98.6.4の独り言

 ここのところ、久しぶりにひたすら単純作業に追われていた。うちの会社は主に在米の日本人を対象とした日本語出版社だが、何を思ったかいきなり日本語ソフトの販売を始めた。そのためのオンライン・カタログをひたすら作っていたのだ。まだ完成していないので過去形にしてはいけないが、期日の6月5日までにとりあえず見られる状態にはなった。

 これがまた、卸業者からもらったテキストの一覧に掲載されているのが、表記不正確なソフト名と価格のみで、メーカー名すら書いていない。これを元に、200余のソフトのメーカーおよび正式名称を調べ分類し、データベースに入れて商品番号をふる。これだけでも、かなり気が遠くなりそうだった。

 さらに、HTMLで一覧を作り、メーカーのサイトへリンクして・・・最後の注文方法のページを作るころには突貫工事に疲れ、相当な手抜き状態で暫定開業してしまった。私はHTMLエディタを使わない人なので、今週はひたすらエディタとデータベースとにらめっこであった。本当に単純作業であまり頭を使う場面はなく、楽と言えば楽だし嫌いな作業ではないが、いかんせん大量なのと、しっかり期日があるので少々疲れた。

 しかし、なにより感じたのは単純作業をしている時の時間の経過の速さだ(この場合、「早い」より「速い」の方が適切に思えるが、どっちが正しいのだろう?)。なんで、こんなに一瞬にして一日が終わるんだ? いつもは、午前中は「腹減ったよぉ〜」「まだ、昼にならないのかぁ〜?」と思いながら時計をにらんでいる。今週は8時頃から作業しているにもかかわらず一瞬で12時になり、昼を食べ終わった後の午後はもっと時間が経つのが速い。すぐに夜になってしまう。頭使って悩んでないので、作業の中断もあまりない。眠気覚ましに散歩したり、気分転換におやつを買いに行ったりもあまりしない。とにかくひたすら、機械のようにデータ処理を続けてしまう。

 そんなこんなで一週間つぶれてるうちに、本来の雑誌の仕事の次の締め切りもやってくる。相変わらず便利屋だなぁ〜、私も・・・。外注しても不思議じゃない作業、いっつもたくさんやってるんだから、バイト料くれよ・・・(_ _;;;...。


 このホームページ作りでいろいろなメーカーのサイトを調べていた。日本IBMのサイトで「製品ブローシャー&カタログ」というコーナーをみつけた。思わず「醜い」とつぶやいてしまった。もう、この上なく醜い!
 この、本来の英語の発音からもほど遠い「ブローシャー」ってのは一体何なんだよ?! しかもコーナーはご丁寧に、「ブローシャー」と「カタログ」と、2つに分かれている。試しに覗いて見たが、両者の違いは全くわからない。「製品案内」とか「商品紹介」とか、カタカナにしたって既にすっかり日本語になってる「カタログ」とか、代わりの言葉は腐るほどある。第一、「ブローシャー」と「カタログ」と分ける意図が全く理解不可能。格好つけたいんだったら、「Brochure」と原語表記すればいいじゃないか。こっちの方が、まだずっと許せる。
 あぁ〜〜〜! 醜い!醜い!醜い! なんて醜い日本語なんだ!

#ところで、カタカナで「ブローシャー」と言われてすぐにぴんとくる人って、どのくらいいるのだろう?
 既にすっかり日本語になってたら、やだな・・・(_ _;;;...。


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