97.11.23の独り言

 やっと肩の痛みも消えたCOMDEX@ラスベガス出張。ご存じの通り、ラスベガスで毎年秋に行われるCOMDEXは世界最大のコンピュータ・ショーだ。何が世界最大って、参加企業数とか入場者数とか会場の広さとか、いろいろあるんでしょう。

バスケ界の伝説(らしい)Jabbar氏と
パソコンの使い方がわからない彼を
さり気なくフォローするゲイツ君
 到着した日は何だかウキウキしていたラスベガス、その日の夜はコメディアン・ゲイツ君の基調講演を聞いた。登場後2分くらい撮影時間を設けるから、それ以降はストロボ使用禁止だって・・・なんてわがままなんだ>ゲイツ君、大した話もしなかったくせに。ついでに、スティーブ・ジョブズを間近で見た時にはそりゃ〜感動とときめきがあったが、間近で見るゲイツ君は写真で見るよりずっとフケていて目は充血してるし・・・うげ〜。講演内容には一般聴衆同様笑わせて頂き、いざ記事を書く段になって「はて、確かに笑えたが、本当にこんなもんだったの? 私の英語力のせいで聞き逃した重要な発表とかなかったの?」と一抹の不安を覚える。そこでネットをさまようも、みんな「物足りない」「重大発表なし」とか書いてるんで、安心してコキおろす(^^ゞ...。

 翌朝は正式開幕、コンベンション・センターまでの地図を見て、「このくらい、歩いてしまえ」と思ったのが大きな過ち。普通、アメリカって1ブロックの距離が非常に長いことを忘れていた。くそ狭いニューヨーク・ボケ。歩けど歩けど、次の交差点すら見えない(^^ゞ...。周りに何もない単調な道を歩くのは疲れるし、いきなり初日の朝から失敗。おまけに、出るつもりだったミーティングには間に合わず、されども会場オープンには間があるというタイミングで到着し、暇つぶしにプレス・ルームで朝からカタログを集めてしまって肩かけ鞄は漬け物石のよう。やっと開幕した会場は、ほんっとぉ〜に広い。会場図を見ても、自分がどこにいるのかわからないし、方向感覚すら失ってしまう。とにかく一通り見なくては、と思い、メイン会場から隣の会場に行こうとするが、これまた姿は見えれど歩くと10分もかかる(後に、少しは近い、それでも5分くらいかかりそうな通路発見)。肩の漬け物石が私をあざ笑っている・・・。

 さらに、コンベンション・センターからかなり離れたカジノ街にも会場がある。移動はチャーター・バスでスムーズなれど、こっちの会場もすげぇ〜広い上に、小さいブースが多くて目印になるものが少ない。メイン会場より、もっと方向感覚を失う。本気で疲れきって、「もう帰る〜」と思っても出口の方向すらわからない。ほとんど迷子の子ども状態で泣きたくなる。やっと会場から脱出し、ここはホテルまでそう遠くない、と歩き出す。しかし、基本的に車で移動することが想定されているので、非常に遠回りして延々と歩かないと道路にすら出られないのである。う〜(; ;...。部屋に帰り着いた時は、口も利けないほど疲れ切り、夜の7時くらいに思わず寝てしまう(^^ゞ...。(お陰で、目覚めた時、あせって記事をなぐり書く羽目に・・・)

 翌日はもちろん、タクシーで会場に行く(^^...。しかし敷地内に入ってからタクシーのメーターは3回もあがり、タクシーを降りてから会場の入り口までやっぱり5分くらい歩く。何でやねん?! メイン会場の構成もやっと把握できるようになり、まぁそれなりに見学。問題は帰り。5時終了のところ、4時くらいだからまだ大丈夫だろうと思ったのが甘かった。鬼のようなチャーター・バスの列。列が長すぎて、自分が何番のバスの列に並んでいるのか皆あまりわかっていない。後から来た人は「この列、何番?」などと聞きまくり、答える方も「何番だと思うよ」とか「知らんよ、どっかに着くよ」なんて有り様。来るのは観光バスだから60人ほどしか乗れない。こんな時くらい、路線バスでもチャーターしろよ! 座席さえ、いらない! 何でもいいからとっとと詰め込んで、さっさと列をさばかんかい?!

 あまりの列の進みの遅さに「えぇ〜い、時間の無駄!」とバスの列を離れ、タクシー乗り場へ・・・これが大失敗。タクシー待ちの列もキョーレツな長さ。しかし、バスの列を途中で抜けてきた悔しさと、距離的にかなり離れているため、今さらバスの列にも戻れない。日はとっぷりと暮れてゆけども、列は一向に短くならない。「こんなことなら、無料の分、バスの方が良かったかも。もしかしたら、バスの方が先に乗り込めたかもしれない」。後悔、先に立たず・・・。教訓、COMDEXの帰りは間違ってもタクシーを狙ってはいけない。待つこと1時間余、やっとタクシーに乗れども、今度は大渋滞。ただ会場から帰るためだけに2時間の浪費。計画が狂いまくり、楽しみにしていた夜のイベントも結局、参加できず(; ;...。それでも、どうしてもちょっとくらいカジノに行きたくて、やっと時間が取れたのが帰る前日の夜中から早朝の出発までの数時間。もちろん、ホリデーシーズンじゃあるまいし夜中のカジノはがらぁ〜んとしている。開いているテーブルもほとんどない。仕方なく、ちょっとだけスロットとブラックジャックをやるも、こんなCOMDEXの時に勝たせてくれる訳もない。理性を失う程も盛り上がれず、すごすごと部屋に帰り自分の体重くらいはありそうな荷物を悲しくまとめた。
#良かったんだか、悪かったんだか・・・。

 もちろん、ホームページのアップデートどころではなかった(^^ゞ...。出先アップデートは、到着日の一回だけ。デジカメっていうのが、やっぱり性に合わないこともわかった。大体、何であんなにすぐに電池がなくなるんだろう? その昔、出たばかりのQV10を使った時も「何でこんなに電池がなくなる?!」と思ったが、使用者によると、そんなことはないそうな・・・。私が持つと電池が減るんだろうか? 一瞬、オリンパスの新しい一眼タイプのデジカメ欲しいなぁ〜なんて思ってしまったけど、やっぱり要らない。電池をたくさん使ってると胸が痛む・・・アメリカでは古い電池を回収してるの見たこともないし。

 結論、COMDEXとは世界最大の重さのカタログを持って、世界最大の混雑の中、世界最大の歩行距離を要求され、世界最大の疲労をもたらす、世界最大の体力作りの場である。


 ラスベガスは予想外に寒かった。どうやら、例年よりかなり冷え込んだようだ。シャツ1枚に薄手のジャケットで行動するつもりだった私はシャツを重ね着する羽目に陥り着る物が足りなくなった。かと言って、いくらなんでもダウンで行動する訳にもいかない。ゲイツ君にもらった「I love my PC」とプリントされた、「こんなださいの、絶対に着ない!」と思ったTシャツをいきなり中に着ることになった(^^ゞ...。ついでに一発目に参加したデモでいきなり座布団みたいなクッションをもらい鞄にくっつけて歩いていたが、人混みの中でぶつかりまくり「邪魔くさいなぁ〜もぉ〜」と思った。しかし、疲れて表で休もうにもベンチがいっぱい。そこで、いきなり座布団が活躍した(^^ゞ...。
#珍しく、もらった物が即座に役立ってしまった。

 ホテルの部屋には暖房がなく「普段は暖かいから要らないんだろう」と震えながら思っていたが、最終日にカーテンの陰にあるのを発見。これが、閉めていると全く冷暖房の空気が部屋に来ないほどブ厚いカーテンで、開けていれば通路から部屋の内部が丸見え。「どないせぇ〜っちゅぅ〜ねん?!」ついでに、アメリカではよくあることだが「暖房は上に、冷房は下に」吹き出し口がある。アメリカ人って、本当に馬鹿。

 飛行機は直行便が少ない上にCOMDEXなので予約が取れず、行きも帰りも乗り換え。計4回乗った訳だが、座席は4回とも同じ20番の列。うち3回はリクエスト通り、窓側。最初のシカゴまでは、背もたれがリクライニングしないのは壊れているせいだと思い、すいていて隣も空席だったので「まぁ、いいや」と2座席使って寝た。帰りのダラスまでの便で再度、リクライニングしない。はたと思い後方を見れば、すぐ後ろが非常口になっている。それでリクライニングしないようになっているのだ。よって21番の列は広くて快適・・・。しかし、私は3回も直立背もたれの席。
#何か私に恨みでもあるんかい?!


エッセーのメニューに戻る
  • 次回の独り言に行く
    過去の独り言メニューに戻る
  • 前回の独り言に戻る
    トップに戻る