いつの間にか8月になり、いずこも夏真っ盛りといったところか。
さて私は・・・、夏ボケしている。夏バテじゃなくて夏ボケである。元々あまりなかったやる気、完全に喪失。
ほかでも書いたが、とにかく最近の私は寝付きが悪い。最近と言っても3月くらいからの話なので、気候が原因ではない。
先々週、たまりかねて睡眠薬を買ってきた。正確には、睡眠薬じゃなくて睡眠補助剤とか、そんな感じかもしれない。面倒なので睡眠薬と書く。
寝る前に飲め、と書いてあったので、日曜の夜、素直に寝る前に飲んだ。寝付きは全然良くならなかったが、翌月曜は使いモノにならなかった。
先週末は、翌日いくらでも寝ていられる金曜と土曜の夜に飲んでみた。これは結構良かった。変な時間に何度も目覚める、休みの日も早く目覚める、という症状にも困っているのだが、睡眠薬を飲むと途中でほとんど目覚めず、非常にたっぷり寝られた。起きたとき、とっても幸せな気分だった。
しかし! 土日に寝過ぎたせいか、先週の日曜の夜はいつも以上に眠れなかった(_ _;;;...。12時前にベッドに入っているのに、寝付けたのは4時頃だった。
さすがに4時まで眠れないのでは生きていけないと、この日曜の夜は再び睡眠薬を飲んだ。ただし、寝る2時間くらい前に飲んだ。今度は案外うまく寝付けた。
ところが、月曜のボケは先々週とあまり変わらなかった。先々週以上かもしれない。
よくあるパターンなのだが、うちの会社が入っているビルは受付で「このビルで働いています」という身分証明証(ID)を見せないと中に入れてくれない。訪問者の場合は受け付けで記帳してゲスト用のIDをもらう。中で働いている人間でも、IDがないといちい記帳しなければならない。
月曜に眠くボケた頭で出勤した私、地下鉄の駅を降りたところで、今朝はIDを鞄に入れていないことに気づいた。幸い、うちのビルは朝早いと何故かほとんどノーチェックで入れてくれる。まだ8時過ぎだったために、とりあえずはオフィスに入れた。しかし、ビルに戻る時に記帳するのが嫌なので、日中、買い物や散歩に行かれない。
特に深い意味もなく、私はIDとビルのトイレの鍵を一緒のストラップにくっつけている。というわけで、トイレの鍵もない月曜になってしまった。午前中、同僚にトイレの鍵を借りるのが嫌で、トイレの前の廊下に立って誰かが出入りするのを待ってしまった。
午後になり、捜し物があって鞄をさぐった私。そこに見えたのは、IDをくっつけたストラップによく似た黒い紐。引っ張ってみりゃ・・・、IDもトイレの鍵も鞄の中に入っていた・・・
#ボケの上塗り・・・
私はいつも家に帰ると、IDを鞄やポケットから出して部屋の入り口のドアにかけておく。出勤するとき嫌でも目に入るので、多少ボケていても条件反射的に持って行く。今朝はドアにかかっていなかったので、ボケた頭の私は「あれ?」と思うこともIDを探すこともなく家を出たのであった。
なんのことはない、金曜に飲んで帰って来て、鞄から出してドアにかけるのを忘れたのである(_ _;;;...
ちょっと懲りたので、トイレの鍵はIDと別にして、会社に置きっぱなしにすることにした。ほんの少し、学習・・・
憂鬱な気分の時に麻薬をやると、激しい鬱状態になることがあるそうだ。麻薬ではないが、睡眠薬も体調や気分によって、似たような効果が現れるのかもしれない。8月最初の月曜は1日、ふかぁ〜〜〜い鬱の底に沈んでしまった。
お互いのオフィスから頻繁にメール交換する相手が何気なく書いてきた「(オフィスでの難行苦行?を)がんばって」という言葉に対して、「死んでもがんばらない」と書いたら、「もう、がんばらなくていいから」と返ってきた。
「がんばらなくていい」という言葉の響きに、何だかとっても安らぎを憶えた。向こうは売り言葉に買い言葉で書いてきたのだろうが、私は思わず「ありがとう」と返した。
誰が、がんばるもんか! 絶対に、がんばらない! どうにか、いい加減に誤魔化して、うまく逃げて、適当に息抜きして、9月末からの遅い夏休みまで何とか生き延びてやる・・・
がんばるのは、自分にとって価値のあることだけ。
ボケた1日のシメ。南北に走る2nd Ave.から、東西に走る、うちのアパートが面した道へ曲がる角。ここにあったレストランは、先日閉店した。その後、改装工事をやっていた。どうやら別のレストランとしてオープンしたらしい。その一角の印象が随分と違う。「道自体の雰囲気も全然違って見えるなぁ」などと思いながら歩いていた。単に曲がる角を1つ間違えていた・・・
どうやら日本では「東海岸は猛暑」みたいな報道がされているようだ。いろんな方から「そっちはすごく暑いそうですね」と言われる。私にしてみれば「??? どこのお話?」って感じ。断言する。東京で生活してるあなたがニューヨークにワープしたら、間違いなく「東京よりずっと過ごしやすい」と言う。絶対に言う。気温が同じでも、湿気が東南アジア(含・日本)より断然少ないから、全然不快じゃない。木陰のベンチで読書すると爽やかな風が吹いてきて気持ちがいい。もっと湿気が少ないロスになると、日陰で風に吹かれるとはっきり言って寒い。
私はテレビを見る手段がないのでよくわからないが、おそらく熱波で死人などが出ているのは中西部の話じゃないのかな。「中西部」というのはシカゴなどがある五大湖の付近。呼び名に「西」とつくものの、東西でいうとアメリカ大陸東端から1/4くらい内陸、カナダとの国境に近い北の方。どうやらあの辺は、夏はニューヨークより暑く、冬はアラスカより寒いらしい。日本ではおそらく「米北東部に熱波」などと表現されているのだろうか。
確かにニューヨーク近郊も、7月の頭はさすがの私がめげるほど暑かった。しかしあれ以来、「本気で暑い!」と思うような気候は訪れていない。もっとも、車なしで行けるところに屋外で気持ちよく泳げる場所を知らないので、いくら暑くてもあまり夏を楽しめない。やはり夏は日本に帰って、暖かい水で遊びたい・・・
(ニューヨークもロスも、車があっても近郊の海水は非常に冷たいし、概して汚い。湿度が高い東南アジアの暖かい海が、水遊びには最高である。マンハッタンから地下鉄で行ける場所に、大磯ロングビーチみたいのがあればいいのに・・・)
せっかく世間は夏なのに、と思うと、いつにも増してストレスを感じる8月である。
#悲しい、出国禁止の貧乏人・・・