2002.3.14の独り言

 去年の夏以来、国際宅配業者のFedExから、忘れた頃にというか、定期的にというか、請求書が来る。

 トラブルの原因を作ったのは自分である。随分と昔に作ったFedExのアカウントを去年の8月にものすごく久しぶりに使った。なんとなく、届け出住所がニューヨークのままになっているような気はしたが、クレジットカードに課金されるのだから関係ないだろうと思った。引き落としに使っていたクレジットカードが、すでに解約したものだったという事実にまでは考えが及ばなかった。

 引き落とし用クレジットカードが存在しないので、FedExでは請求書を郵送した。この辺、「米郵政公社の商売」で書いたような事情で、FedExは私のロサンゼルスの友人宅の住所を把握している。私はこの友人から、FedExの請求書を受け取った。

 実際、FedExに対して、本当に申し訳ないと思った。私としたことが、とんだ大ボケかまして先方に無駄な労力を使わせてしまった。心の中で「本当にごめんなさいね」とつぶやきつつ、即日、支払いの小切手を郵送した。

 ところが、去年の間にさらに3回ほど、同じ請求書が届いた。今度は、正しい私の住所宛に送られてきた。どうやって先方は私の正しい住所を知ったのか。どう考えても、私が送った小切手を受け取り、そこに書かれていた情報を元に、顧客データベースを更新したとしか思えない。それなのに、「未払いだ」と請求書を送り続けてくる。

 銀行から毎月届く明細書によれば、私がFedExに送った小切手は10月頭に換金されている。先方が金を受け取ったということは、記録に残っている。

 最初のうちは、入れ違いに請求書を送ってきたのかもしれないと思い、無視していた。3通目が届いた11月下旬だったか、いい加減頭に来たので先方に事情を説明した。

 以来、しばらく何も届かなかったので、てっきり事情を理解してくれたものと思っていた。ところが2月末に、FedExからまたまったく同じ請求書が届いた。そもそもの原因がこちらにあることはわかっているけど、だからってここまで嫌がらせしなくたっていいだろうが・・・。こっちの言うこと理解しないし、安心した頃にまた現れるし、ストーカーみたい(?)。

 少し話が逸れるが、相手が公共サービスやクレジットカード会社などだったら、請求書が届くたびに元の額に利子が加算されて、請求額が高くなっているはずである。ところがFedExからの請求額は、請求が発生した日から半年近く経っているにもかかわらず、最初の額から1セントも増えていない。ちょっと感動した。

 だからといって、2重に払う気はさらさらない。仕方なくFedExに電話した。電話の向こうでは「(私が送った小切手の記録を)みつけたみつけた、もう大丈夫」なんて言ってたけど、ちゃんと処理してくれよな。もうつきまとわないでくれよ。本当に頼むよ。

 安心していると現れるストーカーといえば、長距離電話会社の「SPRINT」。ISPとの提携をめぐる諸般のトラブルを経てようやく解約できたと思ったら、3ヵ月間が空いた後に(利子付きの)請求書が届き、問い合わせたら「これまでも毎月請求書を送っていた」と言われたり、実は長距離キャリアとしては解約されていたけれど中距離キャリアがSPRINTのままだったことが判明したり、しかも本来課金すべきではない項目まで課金され続けていたり。とにかくトラブルが延々と終わらなかった。
(そもそも、なんでSPRINTからの郵便物だけ、3ヵ月も届かなかったのか、実に疑問なんだけどさ。本当は送ってなかったんじゃね〜のか?!)

 詳細は省くが多大な苦労と非常な心労を乗り越え、とにかく11月中旬にようやく縁が切れた、ハズだった。

 ところが、今年に入って「○×ドルのクレジット(払い過ぎ残高)があるよ」と書かれた「請求書」を送ってきやがった。だから何なんだよ?! すでに顧客じゃないんだから、そんな「請求書」送る暇あったら返金小切手でも送って来いよ。いやもう、返金もしなくていいから、頼むからつきまとわないでくれ!

 長距離電話会社がここしかなくなったら私は長距離電話の使用をやめる、と誓っているほど未だにムカついている、かつて利用していた長距離電話会社「MCI」とは、結局確か20ドル程度のクレジットを強奪(?)されたまま縁が切れたが、それ以上追究しなかった。縁が切れただけで、心から嬉しかったもんね。MCIと印刷された封書を郵便受に見るだけで心臓に悪い。縁が切れただけで、もういい。2度と私に連絡してこないでくれ!

 SPRINTとのトラブルでは、いろいろな偶然が重なり、状況がどんどん悪いほうにいってしまった。MCIと違い、2度とSPRINTを使うまい!とまでは思っていないけれど、それでもやっぱりSPRINTからの封筒が郵便受に入っているとドキっとする。頼むからもう、つきまとわないでほしい。


 前にも書いたけれど、今冬のロサンゼルス、寒かったのは1月までだった。2月からすっかり春というか、2月の半ばには最高気温が30度を超える日もあり、すでに夏のようだった。冬=雨期だというのに雨もほとんど降らず。去年の2月、日本の梅雨のように毎日毎日雨続きだったのがウソみたいだ。年末年始の日本滞在でも気持ち悪いほど好天に恵まれた私は、今年に入ってほとんど雨に遭遇してないない。
(先日、夜中に雨音というか雨だれの音がうるさくて目覚めたことがあったけれど、起きた時にはあがっていたので、雨に遭ってはいない)

 そんなわけで、2月以降、暖房もつけずに済んでいたのだが、昨日今日と急に寒い。気温はそれほど低くないのだが、昨日から強風が続いているのである。以前に書いたように、アパートの部屋の窓は密閉性のかけらもない。パソコンデスクの正面に窓があるので、パソコンに向かっていると、窓を開けているとしか思えないほど風が体に吹きつけてくる。本当に勘弁してほしい。まさに、やり場のない怒りである。

 暖房をつけたところで、暖房の前にはりついていなかったら暖かくない。だからパソコンに向かっている時は、暖房をつけてもあまり意味がない。

 とりあえず足下だけでも風が当たらないようにしようと、大きな段ボールを窓の前に立てかけてみた。実際に効果があるのかどうか体感はできない。寒いことに変わりはないのだが、気持ちが少しだけ安らいだ。今まで、何もできずにいたところ、少しは対抗してやったぞ、ざまーみろ!みたいな感じで・・・

 まあ、根本的には何も解決してない。結局、風がおさまることを、さらに風がうれしいくらい暖かい季節が早くやってくるようにと、祈るしかない。要するに、自力ではどうにもならない。

 アパートの管理人さんは本当にいい人だし(ショーン・コネリー似だし<だからなんだ?!)、治安もいいし、比較的静かだし、窓さえきちんと閉じれば実に住みやすいアパートなのに・・・


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