先週末は独立記念日の3連休であった。アメリカでは、基本的に独立記念日以外に花火は行われない。その花火も、今までの経験から言って、日本の花火大会の盛大なものとは比べるべくもない。しかし、今年は日本の花火を見られそうにない。そこで今回は、ボストンの花火を見て来た。
この連休、米東海岸は熱波に襲われていた。何が笑ったって、ボストン市内のシェラトン・ホテル。館内が妙にもわっとしている。何かと思えば、冷房が故障したんだそうだ。チェックインの時、「それでもいい?」とか聞かれた。一年で最もホテルが混雑するこの連休に、「ダメ」とか言ったって他に泊まるトコないっちゅぅ〜の!
冷房がないのは別に構わないんだけど、窓が開かないから部屋はサウナである。最初にあてがわれた最上階の部屋は、屋根に近いせいか耐え難かった。さすがに下の階の部屋に替えてもらう。オフィスビルにしてもそうだけど、どうしてアメリカの建物は窓が開かないんだよ! 日本でそれほど多くのホテルに泊まったことがあるわけじゃないが、日本で窓の開かないホテルに遭遇したことないぞ。ガラッと開かないまでもガラスが斜めにずれたりして、外の風は入れられる。
ボストンといえばロブスター。ロブスターで満腹になったところで、歩いて川辺の花火会場へ。川沿いに走る高速道路が歩行者に解放されていたのだが、どうやって入るのかわからない。結局、柵を乗り越えて道路へ。
たまたま座った場所は、近くのコンサートホールで行われているイベントを中継している大画面のすぐ近くだった。シートを敷いて道路に座り、花火が始まるまでのんびりイベントの様子を眺める。
あまり詳しくないのだが、ボストン交響楽団(?)の指揮者をしている小沢征爾が登場。会場に集まった人たちも、道路で中継を眺めている人たちも、大喝采。人気者なんだね。
彼の指揮する演奏の最後の方で、音楽に合わせて最初の花火が打ち上げられる。我々が座った場所は、偶然にも花火の真っ正面だった♪ 距離的にも打ち上げ場所から非常に近く、腹に響く音が最高である。
その後、想像していたよりはるかに豪華で趣向も凝らされた花火を存分に楽しむ。音楽に合わせていろいろな花火が打ち上げられるのだが、大画面に近いので音楽もちゃんと聞こえる。これはもう予想外の幸せ、本当に来て良かった(^^...♪
マンハッタンの独立記念日なんて、半日も前から場所取りでもしない限り、満員電車状態の道路に突っ立って押されながら、ビルの陰からかすかに見える花火を拝むしかない。それが嫌なら、かなり離れた場所からゴミみたいな花火を見るしかない。
今回は、現場に到着したのは花火が始まるほんの30分ほど前だ。それでも、最高の位置にかなり広い場所を確保して、ゆっくり座って楽しめた。マンハッタンより百万倍、いいじゃん。
非常に満足した帰り道。どこから高速道路を出るのか、やっぱりわからない。周りを見ても、皆、適当なところで柵を乗り越えている。警官もたくさんいたが、何も言わない。結局また、柵を乗り越えて帰ってきた。あれが正道だったんだろうか? さすがアメリカ???
ウェブの世界でまたひとつ、私が嫌いなモノがすごい勢いで流行りつつある。「ストリーミング」。すべてダウンロードしてから再生するのではなく、少しずつダウンロードしながら再生できる動画や音声・・・とでも言えばいいのか。
ストリーミング・ビデオ自体に文句があるわけではないのだが、世の中のインターネットユーザーの中に、ダウンロードしながらスムーズに再生される動画を楽しめるような高速回線、高速マシンを持っていて、しかも音を出せる環境を持っているという人間がどれだけいる?
会社には高速回線が入っているがオフィスで音付きの動画なんか再生できない、自宅はモデムを使って普通の電話回線で接続・・・という私のような環境が平均的なんじゃないかと思うけど、違うか?
ストリーミングを提供してくれるのはまったく構わない。何が嫌って、ストリーミング「しか」提供しないサイトが急増しているのだ。今まで通り、ダウンロードしてから再生というオプションを残してくれたっていいじゃないか!
多少回線が遅くても、マシンが古くても、1回ダウンロードしてからローカルで再生すれば比較的スムーズな映像を楽しめる。もちろん、何度でも繰り返して再生できる。
ストリーミングときた日には、1回見終わって再度見ようとすると、またまた最初から細切れのダウンロードを始めるんである。一生、スムーズな動画は見られない。ストリーミング方式だと、例えISDNで接続していても、回線状態によっては画像の動きはカクカクである。
#あぁ〜、やだやだ(_ _;;;...