っていた。年寄りのくせに深夜にジャンクなんか食うなよ!!!(と、ほとんど八つ当たりの逆恨み) 胃が弱い(?)一般的な日本のじーさんばーさんがとてつもなく愛おしく感じた(???)。

 この時の私は腹が立ち過ぎていて、目を開けてどんなものが配られているのかを見ることすらしなかった。窓のほうに顔を向けたまま、毛布と上着を被ってひたすら固く目を閉じ、とにかく寝ようと無駄な努力をしていた。家に帰ったら絶対にAAに苦情の手紙を書いてやる!と思いながら(出張中にいろいろあり、帰る頃にはそんなことすっかり忘れていて、結局書かなかったけど)。

 この時以来、夜行便に何回か乗ったが、食べ物は配られなかった。しばし考えて、「あれはきっと国際便だったからに違いない、そーだそーだ、どう考えたって国内便のRed Eye(夜行便)で食べ物なんか配るわけないよなっ」という勝手な結論に達していた。

 しかし前述のセントルイス発便で、あの同じクソうるさくて迷惑な機内食に遭遇。AAのポリシーがよーわからん・・・。ちなみに、搭乗口で配られるタイプの紙製手提げ袋の中身より、クソうるさいプラスチック製手提げ袋の中身のほうがちょっとだけ豪華である。

(飛行機の話、続く・・・と思ったんだけど、いつになることやら)


 前回書いたDSL問題は一向に解決していない。詳細はまた改めて書くとして、開通する予定だった日以来、前よりもかえって不便な生活を強いられている。

 まず、SBC(DSLサービスのプロバイダ)やUPS(私のDSLモデムなどを紛失しやがった、タコ配達業者)から連絡があるかもしれないと思い、日中はできるだけ電話回線を空けるようにしている。お陰で日中は思うようにインターネットに接続できず、超不便。

 さらに、「本来なら2月10日にDSLが開通しているはずで、課金だけはとっくに始まっているのに」と思うと、それまでなんでもなかったことにもいちいち腹が立つ。電話をかけるためにいちいちインターネット接続を切ったり、電話待ちで接続できなかったり、ウェブサイトの読み込みやメールの送受信、ファイルのダウンロードがやたらと遅かったり。その都度、「本当なら今頃はすでに・・・」と思ってしまって、必要以上にイライライラ。最近なんだか全体にウェブサイトの読み込みが以前より遅くなったような気すらしてしまう。


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