98.5.10の独り言

 ニューヨークは毎日毎日、雨だ。よく考えたら、去年も5月は雨ばかりだったかもしれない。要するに、5月はニューヨークの梅雨なのだ。不思議なもので、梅雨だと思ってしまえば「これが終われば夏が来るんだし、まぁ仕方ないか」と納得して許せてしまう。

 それにしても、じめじめして気温が低く、洗濯物が全然乾かないのには参る。私は洗濯機を自分で持っている。日本で言うワンルームマンションのような狭いアパートだが、幸いにして台所が多少広い。荷物を運ぶための、会社によくあるような台車に洗濯機を乗せ、洗濯する時だけ流しの側に移動する。折り畳みの物干し台と、ドアの縁の梁のような部分を利用して、洗濯物を干している。さすがに乾燥機まで置く場所はないし、普段は空気が乾燥しているので特に必要性も感じない。

 アメリカでは、一戸建てや、タウンハウスと呼ばれる一戸建てが連なったような形式の住居でない限り、自宅に洗濯機を持っているのは非常に珍しい。日本であれば、かなり狭いマンションでもちゃんと洗濯機置き場があるが、アメリカはかなり広いアパートの部屋でも洗濯機を置けるようにはなっていない。逆に契約書に、洗濯機を置くなと書かれていたりする。その代わり、アメリカの多くのアパートにはランドリーが付いている。

 ニューヨークでも、日本で言うところのマンションのような大きな集合住宅なら、大抵は地下にランドリーがあるようだ。私が入っているような5階建て程度の小さなアパートには、まずランドリーは付いていない。土地代が高いので、ランドリーを設置するくらいならその分も部屋として貸す、ということだろうか。あるいは、建物が古すぎてランドリーを設置できないのかもしれない。

 ロサンゼルス時代に住んでいたアパートはかなり大きく、同じ階に2カ所もランドリーがあったが、それでも洗濯物抱えて部屋の外に出るのが面倒だった。さらに、運悪く洗濯機が全部ふさがっていて何度も足を運ぶ羽目に陥り、「勘弁して〜!」となることもある。小銭も集めておかなくてはいけないし・・・。それが、100メートルなり離れたランドリーに行かなくてはならないなんて、死んでも嫌だ! 早朝や夜は使えないし・・・。

 日本のアパート時代、洗濯物が乾かない冬は石油ストーブの上に干したなぁ・・・などと懐かしく思い出しながら、じめじめと肌寒い毎日、湿ったままの洗濯物をみつめている。


 先週は何だか久しぶりに真剣に(?)忙しかった。肉体労働であれば多少睡眠時間が足りなくても何とかなるが、パソコンに向かって仕事となると、ひたすら睡魔との戦いである。ただ起きていればいいというものでもなく、ある程度頭がすっきりしていないと仕事にならない。ビタミン剤から野菜スープからコーヒー、チョコレート、キャンディー・・・思いつくもの片っ端から駆使して、覚醒を試みた。
#何だよ、口に入れるもんばっかりじゃねぇ〜か!
 忙しくて疲れて目の下に隈作ってるのに体は太るという、トホホ状態(^^ゞ...。ああ、やだやだ。
 それもこれも、ギリギリにならないと仕事を始めない自分が悪い。自業自得。でもきっと、今後も同じ亊を繰り返すんだろうなぁ・・・。


エッセーのメニューに戻る
  • 次回の独り言に行く
    過去の独り言メニューに戻る
  • 前回の独り言に戻る
    トップに戻る