2000.9.10の独り言

 8月の終わりから約1週間、コロラドへ出張に行っていた。ロッキー山脈を越えるせいか、往きの飛行機は揺れまくった。途中からは、「これから乱気流に突っ込みます」というアナウンス付き。私は、揺れる飛行機は「動いてる」という感じがして好きなので、楽しかった。だって、まったく揺れないと、なんだか狭い待合室に閉じこめられているみたいで、つらいじゃん。

 機内では、軽食にプレッツェルが出た。食べる前から美味しくないことはわかっていたけど、本当に美味しくなかった。まるで、「冷蔵庫に他になにもなかったので仕方なく、小麦粉をカップに入れてただ水でこねて電子レンジで温めたもの」のようであった。どうしたら、こんなに不味いものを作れるのか、さらにこんなに不味いものがどうして一般的なのか、理解できない。ソースを付けなかったら、とても食べられたものではない。ソースは、「ランチなんとか」という白いドレッシングのようなソース、「ハニーマスタード」という黄色いけど甘いソースの、2つから選ぶようになっていた・・・

 ちなみにプレッツェルは、ホットドッグやポップコーン並に、いろいろなところで売られている。過去にどこかで食べて以来、自分の意志で購入することは絶対にしないと誓った。もしかして、どこかに「美味しいプレッツェル」なんてものが存在するのかもしれないけど、いろんなところで食べて試してみようなんて気には、間違ってもならない。

 ところで、飛行機に乗っているとよく見かける丸い農地のようなもの。あれは一体、何なのでしょうか? というか、どうして円形なの? 円の内部が全部、緑だったり、円グラフよろしく一定の角度分だけ緑で残りが土色してたりするんだけど・・・。土地が余ってるから、角の分は要らないのか・・・???(追記:ぐるっと回るスプリンクラーを使っているせいだよ、という連絡をいくつか頂きました。どうもありがとうございました m(_ _)m...)

 デンバー空港の屋根には、白いテントのようなものがじゃかじゃかと立っていた。あれは一体、何だろう?と不思議だったのだが、ロッキー山脈を模しているのだそうだ。

 私は、いつも使うAVISレンタカーの会員になっている。予約をしてあれば(店舗にもよるけど、大抵は)窓口を通らずに車を借りられる。空港からレンタカー屋のバスに乗り名前を告げると、駐車場の自分の車の前で降ろされる。こういう場合、通常は駐車場を出る時に免許証などの提示を求められるのだが、デンバーでは何も見せずに駐車場を出られてしまった・・・。車盗まれたりしないんだろうか?

 自分の車はコラムシフト&足で踏むタイプのサイドブレーキだし、最近借りた車もそうしたタイプが多かった。久々の、フロアシフト&手で引っ張るサイドブレーキに、駐車発車の度にワイパー出したり、空を蹴ったりを繰り返す・・・

 ホテルは、部屋に電子レンジ、冷蔵庫、アイロンなどがあって、快適♪ だったけど、こんなところでも電話系のトラブル。メッセージランプが点滅を繰り返しているのだが、メッセージボタンを押しても「ピポピポピポ」という音が聞こえるばかり。フロントに電話をかけて苦情を言っても、一向に直らない。

 こんなフロントにモーニングコールを頼めないわい!と思ったけど、目覚ましを持ってくるのを忘れた。そういや、枕元の時計付きラジオ、当然、目覚まし機能も付いてるよな、と思ったけど、ラジオからして壊れていた。「うぅ〜〜〜ん」と考えて、新しいものに変えてから間もない(さすがに150ドルもしただけあって、そこそこ小型でバッテリーも持つ)携帯電話に最後の望みをかける。適当にいじっていたら、イベント告知機能を発見。これを目覚まし代わりにセットして、一件落着。

 デンバーのダウンタウンにて。歩道を歩いていたら、足下から動物の鳴き声が聞こえてきた。「ほへへ?」と思って見回せば、声の発信源は、どうやら地下通路の通気口のような場所。どう考えても録音したとしか思えない、鶏や馬などの鳴き声が、かなりの音量で聞こえてくる。あれは一体・・・??? デンバー在住の友人によると、「そんなの聞いたことない」とか。単に私が疲れていただけだったとしたら、非常に恐い・・・

 この友人が案内してくれたベトナムラーメン「Pho」の店、NYやLAの日本式ラーメン屋より余程美味しかった。どっか近所に、美味しい「Pho」の店、ないかな。

 最終日、眉毛の下の辺りを蚊に刺された。鏡を見たら、目と眉毛の間が腫れて、長州みたいになっていた・・・。友人宅のペットの世話をしてた時には、犬のノミにやられたし、この夏は虫刺されについてない。

 LAに戻った後、ウソのような期限での原稿書きに、2〜3日缶詰状態になる。これまでの人生で、これほど切実に「私だけ1日の時間を長くして欲しい」と思ったことはなかった。もちろん、昔のことは忘れてるだけかもしれない・・・

 写真の現像も急ぎだったので、いろいろな場所で1時間DPEに出した。アメリカでは4×6(ハガキサイズ)の現像が一般的。私はいつも、でかいと整理に困るので、一回り小さい3×5(日本のL版)を頼む。不思議そうな顔で「同じ値段なのに小さくでいいの?」としつこく聞かれることは、よくある。3×5に丸付けてるのに、4×6が上がってくることも、非常によくある。今回も、すべて3×5を頼んだにも関わらず、出来上がり写真のサイズはごちゃまぜであった。全部、揃えてみて気付いたが、中に幅は4、長さが5という新サイズ(?)の写真があった・・・


 私は近年、「こんにちわ」と書いている。この単語で文章が終わり、改行が入ることが多いので、「こんにちは」だと文章が「は」で終わることになる。文章が「は」で終わると落ち着かないというのか、見た目の感じが嫌なのである。

 現実には、こだわりの有無に関わらず「こんにちわ」と書く例が増えている。「づ→ず」、「ぢ→じ」と変わってきたように、そろそろ「こんにちわ」が辞書に載ってもいいのではないかと、勝手に思っている。

 しかし、「こんにちわ」と書いたメールを送ったら、「こんにちは」ですよ、と指摘されてしまった。

 これまでさんざん、知らない相手から必要もないのにHTMLメールや添付ファイル付きメールをもらったら、それだけで相手の印象が悪くなる、などと言ってきた。しかし、自分も同じことしてるじゃん、と思ってしまった。

 しかし、「こんにちは」と書くのは、生理的にどうしても嫌なので、この言葉はメールで使わないよう気を付けようっと・・・


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