先日、仕事で泊まったラスベガスの「Aladdin Resort and Casino」ホテル。同名のホテルは昔から同じ場所にあるが、確か比較的最近、リニューアルオープンしたはず。案の定、客室内部は新しくてきれいで、特にバスルームは広大で豪華。34階だったので眺めも良かったのだが、できるものなら２度と泊まりたくないと思ってしまった。

　室内を見渡せば、壁際の机に液晶モニタとキーボードが置いてある。もしかしてインターネットに繋がっているのかな、と期待して電源を入れてみたのだが、ホテルのウェブサイトが見られるだけである。ブラウザにどこのアドレスを入力しても、ホテルのサイトにジャンプする・・・

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　どうやらインターネットに繋がっているわけではなく、ホテルのサイトもLAN内のサーバにアクセスして表示している様子。

　まあ、万が一、備え付けのこの端末でインターネットに接続できたところで、私の仕事上、何の役にも立たない。あまり気にするのはやめて、自分のノートパソコンで作業する。

　しっかし！　自分のパソコンでインターネットに接続しようにも、電話回線の状態が最悪なのである。APを変えても、さらにはプロバイダを変えても、繋がったかと思うとすぐに切れて何もできない。接続が安定するまでに５〜10回は接続し直さなくてはならない。２月なんて、宿泊客が一番少ない時期じゃないのか？　繁忙期より回線容量に余裕があるハズなのに、それでもこれかい・・・。さらに電話利用者が最も少ないと思われる明け方でも、状況は変わらなかった。

　ここでふと、備え付けの端末からイーサケーブルが出ていることに気付いた。「お♪」と期待して、ノートに差してみる・・・が・・・、今度は自分のパソコンのブラウザにホテルのウェブサイトが表示される。どこのアドレスを入力しても、（LAN内の）ホテルのサイトにジャンプする・・・。しかも勝手にブラウザウィンドウのサイズまで変えやがって。

　ナメてんのか・・・？？？

　はっきり言って、設備投資の無駄である。追加料金を支払えば普通に高速インターネットを利用できるという可能性も捨てきれないが、そんな説明、チェックインの際に一言もされてない。部屋に置いてあるホテル設備の説明書でも、一言も触れていない。

　前述のようにダイヤルアップの状態は最悪である。キーボードのそばに高速インターネットの案内の１枚でも置いてあれば、10ドルや20ドル、喜んで払って申し込む。だけど、何もなかった。

　万が一、追加料金を支払えば利用できるシステムだったとしても、あまりに説明不足。ゆえに、やっぱり設備投資の無駄である。全室にそんなもの置くより、基本的な電話回線の状態を改善してくれ！

　ついでに言えば、室内に電話機が２台あったのはいいのだが、１台は普通の（音声の）通話を受信はできたが発信できなかった。パソコンからのファックス送信も、２回に１回は失敗する。

　ちなみに、一緒に泊まった仕事仲間の誰もが、あの備え付けの端末に何の意味があるのか理解していなかったし、ぶちぶち切れまくるインターネット回線状況にキレていた。別に私の部屋にだけ、高速インターネットのパンフを配るのを忘れていたわけではない。

ドアの外にぶらさげる「朝起こすな」という意味の札は、忘れられてたけどね。最初、このホテルは室内に客がいる時はノックしない方針にでもなっていて、どこの部屋にもあの札は備えていないのかと思ったけれど、朝廊下を歩いたら多くの部屋のドアに札がかかっていた。単に私の部屋になかっただけだった。

　このホテル、枕も最悪だった。どう最悪なのか、言葉で説明するのは難しいのだが、とにかく寝心地が最悪。疲れて眠いハズなのに、２泊したうちの２晩とも寝付きが悪かった。３日目の朝など、意味もなく４時半に目覚めて眠れなくなってしまった。日中の空き時間に雑談中、「今朝さあ、４時半に目が覚めちゃってさあ」などと言ったところ、他の人「俺も４時半に起きた」、別の人「俺もえらい早く目が覚めたなあ」。その場にいた３人とも、意味もなく早起きしてしまっていたという事実が発覚した。なんだかなあ。これはやっぱりきっと、枕が悪いんだよなあ。

　一同の中には、ぐっすり眠れたという人もいたことはいた。でも、私はこの後３日ほど、肩の後ろというか背中の上部というか、とにかくその辺が痛かった。私同様、４時半に目覚めちゃったヤツは、翌日、マッサージ屋に行っていた・・・

　ホテルのシステムも変わっていた。チェックアウトの時、何故かトータル金額の領収書をくれず、宿泊基本料金以外の追加料金の明細書だけくれたのだ（空港に行ってから気付き、すげえやられた、と思った。経費の精算の際、「追加料金の明細書しかくれなかった」って信じてもらえるだろうか・・・？）。しかも、市内通話１回につき１ドルずつ、課金してやがった。失敗したインターネット接続も、すべて１回１ドル。何十回がんばってもどうしてもインターネットに接続できず、さらに失敗した回数分だけ電話料金を請求された、オランダのホテルを思い出した。アラジンホテルの電話インフラ、オランダ並（？？？）

今は知らないが、99年11月のオランダの電話回線の品質は最悪だった。ホテルのみならず、友人宅でもインターネット接続にはえらい苦労した。友人には、なかなか接続できないのが「通常状態」だと言われた。

　チェックアウト手続きが済み、出口に向かって歩き出す。カウンターの職員の「また泊まってね」という営業トークを背中で聞きながら、心の中で「２度と泊まりたくね〜よな」とつぶやいた。
（仕事だと、自分でホテルを選べることはあまりないけどさ）

　アパートの部屋のトイレの水が、完全には止まらなくなってしまった。常にぽたぽたぽたぽたと、タンクに水が垂れている音が聞こえる。昼間はあまり気にならないが、寝室とトイレが近いこと、夜は周囲が比較的静かなことから、毎晩、寝つくまでの間、非常に気になる。

　長期で留守にする際には元栓を閉めて出かけるが、毎晩元栓を閉めるのも面倒である。

　とっととアパートの管理人に言えばいいのだが、１つ問題。私の部屋は「土禁」なのである。作業の人間に土足でどやどや入って来られるのが嫌で、ついつい言うのを躊躇してしまっている。

　満水になると浮き上がって取水を止める浮きがついている棒を曲げようと試みたり、この棒にヒモをつけて外から引っ張れるようにしてみたり、自分でできることはいろいろやってみたのだがダメだった。

　ずっとこのまま、というわけにもいかないし・・・などと思いつつ、実はすでに４カ月もこのままだったりして・・・