来週はPC EXPOである。ニューヨークで行われる消費者向け技術も扱ったコンベンションとしては、最大規模だ。他にコンピュータがらみの超有名なコンベンションと言えばラスベガスのCOMDEXくらいだし、COMDEXは一般消費者の参加はそれほど多くない気がする。会場に消費者も動員するという点では、全米で最大のコンベンションかもしれない。
PC EXPOに合わせたのか、メーカーの開発サイクルのせいなのか、5月末から6月いっぱい、各メーカーの新製品発表会が目白押しだ。これらのイベントは、まず間違いなく昼食付き、もしくは夕方からのカクテルパーティー形式だ。私としては、取材に行けば会社にいる時間が減るし、食費も浮くし(!(^◇^ゞ...)、嬉しい限りである。
ところで、PC EXPOの出展企業には、プレスとして登録した人間の電子メールアドレスが公開されている。従ってこの時期、毎日、山のようなPC EXPOがらみの電子メールが届く。どこどこのブースに来てね、取材の申し込みはこちらまで、何月何日何時からパーティー/発表会があります、などといった内容だ。
驚くべきことに、これらの電子メールには、相当な割合の迷惑メールが含まれている。
一番あきれ果てるのが、「TO」や「CC」の欄に、同時に送った先の電子メールアドレスが列挙されているタイプ。受信メールを開くと、どこまでも延々と電子メールアドレスが並んでいる。スクロールにスクロールを重ねようやくたどり着いた本文は、たったの数行だったりする。今時こんな初歩的なボケをかますヤツがいるのが信じられない。
以前はこの手のメールに対して、「迷惑だからやめろ」といった返信メールが、またしても全員に送られてしまうという「二次災害」も多かった。メーラー側の進歩で「全員に返信」しない機能が普及したせいか、返信者が気を付けているのか、今回は「二次災害」にはまだ遭遇していない。
かと思えば、本文に何も書かず、添付ファイルだけを送ってくるメール。添付ファイルは99%、MS WORDで作成した文書である。そんなに修飾した文書を読ませたければ、ウェブサイトに掲載してURLをメール本文に書けばいいだろ!
ちなみに私が会社で使っているマシンは古く、ハードディスクの容量も少ないので、MS WORDは入れていない。大体、自分でMS WORDを使って文書を作成することなんて、絶対にないからね。自宅のマシンには入れているが、これだって他人が送ってきた文書を開くためだけに入れているようなものだ。同僚でMS WORDを入れている人間もいるが、他人に頼むなんて鬱陶しい。よって、ファイルを読むためにわざわざ自宅に持ち帰る羽目に陥る。しかも現在、自宅のプリンタは修理中である。イベントの日時や会場を印刷したい場合、自宅でプレインテキストやHTMLに変換して、またまた会社に持って行かねばならない。超迷惑である!
拡張子ナシのMS WORD文書が添付されていたこともある。これって、古いWindowsのユーザーとか、開けるのか?! ちなみにこのメール、本文には「3回もウイルスチェックをしたから添付ファイルは安全」である旨のみ、書かれていた。
#そんなことしてる間に拡張子付けろ!
##というより、たかがイベントの日時や内容、いちいち添付ファイルにするな!!! メール本文に書け!!!
あんたら、仮にもPC EXPOに出展するようなハイテク企業(?)だろうが。ちったぁ、考えろよ!
PC EXPOと関係あるかどうかわからないが、「Windows 2000 Live! Deploying Beta 3」というイベントも最近あった。会場が複数スクリーンを持つ映画館だったので、何だろうと思いながら出かけた。
行ってみると、6つほどのスクリーンがあるフロアがマイクロソフト貸し切りになっていた。冒頭でスクリーンに映し出された司会者が語ったところによると、このイベント、北米20都市の会場で同時中継というもの。内容はライブと録画を組み合わせてあり、時折、一部の会場の様子も写されていた。
多数の人間が大道具かついで(?)各地を巡業するより、手間暇かからないし速報性もある。きっと経費も安く済むのだろう。きちんと構成された「番組」形式で、登場人物もなめらかにしゃべるので、見ている方も退屈しない(1人だけ、えらく話が下手な人が登場したけど)。
相当な規模の会社じゃないとできないことだけど、こういうイベントはなかなかいいかもしれない。