2002.2.2の独り言

 この2週間ほど、本当に怠惰な生活をしている。こんなに毎日毎日、だらだらと暮らしているのは、一体どのくらいぶりだろうか・・・? 93年に渡米した直後も、3ヵ月くらいは仕事もビザも車も知り合いもすることも、何もなかったけれど、とりあえず毎日ビーチに行ってローラーブレードしたり、それなりに活動的に暮らしていた気がする。

 ひるがえってこの2週間。冬眠状態というのか、なんというのか、何をするのも実に面倒なのである。いったん寝てしまったら、それはもう起きるのが実に面倒である。部屋の中は寒いけれど、布団の中だけはぬくぬくして気持ちいい。うだうだうだうだと、普通でも10時間、長い時には平気で16時間とか寝てしまう自分が非常に恐ろしい。

 でもって、起きていると今度は寝るのが面倒くさいのだ・・・。我ながら、一体ナニモンだよ、お前は?!という感じである。音楽など聴きながら、だらだらだらとパソコンに向かってゲームとかネットサーフィンとかしているのが何となく心地よかったりして、その状況を断ち切ってベッドに入るのが面倒なのである。

 そんなわけで、起きてから次に寝て起きるまでを1日と考えると、1日の時間が30時間とか40時間とか、どんどん伸びていく。

 まあ一応、レギュラー仕事はしているのだが、生産的な活動はほとんどしていない。最低限生活に必要な食い扶持を稼ぎながら、人はどこまで怠惰になれるものか、限界に挑戦・・・という感じである。

 こういう時間に余裕がある時を利用して、やろうと思えばやることはそれなりにあるのだが、まったくもって何をする気も起こらない。ただでれでれでれと、同じ状況を保持したい。寝ている時は、ずっとこのまま寝ていたい。ビデオを見ている時は、ずっとこのままビデオを見ていたい。音楽を聴いている時は、MDを交換するのも面倒くさい。雑誌を読んでいる時は、永遠に読み終わらなければいいのにと思ってしまう。

 元々、寒い季節には活動が鈍る人ではあったけれど、ここまで怠惰な状態に陥るのは珍しい。それでも許されるというか、生活できているのだから、幸せといえば幸せ、贅沢といえば、この上ない贅沢なのだとは思う。春になったらちゃんと社会復帰できるのかどうか、少々不安である・・・(まあ、今は周囲の状況も冬眠状態だし、周辺が騒がしくなって仕事が忙しくなれば嫌でも動くとは思うんだけどさ・・・)


 冬眠している間に(?)はるか昔の話になってしまったのだが・・・

 長期で留守にする際は、郵便局に郵便物の留め置きを依頼する。溜まった郵便物は、戻って来てから自分で郵便局に取りに行ってもいいし、留め置き開始から1ヵ月以内で日にちを指定しておけばまとめて届けてもくれる。

 12月は27日から留守にする予定だったのだが、11日に郵便局に行くついでがあったので、留め置き依頼書もこの日に郵便局に出した。ところが、14日から郵便物がまったく届かなくなった。普段から郵便物がまったく来ない日は珍しい上、クリスマスカードの時期でもある。2日間まったく配達がなかった時点で、明らかに向こうが勝手に留め置きを開始していると判断できた。

 しかし・・・、である。相手は馬鹿なので、下手に文句言って留め置きを解除されて、留め置いてほしい期間にも留め置かれなかったら非常に困る。今届かないのと、留守中に届けられるの、どっちがより迷惑かというと明らかに後者である。そんなこんなでかなり迷った挙げ句、結局、19日に郵便受けの内部に郵便屋さん宛のお手紙を貼り付けておいた。文中には、「留め置いて欲しいのは27日からだ」ということを3回も書いた。しかも日付の部分は、36ポイントくらいの巨大太字でプリントした。

 翌日、それまでに勝手に留め置かれていた郵便物は届いたものの、今度は留守中にちゃんと留め置いてくれるのか、実に不安であった。結局、正しい留め置き依頼期間をしつこいほどに書いたお手紙が功を奏したのか、留守中に郵便物が届くことはなかったし、溜まった郵便物は指定した日にちゃんとまとめて届いた。

 この件で、また1つ、アメリカでの生活の知恵を学んだ。郵便物の留め置きは、ギリギリに依頼すべし・・・


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