99.8.26の独り言

 間が悪いこと、間がいいこと、多分どちらもそれほど大きくは違わない確率で起こっているのだと思う。単に、間が良かったことってのはすぐに忘れてしまって、悪かったことばかりが印象に残るのだろう。

 確かにおととい、死ぬほどステーキを食べた帰り道、11時を過ぎていたのにバスは比較的すぐに来た。乗り換えに至っては、下りた瞬間に次に乗るバスが登場して待ち時間ゼロ。とっても間が良かったじゃないか・・・

 しかし・・・! バスなんて多少、待たされてもいいから、私はもっと重要なことで「間のいいヤツ」になりたい・・・

 ・・・ここ最近の私の滞米ステータスには、2つの要因がからんでいる。

 1つは、今までの就労ビザ。このビザの期限は本日、8月26日。滞米期限も今日まで。明日から私は、何らかの手段を講じぬままにアメリカを出てしまったら、普通の方法ではアメリカに戻ってこられなくなる。

 もう1つは、ようやく最終段階に入った永住権。弁護士に「最後から2番目の段階に入った」と言われたのが今年の春。その時は、「おそらく6月か7月に最終段階に入る。最終段階に入ったら、特別許可を受けなければ出国できない」と言われた。

 この時点で私は、去年のように7月末から8月という「まさに夏休み」の時期に日本に帰ることを諦めた。飛行機が最も混む時期であり、また早めに予約しないと航空券代も高い。この時期に帰国するには、相当早めに計画を立てねばならない。種々の予約が済んだ後で「最終段階に入りました、もう帰れません」と言われたら困ると思ったのだ。実際には「最終段階に入った」という通知が来ても、次の書類を出すまでは出国禁止にはならないようだが、万が一、6月くらいにそういう状態になってしまったら、それはそれで悩んだだろう・・・

 出国許可が下りるには、申請から約2カ月かかると言われていた。9月の後半か、遅くても10月頭には日本に帰りたい私は、7月の頭に弁護士を通して出国許可を申請していた。

 8月の半ばになって、弁護士がおもむろに「出国許可を申請するのが早すぎた」と言ってきた。・・・・・「???」

 実は私の永住権取得過程が最終段階に入ったのは、ナント、つい先日だったのである。そして、出国許可とは、「最終段階に入ってから」申請するものであったらしい。(早く申請してしまったために、出国許可が下りるのが遅れたりするのかどうか、恐くて聞けない(_ _;;;...。聞いたところで早く下りるわけでもないし・・・)

 これはあくまで結果論である。だが、要するに今年の夏も、去年同様「まさに夏休み」の時期に日本に帰っていれば、何も問題なかったのである。暑い日本の夏を思う存分楽しめて、花火も見られて、海やプールにも行けて、毎年夏恒例の新日G1の試合も見られて、ついでに早めに免許の更新も済ませて、就労ビザもまだ残っていたからアメリカにも戻って来られて、すべてが丸く収まったのである。

 移民局の作業の進み具合を予言することは誰にも不可能であるから、ぶーたれても仕方ないことはわかっているけど・・・(_ _;;;...

 ・・・今回、弁護士から届いた書類を額面通り受け取ると、「最終段階に入った際に必要な書類を提出(健康診断などで書類を揃えるのに時間がかかったため、これが本日)してから、出国許可を申請し、下りるのは申請してから75日後」である。つまり、何をどう申請しても「絶対に出国できない時期」というのが生じてしまい、それがまさに今なのである。前は2カ月と言ってたくせに、75日に延びやがった(_ _;;;...。結局これも移民局の作業の進み具合次第、1週間で下りるかもしれないし、3カ月かかるかもしれないということなのだろう。素直に受け取れば「11月までは出国できない」んだってさっ! けっ!

 さて、9月末か10月頭に日本に帰りたい理由。四級船舶免許と、運転免許の更新である。大体、人生の中で「何をどうやっても出国禁止」の時期なんて、数カ月(75日?)しかないんである。それがどうして、5年に一度と3年に一度の免許の更新時期と重なるのか、本当に頭が痛い。これを「間が悪い」と言わずして、ナンと言おう。

 四級小型船舶免許、これはあまりメジャーな免許ではないが、「海外に行ってたんですぅ〜」とかゴネたら何とかなるだろうか? ほとんど使うこともないけど、取るときに金かかったし、失くしたくはないなぁ。念のため(なのか?)調べよう。

 普通免許、これははっきり言って、どうでもいい。大体、普通免許だけなら、日本の免許がなくたってアメリカの国際免許を運転免許試験場に持って行けば、すぐに作ってくれる。

 問題は、大型自動二輪免許である。どうしてこれがそんなに大事か、わからない人には、まったくわからないであろう。私にとっては、日本国籍なんかよりよほど大事である。

 どうしても10月の誕生日前に更新したい理由。それは、免許が失効してから再発行すると、免許の発行日が「その日」になってしまうからだ。書類上は、初心者になるわけだ。

 「だから何?」・・・って?

 日本の自動二輪免許取得システムというのは、しょっちゅう変わって来た。小型・中型・大型といった区別がなかった時代、普通免許に付いてきた時代・・・。我々が取得したのは、試験場に行かなければ大型自動二輪免許が取れなかった時代である。聞くところによると、今は教習所で大型自動二輪免許が取れるとか・・・

 二輪免許の発行年月日というのは、ひっじょぉ〜〜〜に重要なんである!!! 理解できない人にとっては、本当に理解できないだろう。免許の発行年月日なんて、どうでもいい人にとっては本当にどうでもいいことだろう。しかし、苦労して試験場に通って大型二輪を取った人だったら(絶対とは言わないけど)ほとんどの人がこだわりを持っているんじゃないのかなぁ。だって、勲章だもんね。例え、2度と日本で二輪に乗ることがなくてもね・・・


普段は無敵(?)の長靴(^^ゞ...
 表紙にも書いたが、26日木曜朝のマンハッタンは、それはもう激しい雨であった。もちろん迷わずヒザ下までの赤い長靴に、赤いレインコートを着て家を出たのだが、台風が直撃したのかと思うような降りに長靴も負けそう・・・。池(川?)と化した横断歩道に、長靴をはいている時にいつもそうするように何も考えずに突っ込む・・・と、あまりに水が深くて撥ねた水が長靴の上から入る(_ _;;;...。降り方も並じゃないので、ヒザ上丈のレインコートとヒザ下の長靴のはざまが濡れまくる(_ _;;;...。濡れたヒザから、雨水が長靴の中に流れ込む。もちろん鞄も、かなり濡れた。

 私は朝が早かったので、のろのろ運転の地下鉄でどうにか会社に到着したものの、その後、近郊電車も地下鉄もバスも、ひどい状況になってしまったらしい。9時半になっても10時になっても、見事に誰も会社に来ない。かかってくる電話は、社員からの「遅れます」コールばっかり。

 中で1本、ある社員からの「寝坊しちゃって」という眠そうな声の電話には笑った。こいつ、外がものすごい雨だとか、地下鉄も電車も止まってて誰も会社に来てないとか、そういう状況を何も知らずに電話してきたんだろうな・・・

 結局この日は、昼を過ぎても来られない人もいた。午後の遅い時間になっても近郊電車は復旧しなかったのか、会社の近くのGrand Central駅は人であふれていた。雨のほうは10時くらいにはすっかりあがり、晴れ間が覗いてたんだけど。


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