前回の続き。今回は「新プロバイダ・その３」のお話。

　ここは、カリフォルニアのホスティング＋接続プロバイダ。それまで何年か接続に使っていたEarthlink、ロサンゼルスに引っ越してからは特に不満はなかったのだが、Earthlinkのアドレス宛にジャンクメールが山ほど届くようになっており、一度アドレスを抹消したい気持ちがあった（ジャンクメールに関しては、自分のドメイン宛にも山ほど届くが、ホントむかつく）。「新プロバイダ・その３」の、ホスティング＋全米AP利用無制限で月約27ドルという値段にも惹かれてしまった・・・

　どっから書けばいいのか、とにかくここは、「サポート絶無」！　親切とか誠実とか丁寧とかいう表現から、最も遠い。大体、ウェブを使った申し込みの過程からして超不親切。フォームの項目設定も意味不明かつ超説明不足。電子メールアドレス記入欄など、連絡用に既存のアドレスを書くのか、新規に取得したいアドレスを書くのか悩んでしまう・・・というレベルでわかりにくい。※ホスティング、接続、その他、各種合わせ、これまで20を超える日米のプロバイダを使ってきたが、ここまで不親切なのは初めて見た。

　さらに「10分で開通するのが売り」と書いてあるくせに、ちっとも接続できない。苦情メールを出したら、２日後に返事が来た。曰く、私のアカウントは「ZONE 0」のAPを使わねばならないのだそうだ。

　そう思ってAPのリストを見れば、表の右端に「ZONE」という欄があり、APによって０から３までの数字が書かれている。しかし、この数字が何を意味するのかの説明はない。

　ここを選んだ理由の１つは、APがたくさんあることだ。地元はもちろん、これまでに出張に行った各地で試しても、他のどの全米ISPよりもたくさんのAPがリストされている。しかし「ZONE 0」のAPを探すと、地元で１つ、８月に行ったデンバー周辺や、11月に行くラスベガスには、１つもない。はっきり言って、詐欺じゃないか！

　サイトを隅から隅まで見て、サイト内検索までかけたけど、「ZONE」に関する説明なんぞ、いっさい、見あたらない。「ZONEって一体、何だよ？！　どこにそんな説明があるんだよ？！」とメールを出しても、例によって返事が来るのは２日後。曰く、「ZONEが違うと、認証方式が違う」んだそうだ・・・。何の説明にもなってねぇ〜よ！　※繰り返し

　とにかくすべての点において説明がない。サーバの設定が終了した時点での通知もない。疑問苦情は山ほどあったのだが、返事は常に遅い。内容も、いつもよくぞここまで短い文章が書けると感動するほど短く、聞きたいことには何も答えていない。しかも、いつも同じ相手からである。メールサポート担当者、１人しかいないのかもしれない・・・（かなり規模が大きく、各種ホスティング、各種広帯域接続など、手広くやっているプロバイダなのに）

　申し込み手続きは自動で行われたし、「ZONE 0」のAPを使っていれば（スタッフの介在いっさいナシに）うたい文句通り10分で開通したのだろう。確かにすべてを自動化して人件費を削減したいのはわかるけど、だったらアカウントを開設した時点で一通りの説明をメールしてくるなり、サイトに書いておくなりしろよ！　※繰り返し

　この「ZONE 0」のAP、１つしかない代わり「NB」（説明によると、No Busyポリシー、つまり話し中はいっさいナシ）なのだそうだ。しかし、週に１回はアクセスできなくなるし、一度そうなると最低１日は使えなくなる。いちいち苦情メールするのも面倒になっていたのだが、さすがに５日も使えない状態が続いた時は苦情メールした。返事はもちろん２日後。「その地区のサーバにトラブルがあったけど、解決した」って、んなこと、昨日から復旧してるんだから、今さら知らせてくれなくてもわかってるわい！

　もちろん緊急用の接続プロバイダも複数あるんだけど、SMTPの問題などいろいろあって、あくまでも緊急用にしておきたい。１日くらいならともかく、５日も使えなかった時には、さすがにかなりムカついた。

　とまぁ、接続＆サポートに関しては史上最悪のこのプロバイダ。ホスティングは、引っ越しではなく新規なので、あまり急いでいなかった。ふと思い出して使ってみた（というか、開通した時点で連絡くれてれば、もっと早く使ってみたのかもしれないけど）。

　・・・・・。は・・・速い・・・。FTPからして、今まで使ったどのプロバイダより高速にアップできる。CGIも、超ゲキ速・・・。物理的には「新プロバイダ・その３」より近い「新プロバイダ・その１」と比べても、驚くほど速い。

　ここ、ホスティングのみだと月約10ドルなので、どっか適当な接続プロバイダみつけたら、ホスティングのみの契約に変えたほうがいいかもしれない（でも、面倒なので、たぶんしばらくこのままだろう・・・ははは・・・）。それなら、安くて速いから、サポートが悪くても多少は許せる。これまで安い＆速いということで、主にCGIや画像置き場に使ってた日本のサーバは、もういらなくなるし。

　それにしても、すべての点で完璧なプロバイダって、ないもんだねぇ・・・

　余談だけど、会社のメールサーバは時折、ダウンする。というか、明らかにダウン＝アクセスできなくなってくれたら、こちらも問題があったことがわかっていいのだが、何の徴候もなくメールが消えたりする。送信者にサーバからの警告もいかないから質が悪い。一度など、締め切り間際に送ったハズの原稿が届いていなくて、えらいあせった。

　他のメールサーバ経由でも、過去に、わかっただけでもメールが消滅したことが数回ある。どこのサーバを使ってても、知らずに消えてるメールって、結構あるんだろうな・・・。考えてみると、恐ろしい。

　９月に電話会社を変更した。どうやら新しい電話会社が、変更にかかる諸費用の一部を負担するサービスを行っていたらしい。これ自体は、よくあるパターンである。

　新しい電話会社からコーリングカードなどと一緒に、10ドル分の券が届いた。支払いの時に一緒に送ると、その分が割り引かれる。これも、よくあるパターン。

　ここまではいいのだが、よく読むと発行日から60日間有効、と書いてある。で、発行日は９月11日・・・

　あのねぇ・・・、９月11日発行かつ60日間有効の割引券、10月26日に届けられたって、どうしろっての？！　電話代の請求なんて月に１回しか来ない。来るのは毎月15日前後である。どうやって使えってんだよ？！

　ほんっとぉ〜〜〜〜に、どいつもこいつも・・・