なんだか選挙ネタばっかりというか、あまりにも更新が少なすぎるというか、まったくもって(主に自分の記録のために書いている映画コーナー以外)開店休業状態のこのホームページ。・・・などと言いつつ、またまた選挙ネタ。
日本でも大々的に報道されている通り、11月7日はアメリカの中間選挙だった。そして大方の予想通り、上下両院で民主党が過半数を獲得した。
それにしても、選挙に関して相も変わらずの後進ぶりに、ほとほと呆れ果てた。
まず最後まで決まらなかったバージニア州の上院議員選挙。共和党議員がなかなか敗北を認めず、一時は票の数え直しを要求していた。しかし、そもそもなんで数え直すと結果が変わると思うんだよ?! 最初から数え間違えることが前提なのかよ?! 数%の数え間違いは歩留まりみたいなもんだとでも言うのか? お前ら、数も数えられないのかよ?!(って、まとも札を数えられない銀行の窓口係が珍しくない国だから、本当に数えられないんだろうけど) それとも数え直す前に敵陣営に投票された用紙をこっそり捨ててしまおうとでも考えているのか? ったく、馬鹿じゃないの!
もっと問題なのは電子投票システム。2年前にブッシュを不正に当選させるのに大いに貢献した共和党系の会社の投票システムが、今回はかなり多くの州で使われたらしい。さすがに今回は選挙前から、テレビや紙媒体、インターネットなどの各メディアで、その問題点が何度も指摘されていた。紙による記録が残らない上に、セキュリティも超甘。実に簡単に投票結果を操作できてしまうことが、多くのメディアで報道されてきた。
(ちなみにアメリカは機械まで間違えるんだよ。どうせ人間がまともに数を数えられないんだから、電子投票で自動的に計算したほうがマシと思うかもしれないけど、そんなことは決してない。スーパーのレジにある、お釣りの小銭を自動的に出す機械で、間違った額の小銭が出てきたことが何度もある)
しかし現実は、そんなレベルの話ではなかったようである。電子投票システムがそもそも起動しなかったり、停電で使えなかったり、画面が勝手に切り替わってまともに投票できなかったりという事例が、各地で多発したそうな。
ホントにどこの発展途上国の話だよ?! シリコンバレーを有する国のお話とは、とても思えない。というか、そもそもが共和党を勝たせるために存在する不正システムだから、まともな技術者なんかは間違っても開発に携わってないんだろうな。
でもって、投票するまでに何時間も待たされたり、投票時間の延長が認められずに投票を諦めた人も多数出たとのこと。
ある意味これも共和党を有利にする作戦か・・・? 民主党支持者が多い地域を選んで投票自体を妨害すれば、共和党にとって少しは有利になるわな。
ホントにさぁ、ロシアにでも選挙監視団を派遣してもらえばぁ〜〜〜?
それにしても、ほっとした。民主党が勝ってほっとした、というより、大規模な不正選挙はどうやら行われなかった(行いたくても行えなかった?)らしいことに。
前々回のネタとしても書いたが、選挙に投票するにはかなりの予習が必要なのだ。今回は無事に選挙前に届いた公式ガイドブック、ページ数にして192ページ。投票しなければならない役職は州知事、州選出の議員をはじめ、全12部門。裁判官の信任投票が20人、選択投票が5件。さらに賛否を問う条例が、州レベルで13案、市レベルで3案。真剣に選ぼうと思ったら、事前のリサーチに相当なエネルギーと努力が必要だ。
もちろん、投票するためにはあらかじめ選挙人登録をしておく必要もある。
これだけのエネルギーを使い、一生懸命考えて投票しているのに、いともあっさりと不正操作されたのではマジにやる気が失せる。選挙というのは民主主義の根幹をなす、最も大事なイベントだ。それが公正に行われないとしたら、大げさに言えば生きる気が失せる。
民主党主導になったことだし、今後は「共和党を勝たせるための電子投票システム」が全廃されることを、切に望む。