2002.12.4の独り言

 不況になろうがデフレになろうが、COMDEXの展示フロアから大半の大手日本メーカーが姿を消そうが、現時点では電化製品は日本のものが最高である。日本のものというのもあいまいな表現だが、ここでは「日本のメーカーが日本国内で販売している製品」という意味。もしかすると中国製かもしれないし、フィリピン製かもしれない。原産国や組み立てがどこであろうと、日本市場向けの品質基準をクリアした製品のこと。

 最近では日本の物価が見事に下がり、安い、種類が豊富、品質がいい、と3拍子揃った日本は買い物天国である(これは、電化製品に限らないかも)。日本から帰ってくる時はいつも、2つの大型スーツケースが日本で購入したもので満杯である。最近では毎回1つずつ「大物」を買って来たりもしている。例えば、スキャナとか、MD&CDラジカセとか、DVDプレーヤーとか、電気湯沸かし保温ポットとか・・・

 今、悩んでいるのが掃除機である。これはちょっとかさばるのだが、アメリカではろくな掃除機を売っていない。そもそもこちらでは、モップ型というか何というか、でかくて四角い吸い込み部分にモーターも内蔵しているタイプが主流だ。安いものは本当にそれだけなので、部屋の隅々や棚の掃除など、できようもない。高級なものはホースも付いているが、このタイプは使用時の音がうるさいし、重いし、しまっておくにも場所を取る。

 丸っこい本体にホースが付いている日本のようなタイプはキャニスター型と呼ばれており、現在私は、あまり聞かないメーカー製のキャニスター型を使っている。これが、小さくて軽いのはいいのだが、吸い込みが弱い。粉粒状のゴミは吸うものの、カーペットの毛足にからんだゴミなど、それはもう見事なまでに吸わない。アパートの床がどこもフローリングだったNY時代は良かったのだが、LAのアパートはカーペット敷きが多い。今住んでいるところもカーペット敷きだ(カーペットのほうが好きだから、それ自体はいいんだけど。掃除機さえ働いてくれれば・・・)。仕方がないので、時々はいつくばってステッカー状のものでぺたぺたと髪の毛や衣類の毛玉、糸くずなどを取っている。

 Panasonic(松下電器)がアメリカでも掃除機を販売していると知り、早速、ウェブサイトにアクセスしてみた。確かにキャニスター型はキャニスター型なのだが、スイッチが本体にしかついていない。・・・どうして???!!!

 日本でホースにスイッチが付いていない掃除機なんて見たことない。逆にアメリカではホースにスイッチが付いている掃除機を見たことがない。私が使っているものも本体にしかスイッチがなくて、クソ不便である。車のハンドルの左右じゃあるまいし、なんでこんなところを米国仕様に「改悪」しなきゃいけないの?! これじゃ日本メーカー製を買う意味がないじゃん。期待して損した。やっぱ日本で買ってかついでくるか・・・

 名指しして悪いんだけど、米国で売られているPanasonic製品には前もやられている。LAに引っ越してきた直後にPanasonicのVHSビデオデッキを買った。それまで使っていた友人にもらったMAGNAVOXというメーカー製のデッキが気に入らなかったので、わざわざPanasonicを選んで買ったのだ。どこが気に入らなかったのかというと、以前もどこかで書いた気がするが、使用中にデッキの前面液晶パネルにテープの位置(00:00:00といった経過時間)が表示されないのだ。ただ「PLAY」とか「REC」とか「REW」とか表示される。んなこと、わざわざ表示してくれなくてもわかるわい! 電源を切っている間は時計(00:00)が表示される。テープの位置を表示するとなれば秒まで必要なので、液晶に6桁の数字を表示しなければならない。液晶を4桁から6桁にするのって、そんなにコストかかるんかい?!

 さて、日本でテープの位置が表示されないビデオデッキなんて見たことなかったので、今度は意識してPanasonicを買ったのである。しかし・・・。これもMAGNAVOX製と同じであった・・・

 ここまでは仕様なので仕方がない。きちんと確かめずに勝手に信じ込んで買った自分が悪い。しかしこのデッキ、買って半年ほどでチャンネル表示がおかしくなった。これも以前どこかで書いたような気がするが、13ch(ここまでがVHF、より上はUHF)からいきなり69chに飛ぶのである。毎朝日本語ニュースなどを流している18chを録画するには、69chにセットしなければいけない(もちろん、テレビはちゃんと18chとして写る)。修理に持っていくのも面倒なので、まあええわい、と、そのまま使っていた。

 この12月から日本語放送が2つのチャンネルに分かれた。欠かさず録画していた「報道特集」や「クローズアップ現代」は新しく日本語放送を開始した44chに移ってしまった。・・・困った・・・。44chって、このビデオデッキだと何チャンネルなんだよ・・・??? 仕方ないので、テレビを44chにし、デッキのチャンネルを1つずつ増やしては、テレビとビデオを繰り返し切り替えて同じものを放送しているかどうかチェックする。最初、この方法で44ch→81chと判断して録画セットしたら、見事に砂の嵐が写っていた。再度、テレビとビデオを何度も切り替えながらチェックし、今度は100chにセットし直す。

 このデッキ、それまでは「まあ実害はないし」と思って使っていたのだが、ここに至ってなんかムカついてきてしまった・・・。室内アンテナしかないので受信状態が悪く、時間帯とチャンネルの組み合わせによっては超写り悪いし、CMだったりすると場面が次々変わるし、日本語放送やってる時間に確認すれば簡単かもしれないけど1日30分〜1時間ぐらいしかやってないし、該当するチャンネル探すの大変なんだよ!(ぶちぶちぶちぶち・・・)

 次は友達から聞いた話。彼女はPanasonic製のコードレスホンを買った。普通、コードレスホンの受話器って、使わない時は充電器を兼ねた本体にセットしておくよね? 彼女、買った直後に出張があり、当然、受話器を本体にセットして出かけた。1週間ほどして帰って来てみたら、受話器が異常発熱し、溶けて変形していたんだと。買った直後なので、当然交換。彼女、「Panasonicなのに、だよ!」と呆れて笑っていた。やっぱ在米日本人は皆、非日本メーカーにはしないような期待を込めてPanasonic製品を買うんだよねぇ。それなのに・・・

 再度、名指しで文句言ってすいません・・・>Panasonicさん。でも、事実に反する誹謗中傷を言っているわけではないので、ご容赦を。ちなみに、他の日本メーカーがアメリカで売っている製品の品質がどうなのかは、知りません。知らないだけなので、Panasonic以上かもしれないし、以下かもしれない。だけど、松下電器といえば日本を代表する大メーカーである。思いっきり信用して期待して買うから、失望も大きく、不満も倍増してしまう。

 Panasonicぐらいアメリカ市場で浸透し、普通の小売店で広く売られているブランドは、もう日本ブランドだと思わないほうがいいのかもね・・・


 先週の木曜日から、それはもう唐突に、前歯がしみるようになってしまった・・・。今夏に作り直した、前歯3本の義歯の左端。ブリッジの支えにするために削ったばかりの歯の付け根が、熱いものにしみる。というか、そもそも私は猫舌なので、熱いものは口にしない。私が飲める程度の、かなりぬるい温度でもしみるのである。

 何の前触れもなく、いつものように朝のコーヒーを口に入れた瞬間、ずき〜〜〜〜んっときたので、えらく驚いた。それから2日ほど、つい忘れて暖かいものを口に入れては後悔することを繰り返す・・・。今では、お茶は入れてから1時間以上冷ましてから飲んでいる(どんなお茶でもアイスティー・・・)。

 これ、簡単に治るものなんだろうか・・・? また口の中の大工事が必要だったりしたら、すげーやだな・・・。いずれにしても歯医者に行けるのは、年末か、下手したら年明けだけど・・・


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