2004.3.16の独り言

 ちょっと用事があってニューヨークに行って来た。3月も半ばだというのに信じがたいほど寒かった・・・。もちろん(ニューヨーク在住時代に愛用していた色気もクソもない暖かいだけが取り柄の)ダウンコート着て、(やはりニューヨーク在住時代に愛用していた外側革、内側ニットの)分厚い手袋してても、体は芯から冷えるし手はかじかむし、で、10分以上外にいたら死ぬ、という感じだった。ズボンの下にタイツはいてくるんだった、マフラー持ってくるんだった、などなど、後悔することしきり。ついでに寄ろうと思っていた場所がいくつかあったのだが、いずれも少し歩かなければならない場所だったので、あまりの寒さに挫折。(週末だというのにあまりに寒くて人っ子一人いないバッテリーパークの写真その1その2ブルックリンからマンハッタンを臨む

 気候の話はさておき、約1年半ぶりのニューヨークは良くも悪くも「ああ、ニューヨーク」「やっぱニューヨーク」「さすがニューヨーク」。例えばオハイオが嫌いだ、と言っても、そもそも私がオハイオに住むということがあり得ないので、思いっきり人ごと。単に「でーきれーだ!」「クリーブランド空港なんか2度と使うものか!」となる。一方、ニューヨークの場合はもうちょっと複雑。たまに訪れる分には楽しいこともあるケド、でもその都度「こんなとこには2度と住めない」と再確認することにもなる。

 まずは到着早々、JFK空港でいきなりやられたよ。いつものように地下鉄の駅まで無料のシャトルバスで行こうと思い、職員にどこでバスに乗れるか聞いた。ところが職員は「AirTrain」を使えと言う。見れば、いつの間にかモノレール(かどうかわからないけど、ノリとしては羽田やお台場に行くモノレール。地上高い位置を静かに走っている)ができている。へー、こんなものができたんだー、と思いつつ、無料シャトルバスの代わりになるものなのだから当然無料だと確信して乗り場に向かう。切符を買う場所などはなく、改札の類は通らずに乗れてしまう。だからもちろん乗ってからも無料だと信じていた。その時は単純に、走っている位置が高いのでバスより景色がいいなー、とか、バスより広くて綺麗で快適だなー、とか思いながら内外の様子を眺めていた。

 地下鉄の駅に到着。どうやらMTA(ニューヨーク市交通局運営のバスや地下鉄)は基本料金からして値上がりしている様子。1日乗車券を買うつもりでいたのだが、1日乗車券が未だに存在するのか、いくらなのか、わからない。MTA乗車カードの自動販売機のところに立っていた職員に聞いたところ、1日乗車券は7ドルだと言う。そしてその職員が自動販売機のタッチパネルを操作し、7ドルのカードを選んでくれた。なんとなく、1日乗車券だったら選択画面に「1日乗車券」と書いてありそうな気がしたが、この職員は普通に「7ドル」というカードを選んだ。すっごーく嫌な感じはしたのだが、まあこういう場所に立っている職員が言うことだから、旅行者としては信じるしかない。カードを受け取り、「これで今日1日、乗れるんだね?!」と念を押してから地下鉄の構内へ。

 地下鉄に乗りながら、「AirTrain」の構内で取ってきた「AirTrain」のパンフを見る。・・・と、「AirTrain」乗車賃は片道5ドル、とふざけたことが書いてある。「?????」。ものすごーく嫌な予感。

 さて、1回地下鉄を降りて、再び乗ろうとカードを改札に通した。が、「残高ゼロ」と表示されて通れない。案の定、私が買わされたのは「AirTrain」5ドル+地下鉄1回だけ乗車賃2ドル=7ドルのカードだったのだ。ったく、ざーけんなよなー!!! あんな(気候さえ良ければ・・・)歩いても行けるような距離のモノレールに片道5ドルも取るぼったくりシステムそのものにも無茶苦茶ムカつくが、私にこのカードを買わせた職員はもっとムカつく。一体お前はなんなんだよ?! そういう場所に立ってるくせに、ふざけんじゃねーよ! この地下鉄の駅で改めて聞いたところ確かに「1日乗車券」は7ドルだったけど、「単なる7ドル分のプリペイドカード」と「1日乗車券」では、カードの買い方が違うだろーが! 自動販売機の購入画面の表示は、私が予想した通り、ちゃんとというかやっぱり「1日乗車券」となってたよ。ったく本当にふざけてる。

 というか、そもそも最初に空港の建物を出た時点で声をかけた職員が、無料シャトルバスはなくなって「AirTrain」は5ドルだよ、と、親切に教えてくれていたら、「AirTrain」なんてふざけたぼったくりモノレールには死んでも乗らなかった。それか、「AirTrain」が乗る時に5ドル払わなければならないシステムだったら、迷わず乗らずに空港ビルへUターンしていた。まず空港の売店で7ドル出して「1日乗車券」を買い、最初から普通の路線バスに乗って空港から地下鉄の駅まで行ってたよ。「1日乗車券」はバスも地下鉄も共通だからね。

 それを、新しいシステムを知らなかった哀れな私は、7ドルで済むところ、最初の7だドル+改めて買った「1日乗車券」の7ドルで、倍の14ドルも払ってしまったわけだ。あーあ、行く前にMTAかJFKのウェブサイトにでもアクセスして、予習してから行くんだったよ・・・。っていうか、乗る時はなんのチェックポイントもなしに乗せておいて、降りる段になって金払えなんて、罠じゃん! 詐欺じゃん! まさにぼったくり!

 帰り? 帰りはもちろん、地下鉄の駅から普通の路線バスに乗って空港に行った。「AirTrain」なんて誰が2度と乗るか! あんなもん、土建屋以外の誰の利益になってんだよ?! 例えば、成田空港から直接、上野なり新宿なりに行けるから京成スカイライナーとか成田エクスプレスを使うのである。成田空港から京成成田駅(って、ある?)なりJRの成田駅までのモノレールに600円も別料金で取られたら腹立つだろう。「AirTrain」だって、空港で乗ってそのままマンハッタンまで行けるのなら15ドル取られても文句は言わないが、あんなふざけたもん地元の人間は間違っても使わないっしょ。大きな荷物がある人も、「AirTrain」から地下鉄に乗り換えて、さらに目的地まで別の地下鉄に乗り換えて、なんてしたくないから使わないだろう。

 ってゆーか、そもそもJFKからマンハッタンまでシャトルバス+地下鉄で行こう、というのは、地元の貧乏人の発想なんだよね。そういう人間は、5ドル取られると知っていたら絶対に「AirTrain」なんか使わない。一方、一般的な観光客や時間が惜しいビジネス旅行者は、地下鉄でマンハッタンに出ようなんて考えもしないだろう(万が一、間違って「AirTrain」に乗っちゃった観光客がいたとして、その後、地下鉄をうまく乗り換えて無事に目的地に到着できるとはとても思えない)。普通の人はタクシーか、せいぜいけちったところでミッドタウン−空港間直行のバスを使う。私だって、スーツケースなどの大荷物がある時や出張時はタクシーを使う。1泊や2泊の短期の私用で、荷物がほとんどない時に限り、地下鉄を利用してきた。本当に一体全体誰のために「AirTrain」なんてもん作ったのか、企画したヤツの顔が見たい。

 週末だったせいか、マンハッタン内の地下鉄事情も滅茶苦茶だった。住んでた頃にも本当に腹が立ったものだが、週末(じゃない時もたまにあるけど)だからって、とある地下鉄の路線が1日丸々運休してるなんて、東京だったらあり得ないだろう。私が行った時は、一番馴染みがあるので使おうと思っていた456番の地下鉄がまったく動いていなかった。他の路線も動いてはいても、勝手に駅を飛ばしたり、路線の途中までしか運行していなかったりはしょっちゅう。

 クソ寒い地上を歩いていて、ようやく地下鉄の入り口を見つけてほっとして階段を下りようとしたら内側の柵が閉まってた、ってことも、わずか数時間の間に1回や2回じゃなかった。別に夜遅くでもなんでもない、土曜の日中にである。駅自体が閉まってることもあるが(週末に休むなんて、お前は一般企業か?!)、駅自体はやってても出入り口の数を制限していることも多い。

 一番ひどかったのは、改札にカードを通したものの、改札の先で柵が閉まっていた駅。他の閉まっていた駅では、せめてカードを間違って通すことがないように、改札のカードを通す部分にテープなどを貼るぐらいの配慮はあった。ところがこの駅は、カードは通せるくせに入れないのだ。この時は私は「1日乗車券」だったけれど、これが普通の乗車券だったら乗れないのに2ドル取られたことになる。例え「1日乗車券」でも、(複数の人間が同じカードを使えないように)1回通してしまったらしばらくは他の改札で使えなくなる。クソ迷惑である。

 泊めてもらった友人のアパート、場所的にも広さ的にもマンハッタンにしてはかなり条件のいいアパートだとは思うのだが、それでも「あーマンハッタン」であった。築は100年ぐらい? 5階までは階段。1日中超うるさい音を立てて勝手に動き続けるスチーム暖房。部屋の角が直角じゃなくて、いびつな形に区切られた狭い各部屋。ある意味、懐かしかったし、たまだったら変化があって楽しくていいんだけどね・・・

 日曜の午前中にSOHOのアパートからぶらぶらと歩き出し、サンデーブランチする店を物色。(モールの中ではなく、普通の)道を歩きながらいろいろな店を覗くなんてことは、LAではなかなかできない。こういうところは楽しいなと思う。東にはいい友人もたくさんいる。NYの夏の湿気があって少し東京に近い気候も、LAの真夏でも夜や海辺は寒い気候よりは好きだ。でも2度と住みたくない・・・


 往きにLAの空港近くの駐車場から空港まで乗った、「もちろん無料の」シャトルバス。降りる時はほとんど習慣なので「Thank you」、運ちゃんも愛想良く「You're very welcome!」

 帰りにJFK空港で路線バスを降りる時、つい習慣なので「Thank you」と言ってしまった。運ちゃん、無言・・・。あー、忘れてたよ、ここはニューヨークだったよ。前回ニューヨークに来た時も、バスを降りる時にお礼を言っても運ちゃんが無言なのに驚いたじゃん。

 やっぱ住むなら暖かいとこがいいよ。人は基本的にのんびりしてておおらかで陽気で愛想がいいからね〜


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