アメリカでは、個人が小切手を使って各種支払いを行うのが一般的なので、普通の大人はまず間違いなく当座預金口座を持っている(ハズ)。最近では、デビットカードを使った支払いや、日本の自動引き落としのような支払い方法も徐々に広まりつつあるものの、公共料金やクレジットカード利用料金の支払いでは未だに小切手を郵送する方法が一番多く利用されていると思う。アパートの家賃も管理人さんに小切手を手渡しして払う。個人間でも、現金の持ち合わせがない時の割り勘に使ったり、まあそれなりに便利なものである。
小切手は、最初に口座を開いた際に200枚程度がサービスで送られてくる。(ちなみに一般的な小切手帳とは、こんなもの。金額や支払先、署名などを記入し、ミシン目に沿って切り取って渡す)
追加の小切手は、銀行に注文すると高いのだが、専門業者に頼むと銀行の1/3〜1/5程度の価格で作ってくれる。小切手の残りが30枚程度になったあたりに、銀行に追加注文するための用紙が挿入されているのだが、専門業者に頼む際は追加注文用紙は不要。見本用に実物の小切手を1枚、送れば済む。そんなわけで、追加の小切手を専門業者に頼むつもりでいた私は、銀行用の追加注文用紙を捨ててしまっていた。
ところが最近、使っている銀行がCITY BANKに吸収合併されてしまった・・・。今ある小切手はそのまま使えるものの、新しく作る場合はやはりCITY BANKの小切手を作りたい。専門業者に現在の小切手を見本として送り、そのまま真似て作ってもらうと、すでに存在しない銀行の小切手を新たに作ることになってしまう。それでも使えないことはないような気もするが、私としては気持ちが悪い。
そんなわけで、仕方なく銀行に追加の小切手を注文しに行った。小切手の残りがわずかだと気付いた時、あいにく私の車は修理中だったので、片道20分、てけてけと銀行まで歩いていった。
最初に窓口で応対したのは、いかにも新人っぽい兄ちゃん。「追加注文用紙は?」と兄ちゃん、「いや、ない」と私。兄ちゃんはどうすればいいのか隣席の職員に聞いた後、「追加注文用紙がないのなら、ここに電話して注文して」と、銀行のカードを渡そうとした。おいおい、わざわざここまで歩いて来たのに、それかよ?! そんな変なシステムがあってたまるか!と思った私は、「なんでここで注文できないの?! 小切手1枚、取っていいよ。注文用紙がなくたって実物があれば同じじゃん」と食い下がる。
新人兄ちゃんは、奥のほうまで聞きに行き、今度は別の職員が応対。こいつ、実に横柄な態度で端末をばちゃばちゃ叩きながら、私の住所などを確認。22ドル程度かかること、7日〜10日で新しい小切手帳が郵送されて届くことを告げた後、「次は必ず追加注文用紙を持ってくるか、電話で注文しろ」と、私に「命令」しやがったのである・・・
言葉遣いといい、口調といい、あれは間違いなく「命令」である。銀行の窓口係がお客様に向かって、「命令」しやがったのだ。
アメリカ人の顧客に対する態度の悪さで、久々にムカついてしまった。アメリカの銀行員は、日本とは比べものにならないぐらい質が悪いことは前からわかっていた。たぶん給料も、日本の銀行員よりずっと安いんだろう。別にスーパーのレジ係を馬鹿にするわけではないが、アメリカの銀行の窓口係は、たぶん専門度(非専門度? 要するに専門技能者では全然ない)的にも給料的にもスーパーのレジ係並である。そんなわけで能力が低い(札を数えるのにとてつもない時間がかかるとか)窓口係に遭遇しても別に今さら驚かないが、あんなに態度が悪い失礼な窓口係は初めてである。単に今まで運が良かっただけかもしれないけど、それにしてもムカつく。
文章で読んでると、なんでそんなに怒るの?って思うかもしれないけど、こいつの顔とか物腰とか言い方、すべてが相乗効果を発揮して、とにかくこの上なく腹の立つ態度だったのである。
てめーんとこの銀行がCITY BANKに変わってさえいなければ、私だってこんなとこに注文になんか来てねーよ! 大体、専門業者に頼めば5ドルで作れるもの、誰が好きこのんで22ドルも払うか、ばーか!
なんだかよくわからないが、アメリカでは何故か客のほうが「Thank you」と言い、職員が「ふんふん」などと鼻で答える場面がよくあるのだが、もちろん私はこいつに一言の礼も言わなかった。ムッとしてガン飛ばしながら、「2度と来ないよ」と言い、小切手帳をひったくって帰ってきた。こいつの名前聞いて本社の苦情受付部門に文句でも言ってやれば良かったか?!など、しょうもないことをあれこれ考えながら、またえんえんと20分も歩いて。
新宿から渋谷まで1時間歩いても、途中にいろいろあってそんなに苦にならないけど、アメリカのだだっぴろい住宅街って次の角まで遠いし道は単調だし歩くようにできてないし、20分歩くのでも結構嫌になる。目に入るものに変化もないから、いらんことをあれこれ考えているうちに、怒りが増幅してしまった。せめて自転車で来れば良かったよ・・・
で、車の修理。2000ドルもかかってしまった・・・。頭が(懐が?)痛い・・・
最近、ハンドルを切ると異音がするようになったので、修理屋に持って行った(ちなみに修理屋までは歩いて35分。車を預けた帰りと取りに行く時は、当然徒歩。車だと近いんだけどねぇ)。後に、見積もり1650ドルという電話がかかってきた時は、受話器持ったまましばし黙ってしまった。パワステのホースに亀裂があって、交換するためにはエアコンのコンプレッサーなど一式、取り外さねばならず、工賃がやたらとかかるらしい。
さらに追加の電話。他もチェックしたけど、後ろのブレーキもそろそろ換えないとヤバいよ〜、ブレーキ液も減ってるし汚れてるからフラッシュしてから交換したほうがいいよ〜・・・。ああもう全部やってくれい!!!
先々週は駐禁取られたし、今月はなんだか出費がかさむ。はあ・・・