ご無沙汰致しました。出張などいろいろとありまして、すっかりアップデートをさぼっておりました。という訳で、今回は
ご存じのように2月は短いです。もちろん今年の2月も短かったのですが、何となくいつもの調子でのんびりしていたらあっという間に2月の半ばになってしまいました。「ゲゲッ、いつもの締め切りに加えて3月には2週間の出張があるじゃないか!」と、その頃になって私はいきなりあせり始めたのでした。
今回の出張の目的はシリコンバレーでいろいろな会社に話を聞いて、シリコンバレー物語を作り上げるというもの。何はともあれ、インタビューさせてくれる相手を探さなくてはいけない。何千何万とあるシリコンバレー周辺の企業リストから、もうほとんどランダム状態でインタビューの申し込み電話をしなくてはなりません。しかも!、最近とみに言われているインターネットに繋ぎっぱなし状態の電話が多いために、特にカリフォルニアなどは一般の電話の回線状態も悪くなっている・・・せいなのか、うちの会社から北カリフォルニアにかける電話の音声状態は最悪なのです。最初はPBXのせいかとも思い、直結モデムの回線に電話機をつないでみたりもしましたが、結果は同じ。どういう状態かといいますと、一番マシな時で風呂場の中で歌ってる時のエコー状態、普通は自分の声がしゃべった1秒後くらいにこだまになって返ってくる。これは非常にやりにくいです。ひどい時には、相手の声が遠くとぎれがちになり、自分の声が非常に大きな音で2.3秒遅れて聞こえてきます。これはもう、自分でも何を言っているのかどこまでしゃべったのかもわからなくなるほどで、気分まで悪くなってきます。しかも、相手方には普通に聞こえているらしく、向こうにしてみれば私は全く変なヤツになってしまうわけです。こういう状態の時は、かけ直しても同じ結果になります。
さらに、皆さんお忙しくて電話の相手もなかなかつかまりません。やっと相手と話せたというのに回線状態が最悪だったりすると、本当にやる気をなくします。たまに珍しく相手が折り返しかけてくれた時など、感動です。担当者をつかまえる困難さもさることながら、どうやら向こうからかける分にはあまりひどい回線状態にはならないみたいなのです。しかし、やたらと電話をかけまくっているせいで、担当者の名前が他社と同じだったりするとトンチンカンな応答をしてしまったりして・・・バカな私です。
最も大きな問題は、私が営業を全くできない人だということなのです。口べたで愛想のない私にとって飛び込み営業やセールスは最悪で、そんな仕事するくらいならホームレスになった方がマシというくらい嫌いなのです。今回は目的はインタビューでしたが、知らない相手に連絡し、自社の紹介から始め、向こうは別になくても困らないことをお願いするという点では全く営業の仕事そのもの。もちろん最初から良い返事をもらえることが希という点でも営業と一緒。もう、すっかりめげて、どんどん会社に行くのが嫌になり、電話を前にすると気分が悪くなり、とってもくらぁ〜くなってしまいました。
さらには、出発前の週末には「はやく決めなくては」というあせりとプレッシャーから熱まで出してしまったという・・・。これには我ながら「私ってほんっとぉ〜に営業が嫌いなんだな。体が拒否反応をおこしている」と呆れて笑ってしまいました。それでも、週明けには治ってちゃんと会社に行くあたり、体まで律儀で貧乏性(^^;...。
久しぶりに風もなく穏やかに晴れ、春を感じさせる本日はうちの会社はお休みです。アメリカの休日は全米一斉にお休みなのは独立記念日に感謝祭、クリスマスぐらいなもので、あとは州によって、または会社によって休んだり休まなかったりです。ロスではまずどこもお休みだったキング牧師誕生日(3年前のロス大地震はこの日の朝だったので少しは被害が少なくて済んだと言われてます)も、今の会社は出勤でした。で、今日は何の日?と思ったら「Good Friday」だそうで、それは一体なんなんだ?!もっとマシな名前をつけられんのか?!ロスにいた頃は聞いたこともないぞぉ〜!と辞書をひいたところ、「復活祭前の金曜日。キリストのはりつけを記念する日」だそうで・・・。名前が名前なら理由もよぉ〜わからん。