2004.8.29の独り言

 久々のプロバイダネタ。・・・というか、このコーナーの更新自体が、最近はいつも久々ってだけで、ネタとして登場する頻度としては久々でもないかな。

 私がウェブサイトの作成を始めた94〜95年頃は、当然のごとく、プロバイダの選択肢はあまりなかった。個人用ウェブサイトなんて、接続プロバイダがおまけにくれるウェブスペースを使って細々と作るのが関の山。97〜98年頃には、自分のドメインを取得する個人もぼちぼち登場し始めたけど、個人でも手が届く価格で独自ドメインが使えるサーバを貸してくれるホスティングプロバイダは少なく、選択肢がほとんどなかった。もちろん、アメリカの業者しか選べなかった。

 最初に使ったプロバイダは対応が悪かったわけではないが、よくサーバがダウンしていた。その後、アメリカではぼちぼちと個人向けウェブホスティングプロバイダが登場、いろんなプロバイダを使ってみた。

 近年では日本にも(というか、世界中?)個人向けウェブホスティングプロバイダは山ほどあるし、アメリカのプロバイダと比較して価格が高いということもない(というか、同程度のサービスを提供していても上から下まで冗談みたいに価格が違うので、相場というものが存在しない業界である)。そしてなにより、アメリカのところはサービスが悪い、対応が悪い、サーバがよくダウンする。最近じゃ日本人もすっかり(悪いとこばっか)国際化したとはいえ、それでも平均してアメリカ企業よりは日本企業のほうが今でもはるかに対応がいい。日本のプロバイダでサーバは物理的にアメリカにあることは珍しくないが、それでも日本のプロバイダのほうがサーバダウンの頻度が少ない気がする。

 ま、そんなこんなで最近は日本のプロバイダばかり使っていた。

 ところが、諸事情あってサーバ容量が足りなくなり、調べているうちにアメリカのYahoo!がホスティング事業もやっていることを知った。これがまたすごいスペックで、なんと月額12ドル弱で2GB(メール用容量は別)ものウェブ容量を使えるのである! 初期費用はゼロ。驚きである。転送量は無制限ではないが、当面は規定転送量で足りそうである。

 実は月額480円で1GBのウェブ容量を使えるプロバイダも発見したのだが、無名の新興業者な上にあまりに安いので、なんだか不安になってしまった。その点、Yahoo!ならいきなり潰れることはまずなさそうだ。変なことして悪評が立ったら他サービスにも影響するだろうから、それなりに信用できる。

 というわけで、さっそくYahoo!に申し込んだ。もち、一番安い月額11.95ドルのプラン(で十分だし)。

 ウェブホスティングサービスなんて、インターネットで申し込みが完了し(日本の場合はカードで支払えず、銀行振り込み確認後ということもあるけど)、メールで必要な情報が送られてくる。それだけである。別にそれで十分だし、コスト的にもそれが精一杯だろう。Yahoo!も、申し込み後すぐに受領通知メールが届き、半日ぐらい後に手続き完了&必要な情報を知らせるメールが届いた。早速コンテンツアップ&諸設定。ここまでは普通。

 数日後、郵便受になにやらでかい封筒が入っていた。なにかと思えばYahoo!からのユーザーガイドだの説明ビデオCDやおまけソフトが入ったCDだった。それも、ユーザーガイドの表紙は厚紙、中までカラー印刷。・・・スゴ過ぎる。大手はやることが違う。こんなことしてコストに合うのか、余計な心配してしまう。(本音は「んなことしてる余力があんなら、その分もっと安くしろよ!」)

 もっとびっくりしたのは、郵便が届いた翌朝。9時過ぎに電話が鳴った。半年ほど前に「Do not call」とかなんとかいう、セールス電話お断り番号に登録して以来、見事なまでに迷惑な電話はなくなった。「お断り登録してる番号にセールス電話したら、確か罰金だよなぁ?」などと考えながら、もちろん受話器は取らずに留守電になるがままに任せていたところ、その電話はYahoo!からだった・・・

 「折り返しかけてくれる必要はないから」と断った上で、今回は契約してくれてありがとう、何か問題はない? 必要な情報はどこそこに載ってるから。なにかあったら○×までいつでも電話して。

 ・・・・・ぅう〜〜〜む。スゴ過ぎる・・・。サービス丁寧過ぎというか、ここまで来るとありがた迷惑というか、いずれにしてもスゴい・・・。アメリカにも、こんな会社があったんですねぇ・・・

 かくして、いくつか持ってるドメインのうち、他の1つも現在使ってるプロバイダの契約が切れたらYahoo!に移動しようかなぁ・・・なんて、揺れている今日この頃。すっかりYahoo!の戦略に乗せられている。というか、それにしたった月々たかが20〜30ドル。やっぱり割に合うかどうかは疑問である。

 多角経営のYahoo!ゆえ、こうしてホスティングで印象を良くしておけば、他のサービスでもYahoo!を選んでくれるだろうという戦略なんだろう。それにしても資金力に余裕がある大手はやることがスゴい。中小は対抗する術なし。


 Yahoo!にするために解約したホスティングサービスには、2つのドメインを置いていた。1つは容量滅茶苦茶食うのでYahoo!でいいとして、もう1つは大した容量はいらない。さてどこにしよう・・・と、いろいろ探したところ、日本のゲキ安ホスティングサービス発見。300MBのウェブ容量を使えて、実に「年」1500円。月じゃないよ、年。

 あまりに安かったけど、そこそこの知名度と歴史のある会社。多少の不安を覚えつつも、思い切って契約してしまった。

 実はサイトの説明を読んで不明な点があったので、契約前に質問のメールを出していた。自動返信メールは返ってきたけど、人間からの返事は1週間経った今も届かない。ケド、まーいーです。なにせ年1500円。ここまで安けりゃ文句言いませんです、ハイ。サーバさえちゃんと動いてれば、それでいいっす。あとは自分でなんとかします・・・


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