2003.12.18の独り言

 毎年、本当に謎に思うのだが、どうして年末になるとあんなにどこもかしこも混んでいるのだろう? 普段から酷いLAの道路渋滞は、11月に入ると一段と酷くなり、12月にもなると目も当てられない。幸か不幸か、私は出勤が必要な仕事をしていない。だからもちろんできるだけ混んでいる時間帯には出かけないようにしているし、混んでいる場所には近づかないようにしている。

 普段は2〜3日、アパートの敷地内から出ないことが珍しくないほど出不精な私ですら、それでもなぜかここ最近、出かける用事が増えているから不思議である。こんな私ですら出かけるんだから、そらまあ道も混んで当然か・・・(???)

 でまあ、犬も歩けば棒に当たる、私も動けば馬鹿に当たる・・・というわけで(どんなわけだよ?!)、最近遭遇した理解を超えている人のお話。

 ビバリーヒルズで不本意ながらも仕方なくクリスマスプレゼントを買った帰り道。とある信号の手前で、私の左側の車線がなくなっていた(幅員減少)。信号は赤、私は停止線から2台目。直進できない左車線には、私の車より1/4馬身(?)ぐらい先行して白いベンツが停まっていた。信号が青に変わり、私は特に何も考えずに車を発進した・・・ら、この白ベンツが強引に私の前に入ってこようとした。その瞬間、理屈じゃなくて反射神経とかその時の気分とか状況とか車間距離とかいろいろからんで、まあとにかく誰をも納得させられる理由なんて何もないんだけど、私は白ベンツに割り込まれたくないと思った。そしてそのまま直進した。

 結局この白ベンツは、私のすぐ後ろに割り込んだ。そして、何を勘違いしてるのか、クラクションを鳴らしたりパッシングしたりして、後ろから猛抗議をしてきやがったのだ・・・

 あのさあ、無理な割り込みをされた車が怒るのはわかるけどさあ、割り込めなかったからって怒るなんて、頭おかしいんじゃないの?! こっちはまっすぐ普通に車を進めただけだっての。こっちに優先権があるなんてこと、幼稚園のガキでもわかんだろ! 入れてもらってお礼をするのは構わないけど、入れてもらえないからって怒るなんて勘違いも甚だしい。そらあんだけ強引に割り込もうとしたら普通の車はびびって停まるかもしれないけど、私は逆にあんたのその「入れてもらって当然」という態度が反射的にムカついたから入れてやらなかったんだよ!

 余程、道のど真ん中にいきなり停車して降りてその車のところまで行って、運転手の首でも絞めてやろうかと思ったけど、わりとすぐに間に別の車が入ってきてしまって、その馬鹿白ベンツは見えなくなってしまった。せめてどんな顔のヤツが運転してるのか見てやろうと一生懸命ミラーを見ていたのだけれど、光の具合でフロントグラスが外の景色を反射してしまい、中がよく見えない。結局、運転手がどんなヤツだったのかは不明。

 それにしても、頭がおかしいヤツっているもんである。

 翌日、またまた仕方なくクリスマスの買い物(というか、贈り物の代行)。さて、ここでちょっと説明。アメリカでカードを使って買い物をすると、通常のレシートとカード利用明細が別になっていることが多い(日本でもそうだっけ?)。で、なぜかアメリカの店員は、ほぼ100%、その2枚のレシートをホッチキスで留めてから渡す。これがまた、超ずぼらなアメリカンのやることだから、2枚の端なんか揃っているわけもない。留める場所にしたって、控えめに端のほうなんかではなくて、端から3割ぐらい中に入ったまったくもって意味不明の場所に思いっきり針が刺さっていたりするのである。

 えらくゆがんだ醜い状態でホッチキス留めされたレシートを渡される度に、家に帰って真っ先にホッチキスを外す。そもそもなんでホッチキスで留めて渡さなきゃいけないのか理解できないし、百万歩譲って後のレシート整理時に便利だという理由を受け入れたとしてもあの醜い留め方は絶対に許せない。と、ここまでが前提になる状況の説明。

 この時訪れたのは、日系のお店。どっからどう見ても100%純粋日本人の20代半ばと思われる、わりとかわいい店員のおねーさん。しゃべりかたも対応もおだやか。このお店のウェブサイトに載っていたのと実際の値段が違っていたり、品切れが多かったりはしたものの、これは別にこの人のせいじゃないし、精算が終わるまでは特に不満はなかった。

 で、この時渡されようとしていたのは、レターサイズ(A4の幅を少し広げて長さを少し短くしたような米独特の用紙サイズ)の商品明細と、幅8センチぐらいのカード利用明細の2枚。そもそもホッチキスで留めてほしくなかったので、「そのままでいいですよ」と言ったのだが、「そうですか〜」と実に穏やかにのほほんと答えながら、このねーちゃんは2枚の明細をホッチキスで留めた・・・

 ま、ここまでは許そう。「そのままでいい」って意味が通じなかったかもしれんし・・・

 次にこのねーちゃんは、それらの明細を封筒に入れて渡そうと、細長く3つ折りにし始めた。そもそも折らずにそのまま渡してほしかったし(半端な位置に折り目がつくのは気持ち悪い!)、封筒なんてゴミが増えるだけでまったく不要なので、再び「そのままでいいですよ」と私。ねーちゃんは、相変わらずのほのんと「そうですか〜」と答えつつ、折り続ける。

 ここで私は「封筒に入れなくてもいいですよ」と、でもまあ怒る場面でもないのであくまで穏やかに、かつ、ガキでもわかるように言い直す。ねーちゃんは、同じようにのーんびりと「そうですか〜」と気の抜けるような返事。

 そして、3つ折りにした明細と、空の封筒を差し出した・・・。たっ・・・確かに封筒に入ってはいないけど、「封筒に入れなくてもいいですよ」と言ったら、封筒そのものが不要だって意味だと、普通、わからないか?!

 このねーちゃんが馬鹿なのか・・・。それとも、私が馬鹿にされてるんだろーか・・・

 まーなんにしても、怒るのも違うような気がしたんで、できるだけ淡々と「あ、だから封筒はいりませんよ」と言って(ねーちゃんは壊れたテープレコーダーのように、また「そうですか〜」と穏やかに答えた・・・)、明細だけ受け取って店を出た・・・。なんかこう全然納得できないもやもやした気分を抱えながら・・・(もちろん家に帰って、まっさきにホッチキスを外した)

 どちらも、クリスマスプレゼントがらみの買い物(&その途中)で遭遇した出来事である。日頃から人と同じが大嫌いで、半ば強制的に押しつけられる慣習(クリスマスプレゼントの交換だとか、出張に行ったらオフィスの皆にお土産を買ってくるとか・・・etc)に対しては異常なまでに抵抗を示している私ですら、どうしようもなく巻き込まれてしまうホリデーシーズン、恐るべし・・・


 最近のお気に入り(???)は、ウィンターブルー。単なる冬&寒いの嫌いな冬眠体質だと思っていたのに、つい最近、実はれっきとした「季節的に起こる鬱病」であるということが判明。別に診断を受けたわけじゃないけど、症状が見事に当てはまるので間違いないでしょう。

 で、何度も書いてる冬眠モードというか、要するに寝過ぎ。夜は1時頃には寝ているのに、朝なんか全然起きられない。室内が寒いことも手伝って、ベッドの中があまりに気持ち良すぎて、永遠に起きたくない気分に襲われる。それでもここんとこ、階下でなにやら連日朝からドンドン工事をやっていて、うるさくて寝てもいられず、9時過ぎに仕方なく起き出す。

 起きたはいいけど、冗談抜きにしばらくは動けない。だるくて、つらくて、頭だけは起きているのだが体がマジに動かず、何もできない。仕方なく暖房の前に貼り付いて、できるだけ動かずに雑誌などを読む。1時間ぐらい経った頃、ようやく普通に活動できるようになってくる。えれー不便・・・


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