2000.9.21の独り言

 幸せは長くは続かない・・・。ようやくほっと一息、ちょっと時間が空いたな、と思って懸案事項だった何か始めると、それが予想外に大変だったりする。さくっと終わるハズだったのに・・・と、あせっている時に限って、別件の仕事が入ったりする。締め切りが終わってほっとしても、月2回刊なんてすぐに次の締め切りがやってくる。

 しばし、のんびりするハズだったのに、なんでだ?!

 そんな中、ニューヨーク日帰り(というのか、0泊2日というのか)紀行までしてきてしまった。感想、「とにかく、ひたすら、寒かった!!!」

 ニューヨークのJFK空港着が夜中の1時、朝8時にはブルックリンで用事がある。誰かの家に泊まろうなんて考えたら平気で2〜3時間はロスしてしまう。深夜に訪問して数時間だけ寝かせてもらって早朝に起き出して、「んじゃ、またね」ってのも、あまりに失礼である。当然、最初から空港で寝るつもりだった。

 寝場所を探して何となく歩いていたら、空港の出口ロビーまで来てしまった。まぁ、ここでいいかと、寝る体勢に入る・・・が、寒い! とてつもなく寒い! 最初、「ああ、ニューヨークはもうこんなに寒いのか」などと見当違いなことを思ってしまった。ロサンゼルスでは半袖Tシャツ1枚だけど、飛行機の中は絶対に寒いからと、厚手のパーカーを着てきた。それでも、飛行機の中どころじゃなく寒い。少し寝てみるけど寒くて目が覚める。雑誌読んで時間潰そうにも、寒くて気が狂いそうである。2〜3時間がんばったが、ついに絶えきれなくなり、外にでた。

 ・・・・・。なんと・・・。すっごい湿気で、もわっとしている・・・。雨降りの暖かい夜であった・・・

 「なんでとっとと外に出なかったんだ」と、外も寒いと勝手に思いこんだ自分を責めつつ、とりあえず地下鉄の駅に行こうとシャトルバスを待つ。ようやく少し体が温まったところでバス到着。バスに乗ったら・・・やっぱり寒い・・・

 ありがたいことに、地下鉄の駅の待合室は開放空間であった。心の底から「飛行機降りたら、とっととこに移動すれば良かった」と思う。次は絶対、そうしよう!(また、こんな旅、する気かい?!)

 待合室で1〜2時間か、眠り、朝の地下鉄に乗り、絶妙なタイミングでブルックリンの目的地に到着。思ったより早く用事を済ませ、9時には自由になる。晴れていたら歩いてブルックリン橋(マンハッタン橋だったか? 歩いて渡れるの)を渡ってみようと思っていたのだが、まだ雨が残っていたので地下鉄に乗る。意味もなくコニーアイランド行き(要するに遠く行き)の地下鉄に乗り、寝る。多少、寒いが、眠れないほどではない。

 乗客に「終点だよ」と起こされてホームに出たら晴れていたので、今度はマンハッタン行きの地下鉄で寝ながら、セントラルパークに向かう。公園のベンチで横になり、また寝る。少し涼しい程度で気持ちいい。

 適当に起きて、昼過ぎに人と会うので洗顔&歯磨きをしに(! (^^ゞ...)ホテルに入るけど・・・ここは冷蔵庫かい?! (_ _;;;...

 ニューヨークってのは、1年中、どこに行っても冷房がクソ寒いってことを、よぉ〜〜〜っく思い出した。そういや、この街は真冬でも冷房してるんだったよ(ま、ダウン脱がなきゃいいから、冬のほうが対応しやすいけど)。ホント、よく4年もこんなとこで生きてたもんだ。会社の冷房にどれだけ苦しめられたことか。セミナーの会場で何度、凍死しかけたことか。

 外が暑かったら冷房も一瞬は気持ちいいけど、外は初秋のさわやかな涼しさで、ちっとも暑くないっちゅ〜ねん!!!

 ニューヨークに限らずアメリカの冷房は寒いが、他の街でも暑くない時まで冷房してるのかどうか、知らない。寒かったらきっと記憶に残っていると思うのだが、思い出すのはフロリダのタンパのプロレス会場とレストランがゲキ寒かったことくらいか。それも、外は湿気があって暑い場所でのお話。

 そんなこんなで、出発から約35時間後、無事にロサンゼルス到着。回数はたくさん寝たけど、実際にどのくらい寝たのかよくわからない、さすがの私も少々疲れる旅であった。


 コロラド出張の時、取材先の会社で日本語パンフレットを見せられた。純粋なアメリカの会社だが、国際展開を目指している。ぱっと開いたところでいきなり間違いをみつけ、ついついその場で口に出してしまったのが運の尽き。ロサンゼルスに戻ってから、全部ちゃんと見て、間違いを教えることになってしまった。

 教える相手は、社長インタビューを設定してくれた、広報担当のおじさん。日本語メールなんて読めるわけないので、間違い部分をスキャンして赤で直しを入れた画像をサイトにアップして、URLをメールで知らせた。

 数日後、郵便受けにその会社からの封筒。中身は別の日本語パンフレットと、クリップ留めされた名刺に「これも見て」と一言、走り書き。それだけ・・・

 悪いけど、先の校正(?)のお礼はおろか、「見たよ」という報告のメールすらもらっていない。人を何だと思ってるんだ・・・

 私は彼らに雇われているわけではないので、致命的な間違いを指摘しているだけだ。モロ直訳のこのパンフ、非日本企業の日本語パンフの中ではましなほうだが、それでも妙な表現や表記が満載である。先方に、日本人ライターに直してもらったから完璧だ、なんて思われたら心外だ。「人を何だと思ってるんだ」という以上に、ゼロから書き直してやりたいのを堪えているという点で、この校正はストレスがたまる。

 2回目の校正もちゃんと送ってあげたけどさ、今度はメールに書いた。「適切な表現を使った効果的なパンフを作りたいなら、専門家を雇え」って。


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