猪木さんにお逢いした。
はっきり言って私は「猪木信者」である。今回の出張のメインはラスベガスでCOMDEXおよびエンターテイメントを取材することだ。しかし社長に「ついでにロスも行って来れば」と言われた時から、私の頭の中には「猪木に逢えるかもしれない」ということしかなかった。
なんやかやとアポを取り付ける。日程の組み方も、実は猪木さんとのアポに合わせていたりする。社長とて、私の個人的趣味だろうが何だろうが、有名人のインタビューを取って来るのだから文句はない。
万全の体調で臨むためロスに少し早めに入り、サウナ&アカスリ&マッサージで身を清め(?)、対戦(なのか?!)に備えた。もちろん気分の問題だけど。
取材前夜は、猪木さんがらみの夢ばかり見まくった。いよいよ当日。アポより少し早めに到着し、建物の外観撮影などしながら気分を落ち着ける。エレベータの内側に貼られた鏡に向かい、一人で笑ってみたりする。ベルを押す。奥に通される。
そこに、彼はいた。直前に坊主にした髪が少し伸びて、ちょっとイメージが違う。だけど、まぎれもない「猪木」、その人がそこにいた。
なんて素敵な人なのだろうと思った。損得勘定が下手で、いや損得勘定ができないと言ってもいいかもしれない。自分の気持ちに素直に、自分がやりたいことをやって生きてきた、裏表のないストレートな人生。
超がつく有名人なのに全く気張らず、えばらず、時にはつまらない駄洒落まで言う。本当に、なんて素敵な人なんだろう。どうしたらこんな風に、心を濁さぬままに歳取れるのだろう。なんて素晴らしい人なんだろう。
いつまでもそこにいたい気持ちをこらえて、いつまでも世間話していたい思いを抑えて、頑張って帰ってきた。
心から、この人の信者でいて良かったと思った。死ぬまで「猪木信者」でいようと思った。
猪木さんには才能があった。実力があった。カリスマ性があった。単に素直なだけでは、あんなに素敵な人にはなれない。
とってもおこがましいけど、私も自分のやりたいことをやっていこうと思った。誰に何と言われようと、非常識と思われようと、自分の心のままに生きていこうと思った。要領の悪い生き方を死ぬまで続けていこうと誓った。
私は生涯、「絶対猪木主義」である。
ロスでひと仕事終えて、既にラスベガスに移動してきた。忙しくなるのはこれからなので、次は本当に出張が終わるまでアップデートできないだろう。
ロスで夜、友人たちと食事に行った。4人中、2人が裸足にビーサンで登場。いいなぁ、好きだなぁ。ロスに住むと、どうもずっと靴を履いていられない体質になるようだ。私も、今の会社でもついつい靴を脱いでしまう。同じくロスから来た同僚も、社内でサンダルに履き替えている。しかし、ニューヨークでのそういった行動は、実は白い目で見られていることを最近知った(_ _;;;...。
#とっととロスに戻って、サンダルで暮らしてやるぅ!
「スーパーの会員カード使うとかなり安くなるよね(友だちは、別に奥様などではなく、独身男)」「金がない時はひたすら家で動かないようにしてさぁ」「ロスって、別に貧乏でも楽しく暮らせるもんなぁ」「ニューヨークって金がないと暮らせないよなぁ〜」「あそこに住みたいとは思わないね〜」・・・
ニューヨークに行ったから永住権の申請ができたのであって、早いうちに行ったことは全くの正解。後悔などしていないし、仕方のない過程。しかし、いい加減、我慢も限度。
#さっさと永住権くれ〜〜〜!!!
別の日に遊びに行った友人宅の広かったこと (; ;...。犬まで飼って、羨ましい (; ;...
#早く猪木さんの近所に引っ越させてくれぇ〜〜〜!!!
追記
全くの偶然だが、このホームページの写真コーナーの「有名人と一緒」に写真を掲載させて頂いているお二人が、相次いで亡くなられてしまった。心よりご冥福をお祈りいたします。