99.4.18の独り言

 シリコンバレー地区での仕事もどうにか終了し、10日の土曜日はオレゴン州ポートランドに向けて北上することにした。ニューヨークでは、サンフランシスコの北のワイナリー&温泉でのんびりする、という案も考えてはいたのだが、こちらでレンタカーを借りて走り出した瞬間に北上しようと心に決めた。こんな快適な車があるのに、走り回らないなんてもったいない。

今回のお供(^^...♪
 土曜日は朝の11時頃に出発、またしても雨模様。オレゴンまでのコースの選択肢は、景色のいい101号線か、インターステートハイウェイ(移動のためだけにあるような、州をまたがって走る高速道路)5号線。サンフランシスコを通過した時、たいした降りではなかったので101号線を選んだのだが、これが大失敗。ゴールデンゲートを過ぎたあたりから雨は本降り。おまけに2車線しかない道は大渋滞。これはたまらん、と、ワイナリーが密集するナパの辺りで101号線から逸れて、ぶどう園やら山の中を5号線に向けて突っ切る。

 途中、晴れていたらさぞかし風光明媚であろう、という景色の場所をたくさん通る。伊豆箱根の山の中を彷彿させるような、タイトなコーナーが短い間隔で続く狭い峠道もいっぱい走る。何でまた、私はこんなところで峠を攻めてる(?)んだろうか? ようやく5号線にたどり着くまでに101号線での渋滞も含めて2時間くらいはロスしてしまった。しかし、えらく久しぶりの峠の運転がなんだかとっても楽しかったので結果お〜らい(^^...♪

 それにしても私って、尋常じゃない確率で、前の車の水しぶきで車体が見えないくらいの土砂降りの中を運転しているような気がする。しかしテキサスの時と違って、今回のレンタカーGRAND AMは、雨も高速運転も楽勝(^^...♪

 カリフォルニアの北限に近い山を越える時、雨にしてはどうも様子がおかしいと思ったら吹雪になっていた。しかし、予想外に現れた雪景色に、実はとってもはしゃいでしまったりした(^◇^ゞ...! 吹き付ける雪にしても、雨粒のようにガラスにまとわりつかないので、かえって運転しやすい。

 無事にオレゴン州に入る。そろそろ暗くなって来たところで、眼鏡がトランクに入れたスーツケースの中であることに気が付く。せっかく持ってきた眼鏡、今かけないで、いつかける?! 何のために持って来たんだ(_ _;;;...

 オレゴン州のガソリンスタンドは、自分で給油できない。シリコンバレーにいる間にこの情報を聞いていたお陰であまり戸惑わなかったが、これはとっても不便だ。私はオレゴン州には住めないなぁ。(住む予定もないけど(^^ゞ...)

 オレゴン州に入ってからは、快調なペースでとばす。サンフランシスコからポートランドまで約1000キロ。私にとっては、コーヒー飲みに行くには遠いけど、食事になら行ってもいいかな、という距離だ。(ホントか?!)

 かなり時間をロスした割に、夜の10時半頃にはポートランド到着。真っ暗な森や山を抜けて来たので、ポートランドの夜景、特に市の中央を流れる川面に映る光の美しさに感動する。こんなに都会だと思っていなかった。お陰で(?)土曜の夜遅く、飛び込みで空いている宿などなかった(_ _;;;...。大体、どこも駐車場がいっぱいで車を停められない。空きがあるかどうかフロントに聞ける宿がほとんどない。ようやく駐車できた宿で翌日からの予約をし、ついでにようやくオレゴン&ポートランドの地図を手に入れる。

 再び延々と北上。「宿泊施設」の看板があるたびに高速を下りて宿を探すのだが、なかなか空いていない。1回など、看板を信じて真の闇の中を5キロほども走ったが、宿泊施設は全然現れなかった・・・。

 12時半頃にようやく空いているホテルを見つけて落ち着く。さすがにへんぴな場所だけあって、広くて安くて美しかった。

 明けて日曜日はとっても素敵なお天気で暖かい(^^...♪ ポートランドに戻り、街を見学したり、高速道路の高架下でガキどもがスケボーの練習をしている様子を眺めたりして時間をつぶす。ところでポートランドという街、やたらとスケボーが流行っている。一定の場所で練習しているだけでなく、町中をスケボーで移動している人を結構見かける。ローラーブレードで移動している人ならロスやニューヨークでもかなり見かけるが、こんなにスケボー人口が多い街を私は他に知らない。

 ポートランドでは、珍しく眺めのいい部屋に泊まれた。夕方は夜景の写真を撮りに歩いてでかけ、橋の欄干にもたれて暗くなるまで1時間以上ぼぉ〜っと景色を眺める。暖かいし、風はさわやかだし、本当に気分は最高(^^...♪

 ところで、ホテルの部屋から毎正時に鐘の音が聞こえた。これが、教会の鐘といった雰囲気ではなく、いかにも日本の除夜の鐘のような音なのだ。謎・・・。

 コンビニのような店で、ビールを買おうとした客が「オレゴンの身分証明書を見せろ」と言われていた。購入の際、レジのところで「身分証明書を見せろ」と言われることはよくある。ここでは酒類の棚に鍵がかかっており、身分証明書を見せると鍵を貸してもらえるシステムになっていた。ところで、ニューヨークの運転免許証を持っていても、オレゴンでは酒を買えないのか?

 私は、全米どこに行っても「Walgreen」というドラッグストアのチェーンがあると、そこの1時間DPEを利用することにしている。導入している機械が良いのか、どこの店舗で頼んでも、そこそこの仕上がりが期待できる。デキを見て、場合によっては撮り直しもできるので、最近は可能な限り現地で現像することにしている。フィルムの状態でニューヨークに持って帰ったところで、どうせ会社の建物の1階にある1時間DPEに出すんだし(_ _;;;...。

 ところでポートランドでは、「Walgreen」はおろか、チェーンのスーパー、コンビニ、ドラッグストアのたぐいを全く見つけられなかった。そこで、個人経営の写真屋に現像を頼んだ。値段が高いのはともかく、発色が非常に悪くてプリントが汚い。おまけに、印画紙のサイズが異様に横長になっている(_ _;;;...。写真のサイズ、知らないのか?! 通常、実際にネガに写っている部分より、プリントされる部分は狭くなるが、ここのプリントは横だけはネガめいっぱいといった感じ。しかも3本頼んだフィルムのそれぞれで、プリントの横幅が違う。1本など、プリントがあまりに長くてネガをめいっぱい焼いてもまだ紙が余り、両端に白い部分がくっついていた。


 さて、私がポートランドまでやって来たのは、ある人に会うためである。ギリギリまで行くかどうか迷っていたくらいなので、当然、お会いする約束はしていない。わかっているのは彼がPortland State Univ.(PSU)で働いているということだけ。全くもって
 迷わず行けよ
 行けばわかるさ

である。我ながら、ようやる(_ _;;;...。

 多少天気も悪く涼しかった月曜日。前日、場所を確かめておいたPSUに行く。適当な建物に入り、適当な人をつかまえて尋ねる。この人はどこかに電話してくれ、○×という建物に行け、と教えてくれた。その建物の管理オフィスが開くのを待ったり、別の部屋の前で待ったり、教えられた部屋に移動してそこにいた人に聞いた電話番号に電話をかけたり、再びオフィスで別の人に尋ねたり、今度は別の建物に行けと言われたり・・・。2時間余りかかって、ようやく目的の人のオフィスを探し当てた。

 ようやくたどり着いた目的のオフィスの人によれば、彼は毎日姿を見せるという訳ではなく、来ても2〜3時間しかオフィスにいないことが多いという。とりあえず名刺と見本誌、メモを彼のデスクに残してホテルに戻り、連絡を待つことにする。

 その日の午後は、ずっとホテルで雑用を片づけながら連絡を待つが、結局連絡は入らず。悲しみのうちに日が暮れた。

 「明日の夜にはこちらを出ないと、水曜午後サンフランシスコ発の飛行機に間に合わない。朝にはホテルもチェックアウトしてしまうし、明日は彼のオフィスでずっと待ってやる!」と心に誓いながらベッドに入った。

 さて、私は誰を捜していたのでしょう? 察しのいい(プロレスが好きな?)あなたなら、もうおわかりですね(^^...。果たして、私は彼と無事に会えたのでしょうか? 続きは次回の独り言で・・・。乞う、ご期待☆ (x_x)☆\バキッ


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