表紙にも書いた、平日の朝9時前後、それはもう見事に毎朝かかってくる謎のモーニングコール。留守電になると、無言で切れてしまう。間違い電話にしてもあまりに続くので、いったい誰がかけているのか確かめようと、一度、電話に出てやることにした。
9月の最終週は外出が多かったりして一度も電話に出られず。10月の第1週の前半は、あいにく(?)毎日明け方頃まで仕事をしていた。電話の音に目覚めなかったり、夢うつつで受話器を取ったらすでに切れていたような気はするものの、夢だったのか現実だったのかわからない・・・といったことが続いた。ようやく仕事が一段落した木曜、へろへろだったので夜9時過ぎに就寝して、翌朝の謎解明に備えた(そんな理由で早寝したわけじゃ、もちろんないけど・・・)。
金曜朝8時20分、さすがに11時間も寝た後なので電話の音にもちゃんと起きる。受話器を取ったら・・・因縁の(?)電話会社、MCIからのセールスだった・・・。先日、他の電話会社に変更したことに対し、「最近、電話会社を変えたけど、今戻してくれたら・・・」という内容。「今、戻してくれたら」どうなるのかは、相手がMCIとわかった瞬間に「結構!」と言って電話を切ったので、わからない。どうせ商品券くれるとか、何分間かの長距離電話が無料になるとか、そんなところだろう。
そんなことで3週間もの間、毎朝毎朝、電話してきてたんかい?!
アメリカは電話会社の競争が激しいので、MCIに限らず、やたらと「電話会社をうちに変更しない?」というセールス電話がかかってくる。こうした電話は、人々が会社から帰る頃を狙って、夕方から夜に集中する。ニューヨーク時代から、午後5時〜7時台にかかってくる電話には、絶対に出ないようにしていた。どうせセールスか間違い電話くらいしかかかってこないので、今は普通の電話にはまず出ない。(ニューヨーク時代は、携帯がまともに使えなかったので、時には出ないわけにはいかなかった)
それにしても、本当にうっとうしいというか、しつこいというか、どこまでもムカつくというか・・・MCI・・・。セールス担当者は、最近、電話会社を変更した人のリストを渡されて、「戻すことに成功したらいくら」という歩合制で仕事してるんだろうけどさ。
こういう連中って、何の緊張感もなく(おそらく他のことをしながら)電話をかけまくっているので、こちらが受話器を取ってもしばらく気付かないことがよくある。留守電になっても、機械のメッセージが流れている間じゅう気付かなかったのか、「もしもし・・・? もしもし・・・?」だけ録音されていることがたまにある。やっと相手が判明した金曜日の電話も、こちらが受話器を取ってから相手が答えるまでに、しばしの間があった。夢うつつに受話器を取って「無言電話」と判断した時は、この「間」が長かったのだろう。
真面目な話、誰かの嫌がらせだろうか、とか、誰かが間違って私の電話番号でモーニングコールサービスでも申し込んだのか、とか、真剣に悩みつつあった。金曜日に判明しなかったら、電話会社に相談してみようかと思っていたくらいである。
・・・ったく、いい迷惑・・・
わずかの間に、随分と涼しくなった。スーパーに行けば、ハロウィン用グッズを並べた棚がいくつもできている。飾り付けをしている家庭、店、オフィスもちらほら。
以前、ロサンゼルスにいた時も感じたのだが、10月になるとハロウィン一色、それが終わると感謝祭一色、それが終わればクリスマス一色。10月になると、「すでに年末」という気分になってしまう。
20世紀も、もう終わりだねぇ・・・(って、実はあと3カ月近くあるんだけど・・・)