99.3.13の独り言

 昔、日本にいた頃。新卒で入った会社は、わりと普通の会社だった。普通というのも変な表現だけど、ごく一般的な社則があって、有給や代休も普通にあって、定時があって、比較的堅気な(?)業種。大企業とまではいかないが、新卒を100人程度採用する規模の会社だった。私が所属した部署は、待遇は本社と全く一緒なのだが正確には子会社だった。業務内容はあまり堅気ではなかったが、会社のシステムとしては本社に準じていた。
注:私が勝手に言う「堅気じゃない職業」とは、過去に属していた期間が長く、今後もおそらく属していくと思われる、マスコミ業界のこと。勤務時間滅茶苦茶、残業もクソもない、けど普段はジーンズで勤務できるような仕事。

 この頃の精神状態は、かなり今に近かった気がする。辞めることばかり考えていたし、社内の雰囲気に全く馴染んでいなかった。夏場の冷房には死にかかり、昼休みに屋上で暖まったり、できるだけ外出するようにしていた。(最も、一年中冷房に苦しめられる今より数段マシだが)

 ある夜、私は寝言で「てめぇ〜ら、ちったぁ〜、頭ねぇ〜のかよぉ!!!」と大声で叫んだそうな。遊びに来ていた後輩が驚いて飛び起きた。私が眠っているのを見て、寝言だと知ってさらに驚いた。余程ストレスが溜まっているんだね、と同情された。笑えない笑い話。

 就職して最初の冬も、雪が多くて寒かった。私が住んでいた坂の途中の木造アパートは、周りが森(大学の敷地)で生活廃熱が少なく、特に寒かった。(最も、自分で暖房入れられない今より数段マシだが)

 今頃の季節は、少し暖かくなって「春だぁ〜♪」と喜んだのもつかの間、またガァ〜〜〜ンと寒くなる。

 就職してもうすぐ1年になろうかという、今頃の季節。ある朝、車に轢かれた蛙の死体があった。実際には、夏場でも車に轢かれる蛙はたくさんいる(最近、蛙が激減しているらしいので、正確には「いた」か?)。私には、ちょっと暖かくなって「おおお! 春だぁ〜♪」と喜んで起き出してきたはいいが、再び寒くなり動けなくなった蛙が車に轢かれてしまった・・・ように見えた。

 何だか自分を見ているようで、妙に悲しかった。

 3月になった時は、永住権の先が見えたことも手伝い、何となく春気分だった。しかし先日はまた風邪ひいた。ここ1週間で2回も雪を見た。やっと出かかったやる気が、「ぐちゃっ」と音を立てて潰された気分。

 あの朝見た蛙が、やたらと鮮明に目に浮かぶ今日この頃なのであった。


 最近、「保険」に拒絶反応が起きつつある。

 以前の「独り言」にもちらっと書いたが、半年ほど前に取得したVISAカードに勝手に保険の掛け金が課金されていた。12月にカード会社に電話をかけ、さらに教えられた保険会社にも電話をかけて断った。にもかかわらず、1月も2月も、カードの明細を見ると保険の掛け金が課金されていた。もちろん、1月も2月もカード会社にクレームした。

 1月にはなんと、2枚あるマスターカードのうちの1枚(MBNA AMERICAのカード左上に『COMPUTER professionals』と書いてある謎のカード(^^ゞ...)にも、申し込んでもいない保険の掛け金が課金されていた。こちらは、クレームしたら速攻で謝罪の手紙が届き、課金された分も既にリファンドされた。対応は速かった。

 翻ってVISA、というか「FCC National BankのFIRST CARD VISA GOLD」! 先日になって、ようやくクレーム受理とリファンドする旨の手紙が来た。しかし実際にリファンドが記載された明細はまだ受け取っていないので安心できないと思っていた矢先、保険会社から手紙が届いた。内容はナント、保険の証書。「FCC National Bankが代理店(?)になった保険の課金が99年2月から開始される」なんて書いてある。呆れ果てて物も言えん。一体、何がどうなっているのか、全くわからん。

 大体この「FIRST CARD VISA GOLD」、頼んでもいないのに最初に2枚もカードを送って来やがった。私は1枚しかアクティベイトしなかったが、説明を読んだら「2枚それぞれに同じ限度額が割り当ててあるから、2倍使える」と書いてあった。てめぇ〜はサラ金か?!

 VISAには嫌な思いばかりしている。日本時代、海外旅行に行く度に、VISAの明細には使ってもいない課金が記載されていた。なぜかマスターカードでは、こういったことはなかった。当時の住友VISAの対応も悪く、クレームするのに大阪まで長距離電話をかけさせられたりした。そんなことから、長い間VISAは持っていなかった。

 一度だけ、VISAは使えるけどマスターカードはダメという店に出会った。それでつい、「VISAも作っておくか」と思ったのが、運の尽き(?)。解約してやろう、と思っているのだが、トラブルが全然解決しないので、安心して解約もできない。

 アメリカでクレジットカードが取得できずに困っていた時、日本のクレジット履歴からカードを発行してくれた「PREMIO CARD」は救いの神だった。年会費も取られるし利息も高いけど、一番対応がしっかりしていて安心できる。銀行もTRAVELERS BANK(今はCITIBANK傘下)だから信用できる。時間と労力の無駄やいらいらを考えたら、こっちの方が安上がりかも。

 かくして最近、単なるDMでも「保険」と書いてあると目が三角になる。


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