9月から10月にかけて、いくつかのプロバイダを変更した。
新プロバイダ・その1。カリフォルニアのホスティングプロバイダ。それまで使っていたプロバイダから、ドメインごと移動した。
ここは非常に親切。ドメイン移転の手順もサイトにわかりやすく書かれているし、サポートからの返事も素早くて誠実。移転の過程で丸1日、ドメイン消失状態になったものの、問い合わせたら速攻で復旧してくれた。この時、試しに自分宛に出してみた電子メールは、未だに(おそらく永遠に)行方不明。こういうメールは、どこへ消えていくのだろう?
値段は月20ドルと標準的。サーバ容量は無制限だが、まぁ100MB以上使うことはないだろうな。
ただし、かなり大きな問題がある。CGIを好きなディレクトリに置けず、呼び出す時は直接のパスではなく、特殊なパスを使う。確かにそのほうが安全なのだろうが、結局、カウンタ以外のCGIは動かず、他のサーバに置く羽目に。友人にも設置を試みてもらったが、やはりダメだった。アメリカのプロバイダなので、もちろん「nkf」は使えない(実際は、それ以前の問題だけど)。
しかし、知らずに「nkfのパスを教えてくれ」なんてメールをサポートに出してしまったら、「自分は知らないけど、上の者に聞いてみる」という返事が速攻で届いた。「はて?」と思って調べたら、なくて当然のものだった。さらに、責任者らしき人から「勉強不足で申し訳ない。nkfについて教えてくれ」というメールが来た。使えないことに変わりはないんだが、印象は非常にいい。
新プロバイダ・その2。日本のホスティングプロバイダ。こちらもやはり、ドメインごと引っ越し。
ここはとにかく安い! 最初に設置費用はかかるが、年間利用料は7000円程度だったか。容量も100MBあるので十分でしょう。あまりに安くて不安だったのだが、いくつかの有名なサイトが利用しているので大丈夫だろうと判断。
サポート担当からネームサーバの情報が送られてきたので、てっきりサーバの準備は整っているものと判断し、NSIで移転手続きを開始してしまった。しかし、新サーバの情報がなかなか届かない。催促のメールを出したら、「移行前には設定情報を送付するようこころがけている」という、なんとも暢気な返事。「こころがける」じゃなくて、それ必要最低条件だと思うんだけど・・・。こういう返事を出せるのに設定情報を送ってこないということは、サーバの設定自体がまだできてないのか? 私に知らせるのが遅れているだけなら構わないが、サーバが設定されないうちにドメイン移行が完了してしまったら、ドメインが迷子になってしまうじゃないか・・・
やきもき待つこと2日間。「私はそんなに難しいことを聞いてるのか・・・?」。やっと届いた設定情報は、「私のドメイン」を使って書かれていた・・・。あのねぇ、プロバイダのドメインなり、IPなりを使って教えてくれなかったら、あらかじめ内容を移転できないでしょうが・・・。この時点ですでに、日本からのアクセスでは私のドメインは新サーバにルーティングされてしまっており、しかし私からは旧サーバにしかアクセスできない状態。日本の友人に新サーバにアクセスしてもらい、プロバイダのドメインを使ったアドレスを調べてもらって、どうにか引っ越した。ディレクトリの書き方も少々難アリだったけど、多分、メールしてきた人がわかってないんだろうな。
ユーザー名もパスワードも勝手に決められてしまう方式なのがチト不満だったが、プロバイダのドメインによるURLが意味不明な文字列になるので、他サーバから参照する場合など逆に便利かも。設定情報は、サイトに書いておいてくれたら向こうもいちいちメールで教えなくていいから便利じゃないか、と思ったのだが、これじゃサイトに書きようがないわな。
引っ越しを完了してからは、何も問題なし。長い目で見たら、ここが最高かな。
これら2つの引っ越しで思ったこと。物理的に近いと、新サーバを認識するのも早い。「引っ越し・その1」の場合はこちらが先に、「その2」の場合は日本から先に、新サーバへのルーティングが開始された。
さらに、サーバが物理的に近いと、レスポンスが「体感できるほど」速い。同じCGIにアクセスしても、日本の新プロバイダは日本の友人にとっては超速く、私にとっては普通に速い。「新プロバイダ・その3」もカリフォルニアにあるのだが、こちらは日本の友人にとっては普通に速く、私にとっては超速い。
「引っ越し・その1」でメールが行方不明になったこともあり、「その2」の時は自分で自分に、いろいろなSMTPから定期的にメールを送ってみた。同じプロバイダ経由でも、ウェブは新サーバを認識するのに、メールは旧サーバに届いたり、不思議なもんだな、と思った。丸2日ほど新旧両方のサーバにメールが届いていた。「その2」では、行方不明になったメールは多分ないと思う。
長くなったので、「新プロバイダ・その3」のお話は次回。
飲み過ぎた翌日、夕方の4時半まで寝てしまった。起きたら、部屋にビールの空き瓶とか、友人が忘れていった上着とかあって、非常に驚いた。記憶は、何軒目かのバーで途切れている。その後、うちでさらに飲んだことなどみじんも覚えていない自分が怖かった。
しかもその日は、どう考えてもそれまで12時間以上寝ていたというのに、2時間ほど起きていただけでまた寝てしまった。次に起きたのは14時間後だった。さらに自分が怖かった。