2002.10.10の独り言

 それにしても、本当にしつこい。Klezと、その亜種や変種ウイルス。SirCamやBadTransウイルスが流行った時もそれなりに届いたけど、一瞬でおさまった。それなのにKlez系ウイルスは、何カ月も何カ月も、届き続けている。何故か波があったりして、数日届かないのでそろそろ収まったのかな、と思うと、その後数日間どばどばどばっと大量に届いたり。

 ご存じのように、このウイルスは差出人を偽るので、本当の感染源、ウイルスが本当は誰から届いたのかがわからない。もっとも、ウェブサイトに電子メールアドレスを載せていると、そのページを見ただけの人からもウイルスが届いてしまう。本当の発信人がわかったところで知り合いとは限らない。知らない人に「感染してますよ」なんていちいち知らせないから、わかったところで意味ないか。

 それで今度は、Bugbearだって・・・? これまた差出人を偽るそうで・・・

 ウイルスなんてサブジェクトと差出人でわかるので、開いてよく見たりなんかしない。とっとと削除するだけだから、Klezなのか、Bugbearなのか、いちいち確認はしていない。添付ファイルのサイズから判断して、今のとこBugbearは届いていないような気がするけど、時間の問題かもしれない。

 なにはともあれ、ムカつくんである。とりあえずウイルス作者は置いといて、なんでこんなにたくさんの人たちが、未だに馬鹿みたいにウイルスに感染するわけ?! KlezだってBugbearだって、はるか昔に発見されたInternet Explorerのバグを悪用して繁殖している。とっくの昔にふさがれていて当然のセキュリティホールである。そんなものを悪用したウイルスに今さら感染するヤツがなんでいるのか、本当に理解できない。バグを悪用しなくても、ウイルスファイルをご丁寧にダブルクリックしたらそらまあ感染するだろうけど、そんなことするヤツが未だにいるなんてもっと信じられない。

 多分、初心者なんでしょう。あるいは、メカ音痴でパソコンの才能がない人なんでしょう。(私の知り合いの例で言うと、あまりにもパソコンセンスがなさ過ぎると怖がって何も触らないので、かえって感染しないような気がする)

 で、提案です。パソコン店は、初めてのパソコンを買った人のために講習会を実施してください。受講しない人にはパソコンを届けないシステムにするなどして、受講を義務づけてください。OSにしろウェブブラウザにしろソフトなんてものはバグだらけなんだから定期的にアップデートすること、とか、怪しい添付ファイルは開かない、とか、了解した相手以外にHTMLメールを送らない、とか、ちゃんと教えてやってくれよ!!!

 HTMLメールといえば、最近は知らない人から届くメール(友人知人からの私用雑談メールではないもの)の大半がHTMLメールである。広告メールやメールマガジンなど、きちんと構成したレイアウトを見せたい場合の「意図した」HTMLメールは、もう諦めている。今さら抵抗してもどうしようもないので、主にニュースやメルマガを受け取っているアドレスにはマイクロソフトのメーラーを使うようになった。ものすごい敗北感と無力感があったけど。

 でも個人から届くHTMLメールは、ほとんどの場合、本人にHTMLメールを送っているという自覚がない。だから、単に文章が並んでいるだけでなんの修飾もされておらず、わざわざHTMLメールにする意味が何もないのである。それなのに、役立たずでクソ邪魔くさいHTMLコードまで一緒に届く。ああ、迷惑!!!

 年がら年中、友人知人にパソコンのメンテを頼まれる私。Windowsパソコンの出張修理に行った際は、不具合が生じている箇所にかかわらず、まず第一にOutlook Expressの[メール送信の形式]を[テキスト形式]に直すのが習慣になっている。やはり出張メンテをよく頼まれるらしい親しい友人も、同じこと(まず何よりも先に[テキスト形式]に直す)を言っていた。マイクロソフトって、ホントにサイテー。

 ところで先日、やはり友人にパソコンを見に来てくれと頼まれた。そいつから届くメールがHTMLメールでいつも迷惑だなあと思っていたので、これ幸いとメーラーの設定を直そうとした。ところが、こいつはAOLユーザーだったのである。周りにAOLユーザーなんてほとんどいないので、AOLソフトを見るのは超久しぶりである。

 いや実は93〜94年頃、AOLの会員でした。でもあの頃のAOLは「パソコン通信」プロバイダであって、インターネット接続プロバイダではなかった。

 それなのに、このインターネット時代に、このオープンな時代に、AOLってのは未だにウェブブラウザもメーラーも専用ソフトを使っているんだねぇ・・・。いったん接続しちゃえば他のブラウザも使えるみたいだけど、AOLの会員になるような人はそんな面倒なことはあまりしないだろう。それに、メーラーに関しては他のものが使えるかどうか、わからない。AOLがSMTPやPOPを公開していなければ、使えない。もちろんこの友人に聞いたって、そんなこと知るわけがない。

 彼曰く、「HTMLメールってなぁに?」「そういえば、前にも『迷惑だからやめてくれ』って言われたことはあるけど、意味がわからなかった」

 で、思いつく限りのことをやってみたものの、プレーンなテキストメールを送信するように設定する項目は発見できなかった。AOLのメーラーってHTML形式「しか」送れないのか?! 初心者に対してマイクロソフトより酷い会社があったなんて、初めて知った・・・

 ・・・ここでふと、ある出来事が頭に浮かんだ。少し前、AOLユーザーの人からのメールに「迷惑なのでメールはテキスト形式で送って」と返信したっけ。考えてみれば、以来返事が来ていない。元々頻繁にメールをやり取りしていたわけではないので気にしていなかったが、実は彼、テキスト形式で送信する方法を発見できず、返信したくても返信できないのかもしれない・・・(そういう時は、無料ウェブメールでも使ってください。大抵、返信先アドレスとして他のアドレスを設定できるので、送信のみに使えるはず)

 それでどなたか、AOLのメーラーで修飾なしのメールを送る方法をご存じでしたら、教えてください。あるいは、「そんなことはできねーんだよ!」と断言できる方がいらっしゃいましたら、その旨、教えて頂けるとうれしいです。


 小泉訪朝後の日本、911直後のアメリカを見ているようである。

 被害者はもちろん気の毒だし、自分が当事者になったらもちろん冷静ではいられないだろう。だけど当事者でもないヤツに限って、日頃のストレス解消のつもりなのか、なにも関係のない人たちに嫌がらせをする。

 911の後、中東系に対する嫌がらせはもちろんすごかったし、中東系と間違えられて殺されてしまったインド系の人までいた。日本でも、まあ予想通りだけど、朝鮮系の学校やその生徒に対する嫌がらせが多発しているらしい。どっちも、そもそも偏見があって、ここぞとばかりに発散して八つ当たりしてるだけである。

 日本人が在日朝鮮系の子どもに嫌がらせをするということは、言い換えれば、北朝鮮にいる拉致された日本人の子どもたちが現地の人から嫌がらせを受けてもいいということなのか?!

 少し前の話で言えば、都知事石原の「三国人」発言なんて、私のような在米日本人がアメリカ人から犯罪者扱いされて差別されてもいい、という意味にしか取れない(石原は実際にそう思ってるかもしれないけど)。

 生きていくのが嫌になるようなニュースばっかりで、最近ではもう義憤なんてものもすっかりどこかに消え失せ、人類なんて早く滅亡してしまえばいいと思ってはいるけれど、それでも腹が立つことには反応してしまう自分が悲しい。

 タリバンもイラクのフセインも金正日も嫌いだけど、ブッシュはもっと嫌いだよ。小泉にいたっては、あの限りなく知能指数が低そうなブッシュの飼い犬だしさ・・・


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