96.2.17の独り言

 いやぁ〜、普段何気なくこのロサンゼルスに暮らしていますが、やっぱりここは凄いところだと思ってしまう出来事がありました。

 ちなみに私はロスのダウンタウンに近い、2.3ブロック離れるとかなりガラの悪いエリアに安い家賃に惹かれて住んでおります。別にアパートの近くを歩くことなんてないし、車でゲート付きのガレージに入ってしまえば後はガードマンもいるし、部屋まで行くのに外に出る必要もないし。内部はいたって綺麗で広いし。

 ある夜、友人が遊びに来ることになっておりました。10時半頃来ると言っていたのになかなか来ないため、少々心配していたところ電話のベル。てっきり到着して玄関のインターホンからだと思って出ると「行かれないよ〜」という公衆電話からの訴え。

 何でもうちのアパートの周りをパトカーが何重にも囲んでいて、表の道にも裏の道にも誰も入れてくれないと言うのです。それで、ちょっと離れたところにやっと公衆電話をみつけてかけていたのでした。

 「そんな、馬鹿な〜」「だって、住んでる人間はどうするのよ〜」「うちに帰るって言えば絶対に入れるよ」と、階下に降りてみれば確かにうちのアパートの玄関にも警官が番をするように立っている。ガレージオープナーを片手に裏の地下駐車場に降りて入り口を開けようと待っていると、携帯電話の呼び出し音。

 「やっぱり誰も入れないよ」「何でもデッカイ黒人(これも凄い表現ですが)がこの辺に逃げていて、今は誰も通せないんだって」「最低でも30分は閉鎖だって」「早く部屋に帰った方がいいよ」

 う〜、一体どうなってるんだ? もしも私が仕事から帰ってきてこんな状況になってしまっていたら、どうしろって言うんだ?! こんなエリアで30分も待たされたらそっちの方がよっぽど危ないじゃないか!!!

 全く、気の毒なのはその友人でありました。別に私のせいじゃないんですが「変なとこに住んでてゴメン」と思わず謝ってしまいます・・・。


 やっぱりおそろしいところに住んでいたんだなあ、私って。


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