ナント、2回連続で「無題の考察」は休載。「無題の考察」を書き始めてしまうと、頭の中がさまざまな思いが埋め尽くされてしまい結構、時間がかかる。しかし、この週末は仕事のヤマなので、脳で複数の仕事内容がゴチャゴチャに渦巻いている。最も、ここを読んでくださる方にとって、書かれているのが「無題の考察」の続きだろうが、関係ない独り言だろうが、おそらくどうでもいいことだろう。この段落、自分に対する言い訳だ。
何度も書いているように、私は「ゲットする」という言葉に嫌悪感を覚える。大手メディアが臆面もなく使っているのが許せない一番の理由だ。ところで、アメリカの日常生活会話は、かなり少ない単語数で用が足りる。動詞に至っては「have、take、get」の3つだけで事足りてしまう。全部もらう意味の単語であるところにアメリカ人気質がよく現れているという話もある。これほどいろいろな意味を持った、深い、さらに身近な「get」という言葉の「変な」使われ方に、とてつもない違和感を覚えているのかも知れない。
もちろんカタカナ言葉が全て嫌いな訳ではないし、私自身ハイテク用語を初め毎日カタカナ言葉を使っている。形容詞や副詞の場合、カタカナの方がニュアンスが伝わる言葉もたくさんある。「ハイパー」なんて、日本語にならないし・・・。
しかし、もっともっと昔から使われていて、実はもっともっと大嫌いな言葉がある。これはカタカナというより、完全な日本語の造語である。「OL」という言葉だ。
記憶が定かでないが、確か15年くらい前(もっと前かも)にどこかの出版社が「新しい女性会社員の呼び方募集」と称して公募、採用されたのが「OL」だった気がする。メディアが主導していただけに、この言葉はアッという間に広まってしまった。この言葉が登場した当時、母がものすごい嫌悪感を表していたのを覚えている。
この言葉こそ、日本の男女就職差別の象徴だ。自分で「OLだ」などと名乗るなんて、「私は腰掛けでとりあえず就職してる、ノータリンの一般職です♪」と言っているように聞こえるのは私だけか? 女性の新聞記者も「OL」なのか? メーカーの研究職は? 外回りの営業は? テレビ局の制作担当社員は? うちの母は研究所勤務の化学者だったが、彼女がこの言葉に嫌悪感を覚えるのは当然だろう。私も自分が実際に就職してから、漠然とした嫌悪感でなく、実感を伴う嫌悪感を覚えるようになった。
なんで会社員とかサラリーマンじゃいけないんだ?! サラリーパーソンという言葉がないからか?
最近のエッセー、なかなか敵を増やしているかもしれない。ははは・・・。
去年、確か100万円近い価格(タブン)で発売された、数量限定のアップルの20周年記念マッキントッシュ。高すぎて売れ残ったらしく、最近アップルが始めたウェブ上の自社の直販コーナーに、2000ドル程度で密かにラインナップされていた。大手の通販業者も、アメリカ国内向け出荷に限定して、アップルより少し安い価格でラインナップしていた。欲しいが高くて手が出なかったファンの注文が殺到したことは、予想に難くない。
ところが、先週になってディーラーの知人から「急にアップルが納品を拒否してきた」との内部情報。実は私も日本の友人に受け取りを頼まれていたので他人事ではない。さっそく業者に電話で問い合わせた(しかし、アメリカの業者ってのは、こっちから電話しなきゃこういうことを連絡して来ないのかね?!)ところ、やはり友人のオーダーもキャンセルされたとのこと。慌てて見に行ったアップルの直販コーナーからも、20周年記念モデルはいつの間にか姿を消していた。
つい数日前に元気なJobsの姿を見て喜んでいたが、「またかい! アップル」。一体、自社の置かれている状況をわかっているのか? 消費者を裏切るのもいい加減にしろよ。できないのなら、初めから期待させるな! 本当に去年の夏にJobsが復権して以来、こんなんばっか・・・。
23日月曜日の取締役会でJobsの進退が決定するという噂もあるが、どうなることやら。責任、取れよ! スティーブ!