99.2.26の独り言

 2月も最後になって、ちょっと嬉しいことがあった。永住権取得過程がまた1つ進んだ。労働許可が下りたのだ。弁護士曰く、「これはもう永住権が取れたも同然」。申請から労働許可までの期間は、比較的短い方だったとのこと。ただし段階はあと2つ残っている。早くてこれから半年、遅くても目標通り今年中には永住権が取れそうである。

 ここで問題になるのが夏休みの帰国計画。現在のビザは8月に切れる、永住権はまだ取れていないだろう、だったら夏休みも兼ねて日本でビザを更新しよう・・・と思っていた。弁護士に聞いたところ、「ビザの更新はもう必要ない、ただし永住権が取れるまでアメリカから出国できなくなる」とのこと。

 がぁ〜〜〜〜〜ん!!! 去年の夏休みが終わった瞬間から、次の夏休みだけを楽しみに生きてきたのに!

 社長に、「日本で仕事がある。どうしてもこの人が行かないとダメなんだ」という手紙を書いてもらって申請すれば、出られないこともないようだ。しかし同じ状態で帰国しようとした元同僚が、それで永住権が下りるのが遅れたりしたら大変、ということで結局帰国を諦めた話を聞いた。これは重大な問題、悩みどころである。

 ぐっと我慢して永住権が取れてから帰国すべきだろうか? こんなことでもなきゃ、秋や冬の日本に行くこともないだろう。温泉に行ける、いいチャンスかもしれない。7月までに永住権が取れれば、一番いいんだけど。

 「労働許可が下りたら、もう辞めてもいい」という話も何人かから聞いた。しかし、辞めたら今後は誰のところに書類が届くんだ? 申請者はあくまで会社なのに。それに、やっとここまでこぎつけて、最後の最後にほんのちょっと我慢しなかったばっかりにすべてが水の泡と化したら、悔やんでも悔やみきれない。とてもこの段階で、会社を去る度胸はない。

 この手の話は、聞く相手によって答えが違う。移民法もしょっちゅう変わる。誰を信用していいのかよくわからない。とにかく、やっとここまでこぎつけたのだ。リスクは最小限に抑えたい。

 という訳で、日々の生活は相変わらずストレスとの戦い。逆に、先が見えてくると諦め気分じゃなくなるので、かえって腹が立ったりする。

 私の仕事は結果が目に見える。というか、目に見える結果がすべてである。本来は、会社なんか来なくても、決められたページをきちんと埋めればそれでいいハズなのだ。大体、「この世の中にこれほど不快な場所があるだろうか?!」というようなオフィスで、原稿なんて書ける訳がない。月に10時間くらい、誌面構成や校正業務をやっているほかは、「会社で何をしているか」と聞かれれば「ストレスを溜めている」と答える。給料もらうために、というより永住権を申請するには正社員でなければならないので、タイムカード押しに会社に来ている。原稿は夜や週末、自宅で書いている。

 会社にいると、いつか怒りを抑えられなくなるのではないかと不安になってくる。定時より1〜2時間早く出社し、その分早く帰る、なんてのも自衛策のひとつ。

 今週は書かねばならない原稿がたくさんあって会社なんか来ている場合じゃなかったので、木曜は「終日取材」と称して自宅で原稿書いていた。ほかの日は、オフィスにいても仕方ないが氷点下の公園で昼寝もできず、毎日2〜3時間余マクドナルドで読書していた。そして思った。「こんな有効な時間の利用法にどうしてもっと早く気づかなかったのだろう!」

 これからは、読む時間がなくて雑誌を溜め込んでしまうこともなくなりそうだ(^^...♪


 怒っている人間に対して、「でも○×じゃなくて良かったじゃん」「○×よりマシじゃん」などと言うのは、怒りを過小評価する行為であり、言われた人間の怒りを増幅させる。もし怒りを静めて欲しいと思うのなら、「うんうん、そうだよね」「本当に、信じられないね」「まったくムカつくよね」と一緒に怒らねばならない。

 もちろん、火に油を注ぐのも自由だけどね。


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