97.8.27の独り言

ボストン・レポート その3

得意のダッシュボードなめ、運転中撮影(^^ゞ
ほんとに美しい場所でした☆
 自慢ではありませんが、私は世界中のあらゆるところで雨に降られています。マイアミのキーウェストに行った時は、ガイドブックに乾季なのでまず雨は降らない、と書かれていた2月だったにもかかわらず、有名な17マイル・ブリッジは雨に霞んでいました。ロスも私が住み始めてから年間降水量が絶対に増えたし(^^;...。
何もない国境の橋の向こうはカナダ
うっかり通り抜けてしまいそう

 そして、マックワールドが終了した翌日の土曜日も、6時半に目覚めた私がまず感じたのは、窓の外から聞こえる雨の音と湿ったにおいでした。まぁ、今さらそんなことには全く驚かない私、例によってホテルのビュッフェでたっぷりと食料を胃に溜め込み、さあ出発。行き先はよくわからないけれど、ボストンに着いてから何気なく地図を見ていて行きたくなってしまった、アメリカの北東の果て・・・メーン州。この州は、地図で見ると何だか土地の半分近くが水として描かれています。川なのか、湖なのか、湿原なのか、内海なのか、とにかくわからないけれど見たくなってしまったのです。ついでに、海岸線も地図で見るとリアス式とでもいったように入り組んでいます。

 走ってゆくうちに晴れ間ものぞき始め、気分は最高。メーン州は水と緑に囲まれた、不思議な景色のところでした。なんと呼んで良いのかわからない水がたくさんあり、陸地には水際ぎりぎりまで家が迫り、緑が茂っています。今回は別に大陸横断する訳ではないので、日が暮れてから走っても仕方がないので、夕暮れ時に偶然通りかかったモーテルに宿を求めました。

 2軒めに尋ねたモーテルでは、やけに明るい奇麗なおねえさんが「ちょうど一部屋だけ残ってるのよ〜」。ラッキー。彼女は弾丸のように話し続けます。「他にも聞いた?」「もう、この辺はほとんどいっぱいだったでしょう?」「契約している会社の社員か、高齢者には割引があるけど、何か当てはまる?」「いや、一応、全員に聞かないといけないのよ〜。当てはまらないわよね」「でも、いいや。割引してあげちゃう」。ありがとうございます(^^;...。
中央に見える橋の向こうはカナダ
近づいてみると・・・
とっても簡単な北東の果ての国境なのでした

 カナダとの国境となる内海(?)沿いのモーテル、鍵をもらって部屋のドアを開けてびっくり。私一人にはもったいないような、なんて美しくて広い部屋。窓の外はすぐ海で、対岸のカナダの森もよく見えます。感動しながらも、10時には寝てしまった私(^^ゞ...。電気を消すと街の明かりも何もなく、本当 の闇になるのが何だか不思議な気分でした。
こんな気持ち良い道も・・・

 翌朝は日の出前に自然と目が覚め、久しぶりに朝日の写真を撮影。そして、お礼のメモと一緒に部屋の鍵を事務所のポストにドロップして、またまたドライブに出発です。絵に描いたような可愛い建物が続く小さな街をいくつも抜け、カナダの国境沿いを走ります。景色は日本でいうと長野か北海道といった感じで非常に穏やかで、適度にうねった日本のような懐かしい山道もありました。目の前をガチョウの群が横切ったりします。あまりに気分が良くて、独りでニコニコしながら運転していたので、もしも見ていた人がいたら変に思われたかもしれませんが、特に観光地という訳でもないので見渡す限り地平線まで前後に車ナシ、という状況がほとんどでした。

 恐らく最北東(言葉を作ってしまいました)のカナダ国境の橋をかすめ、今度は内陸部を南下して戻ります。誰もいない大きな湖で、しぶきをあげて走る一艘のモーターボート。さぞや気持ちがいいだろうなぁ〜。

 ・・・こうして楽しい時はどんどん過ぎて、帰りのフリーウェイで再びボストンを抜ける頃には日も暮れ始め、ニューヨークが近づくにつれて何となく暗い気分になってゆく私なのでした。

 そして最後の難関、マンハッタン進入。ほとんど諦め気分で「またニュージャージーに行っちゃったら、トンネルくぐって戻ってくればいぃ〜や」と走っていましたが、もうマンハッタンを過ぎてしまったかと思ったところでハドソン川沿いのフリーウェイへの分岐を発見しました。今さらながら、信じられないくらい道が悪いマンハッタンを走り、Mac Worldに始まった全走行距離1800マイルの楽しかった旅も終わってしったのでした。

 そして、我が家のドアを開けた瞬間、「ナンだ?! このクソ狭い部屋は?! ここが私の家なのか・・・?」しばし、落ち込んだ私なのでした(^^;...。

#最近、写真を入れるのが癖になってしまいました。これは一種の逃げですね。良くないことです。反省してますm(_ _)m


 もともと、気温の変化が激しいニューヨークではありますが、8月の半ばにして食い足りない気分をよそにすっかり秋の気候。その日も夕方から振り出した雨に濡れて、鳥肌たてながら帰宅致しました。
 タオルを取りに洗面所へ・・・と、洗面台のボウルに髪の毛? あの、洗面台のボウルって、水を溜めた時に溢れないように上の方に排水の穴が開いていますよね。その穴の辺りに太い髪の毛・・・が、ゆっくり動いている・・・。う・・・、こ! これは!
 そう、穴の向こうからゴキブリが触角だけ出していたのです。ほとんど意味もなく穴に向かってヘアスプレーをかけてみるものの、敵はとっくに中の方、的中する訳がない。その後の行動は、もちろん洗面台の底の栓を閉める、そして楕円形の例の穴にもトイレットペーパーをつめて塞ぐ・・・。
 あぁ〜、もうヤダ。ほとんどエイリアンの世界。しかし、ゴキブリって排水溝のU字型の水がたまってる部分も通り抜けるんでしょうか? あの触角からすると、全体の大きさは・・・あ〜ヤダヤダ、考えたくない・・・。

 しかし、流しの周辺に出ているうちはどうにか諦めもつきました。それが、ナント、あろうことか! 数時間前、私の机の上を歩いているヤツがいるではないですか! 未だかつて、日本でもアメリカでも、ゴキブリに机を歩かれたことなんてナイ! ゆ・・・許せない・・・。
 しかし、得意技となったヘアスプレー攻撃をしようにも、私の机の上はコンピュータと周辺機器がいっぱいで、さらに書類や文房具も散らかっています。と言って、放っておく訳にもいかず、仕方なく可能な限り場所を選んでスプレー!

 あぁ〜あ、ナンカ、拭き残しがところどころベトつくし、モニタの脚と本体の狭い隙間なんて拭ききれないし、匂いもするし・・・殺虫剤よりは全然いいですけど(; ;...。


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