99.1.8の独り言

 新年早々、「心因性発熱および過睡眠症」である。もちろん、こんな病名はない。私が考えた。症状が一発で判る、なかなかいい表現ではないかと思う。

 いざというときのために体内に貯めておいた脂肪をついに使い果たし、徐々に栄養失調に陥っている状態とでも言おうか。これが体ではなく、脳というか、精神において、起こっている。種々の要因が重なって、冬休み明けの出社時に一気に表に出たのだろう。要するに会社行きたくないんである。こんなとこにもいたくないんである。

 冬休み明けの月曜日、会社は空調が壊れていた。どうせ冷房しか入ってなかったし、私には足下暖房機があるし、飛行機の中にいるような爆音がないだけ静かでいいや、と思っていた。(冷房といえども、氷点下の外よりは暖かいのだが(^^ゞ...)去年の冬、日中の気温が何度だったのか知らない。しかし去年は真冬でも片道30余分かなりの速度で徒歩通勤した後はTシャツが汗でじっとりしていた。この日、かなり早い時間だったが歩いて帰宅したところ、汗ひとつかかないばかりか全身が冷え切って、熱いシャワーを長時間浴びるまで暖まらなかった。真冬のツーリング後みたい。だるかったので熱を計ったら多少あった。あまり風邪をひかないので使う機会が少ない風邪薬、賞味(?)期限前に飲んでやろうと火曜日は風邪薬を飲んで会社に行った。これがまた、超眠い。目を開けているのが拷問のように苦痛。脳みそは全く稼働せず生産性ゼロ。全身がしびれるようにだるく、力が入らない。ついでに熱も下がらない。

 有り難いことに、うちの会社は今年から病気による有給が認められるようになった。これ幸いと水曜日は素直に休むことにする。病院に診断書もらいに(?)でかけた。なんとなくそんな気はしていたが、発熱以外に風邪の諸症状は一切なし。医師も「発熱の原因がわからん」と首をかしげ、レントゲンから血液検査から尿検査から、いろいろ受けた。まぁ、たまには健康診断もいいやね。

 病気による有給は5日間、認められる。有給にするには診断書が必要。どう考えても年間5回も医者に行くとは思えない。1枚の診断書で2日連続で休んだ方がお得だ。熱も上がりこそすれ、全然下がらない。ついでに、これでもか!?というくらい眠いし、よく眠れる。もう薬は飲んでいないのに。ストレス溜まると眠くなるってのは、本当なんだなぁ。

 私がニューヨークに来てから2回の冬は、非常に暖冬だった。寒いの嫌いな私だが、冷房にあたらずに済む分、ニューヨークは冬の方がマシだと思っていたくらいだ。3回目の冬はどうにもこうにも寒い。さすがに地下鉄で通勤せざるを得ない。交通費までかかりやがる。私は熱帯の植物みたいなもん(?)なんで、大抵のことがあっても真夏の太陽を浴びればいい気分になれるんだが・・・。

 朝起きるのも外歩くのも嫌なうえに、会社は冷房までついていやがる。もちろん冷房だけが会社に行きたくない理由じゃない。私は同じ会社にこんなに長く勤務したのは、今回が初めてだ。どこの会社に勤めたところで、天国なんてありゃしないのは百も承知。適当な時期に辞めては次の就職まで間をおいて充電したり、まぁのらりくらりと生きてきた。今回ばかりは永住権が取れるまで、途中で辞める訳にはいかない。充電池がすっからかんになってしまったというか、充電池自体、もう交換しないとだめかもしれない。

 頑張ろうなんて、少しも思ってない。適当に、なんとかうまく逃げなくちゃ。登校拒否でも仕事でも何でもいいけど、ストレス溜めて追いつめられた人間に「頑張れ」なんて、自殺しろって言ってるようなもんだ。「過労死奨励」の栄養ドリンク剤のコマーシャルみたい。単純に時間との勝負、体力の限界に挑戦って場合は「頑張れ」でもいいのだが、精神的に参ってる人間には「頑張らなくてもいいんだよ」って言ってやらないとね。今の仕事なんて、普段は超手抜きして自分を追いつめないようにしてる。先日の猪木さんの記事のように「自分で頑張りたい」仕事の時だけ、「頑張ろう」って思ってる。

 2日間、余分に冬休みもらって寝まくったようなもんだ。金曜は会社行って出張の準備しないと、今度は逆に不安になってストレス溜まる。「今をうまく誤魔化して切り抜けたら、もう2度とこんなにひどい状況に耐えねばならない時期なんて訪れない」「あの頃は、よくもまぁあんな劣悪な環境で生きてたよな、って笑いながら話すネタになる」・・・はずだ・・・。


 一番嫌なのは、「貧すれば鈍す」になってしまうことか。既になってるかもしれない。ここんとこの「独り言」、完全な愚痴だもんな。愚痴かどうかの違いは、私独りにしか関係のないことか、多少なりとも社会やら他の人にも関係のあるシステムに対して文句たれてるか。今回なんか、完全に前者である。

 人間、幸せになり過ぎると社会に対して怒りや疑問を感じなくなる。みじめな気分になり過ぎると自分がそこから逃れることしか考えられなくなる。難しいもんだ。

 ストレス溜まってるの私だけじゃないし、みんな、頑張るのやめて適当に逃げて生き延びよう。なんだかんだ言っても「命あっての物種」だからね。壊れてしまっちゃぁ〜、元も子もない。


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