最近どうも、体調が悪い。わかりにくいかもしれないが、体力はあり余っているのに調子が悪いのだ。いろいろ調べていたら原因がわかった・・・気がする。たばこである。
私は基本的にたばこを吸う。10代からかなりの量を吸ってきた、筋金入りの喫煙者だ。
どうも、アメリカというのはたばこが吸いにくい。カリフォルニアの『バーでも禁煙』なんてのは論外だが、レストランやオフィスは基本的に禁煙と思って間違いない。それでも、普通のアメリカなら自分の車を運転しながら吸える。しかし、マンハッタンは車で移動できないので、それこそ老若男女問わず道を歩きながらたばこを吸っている。どこのビルの前にも灰皿が置かれ、サラリーマンたちがわざわざ外まで出てたばこを吸っている。
ところで、何度も言うようだが、うちのアパートは超狭い。今までこんな狭く、かつ換気の悪い部屋に住んだことはない。普段は暖房が暑いくらいなので窓を開けて喫煙していたが、年明けの頃は何故か暖房が止まってしまって非常に寒かった。窓を開けるのが嫌でたばこをしばらく買わなかった。そのまま、なんとなく、たばこを吸わない日々が続いている。特に禁煙しているつもりもないのだが、レストランでもオフィスでも吸えないので、自宅で吸わないと吸う機会がない。結果、アメリカの高いたばこ代がうくし、洗濯物もヤニ臭くならないし、窓開けなくてもいいし、基本的にこの生活は気に入っている。
で、体調が悪いのだ。実は私も今回いろいろ調べるまで知らなかったが、私のような筋金入りスモーカーの場合、突然たばこをやめると体の禁断症状というか反応がすごいのだそうだ。手足のしびれ、めまい、目のかすみ、痰が絡む、頭痛、異常な睡魔、逆に不眠、食欲減退・・・などなど。本当に知らなかった。
ここ数年、あまり吸わなくなっていたし、かなり長い間、禁煙もしていた。しかし、よくよく考えてみればロス時代は、自分が吸わなくても仲の良い人間が皆、吸っていた。煙充満の飲み屋にもよく行っていた。ニコチン・ガムなんてのを試したこともあった。ニューヨークに来てからも徹夜仕事の時は喫煙していたし、一週間に一回もたばこを買わないことはなかったかもしれない。
今の状態を考えてみて、ニューヨークの友人知人は誰もたばこを吸わないことに気づいた。誰か遊びに来ても、遊びに行っても、誰も吸わない。数日前のパーティーでも参加者30余名中喫煙者ゼロ。バーなどにも、行かない。おもむろに、本当に唐突に、ヤニ摂取量が完璧ゼロになってしまったのだ。それで、この禁断症状かぁ・・・。人によっては2〜3ヶ月も続くんだそうだ・・・。
吸っている間は体に悪いとか気にもしなかったが、今はちょっと恐ろしい。たばこが体に悪いなんて教育するより、麻薬のように禁断症状や禁煙に伴う体の反応を伝えた方がずっと怖くて未成年の喫煙防止に役立つと思うけどなぁ・・・。だって、ホントに知らなかったもの、こんなことがあるなんて。
別に一生たばこを吸うまいなんて思っていないんだが、一回禁断症状を抜けてしまったら、もったいなくて二度と吸えなくなりそう・・・。
「この郵便物は、運送中湿潤して到着しまし
たので、当局で乾かしました。
御了承願います。
新東京国際空港郵便局」(改行位置・ママ)
受取人も珍しいことなので、その紙を送り返してくれた。手紙自体は紙同士が少し張り付いていたが、読めないほどではなかったそうだ。もちろん開封されていた訳ではない。
いやぁ〜、なんというか、マメというか、ていねいというか、几帳面というか、律儀というか・・・日本って、ほんっとぉ〜にスゴイ国だこと。