99.4.12の独り言

 今回は主に、シリコンバレー地区での出張記。

 到着翌日から雨に降られたことは前回、書いた。しかし、その後も明るいのに大粒の雨やらミゾレが降ってきたり、強風だったり、えらく寒かったり、とにかく荒天続きだった。仕事上、街の景色や建物の外観写真を撮らねばならないのだが、なかなかチャンスがない。わずかな晴れ間を狙って撮影した写真を現像してみたら、空に「なんじゃ、こりゃ」というような雲が建物より目立って写っていたり、被写体は明るいのに道路はずぶ濡れ空は真っ暗という異様な写真ができあがっていたりした。困ったもんだ。

 ところで、持参した数本の未使用フィルムに撮影済みフィルムが1本混ざっていた。何だろう、と思って現像したところ、テキサスで撮影した写真が出てきた。テキサス特集、もう終わってるっちゅぅ〜の(_ _;;;...。どうりで、テキサスの写真がなんだか少ないと思った(だったら、その時にフィルムを探せよ!)。

 スーパーのDPEコーナーで前に並んでいる客、金も払わずその場で受け取った写真を見始めた。「とっとと金払ってどけよ! んなもん、家で見ればいいだろ!」。ところがこいつ、足しか写っていない写真、壁しか写っていない写真など、不要な写真を選んでカウンターに投げ始めた。「何やってんじゃ?! こいつは!(怒)」。しかし! 驚いたことに、店員は不要な写真の分を金額から差し引いている! そんなの写真屋のせいでも何でもなくて、単に撮影したヤツがタコだっただけなのに、一体この状況は何なんだ? そういうサービスをうたっているのかとカウンター周りを見回したが、何も書いていなかった。最も、全体で9ドル弱の同時プリント代のうち、差し引いた額は1ドルにも満たなかった。焼き増しをすれば1枚35セント程度かかるが、返却1枚につき10セントも引いていなかったようだ。それにしても理解を超えている(_ _;;;...。

 シリコンバレー地区では、DSLを月々50ドル程度で使い放題なんだそうだ。なんと羨ましい。しかし、こちらも通常の通信インフラはぐちゃぐちゃらしい。この地区で多少は普及していたISDN回線も、最近増えた新しい電話番号になった途端に繋がらない、ということがあるそうだ。皆で「何がシリコンバレーだ?!」と言っている、という話も聞いた。まるで私の「何がニューヨークだ?!」みたい(^^ゞ...。要するに、「何がアメリカだ?!」ってことか。

 別にいいんだよ、どこの国だっていいとこと悪いとこがあるんだから。ムカつくのは、「何でもかんでもアメリカ最高♪」ってな報道が、特に日本で氾濫していること。アメリカ人が、自分たちは「世界の標準、世界で最高」だと信じていること。だから私はバランスを取るために(?)、こうしてアメリカの悪口を言うのさ♪

 通信インフラに関しては、ぐちゃぐちゃなモノ同士(?)、マンハッタンとサンノゼ地区の通話状態は以前から最悪である。最近は使っていないので不明だが、かつてはマンハッタンからサンノゼ地区に電話をかけると「エコーがかかった相手の声が、遠くから切れ切れに聞こえる」という酷い状態だった。今回は、会社から私の滞在していたホテル宛のファックスが、どうしても送れなかったそうだ。

 ところで5泊ほどしたサンノゼの隣のサンタクララ市のホテル、チェックアウトの際の料金明細を見たら電話代が一切、加算されていなかった。プロバイダはともかく、明らかに長距離であるサンフランシスコや、ニューヨークにも電話したのに・・・。アメリカのいい加減さのお陰で、時には得することもある(^^ゞ...。


 現在は、オレゴン州のポートランドに滞在している。アメリカのちょっと有名な町なんて見慣れているし、いつも「ふん、まぁこんなもんね」ってな印象しか持たない。しかしポートランドは、想像していた以上に都会なのに正直驚いた。何しろ今回は、夜遅くに山を越えて森を抜けてたどり着いた。いきなり現れた、街の明かりが川面に反射してきらきら輝くあまりに美しい景色に、かなりの衝撃(?)を受けてしまった。

 次回はここまでの道中記ほか・・・になるかな?


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