2000.8.15の独り言

 なんだか最近、脱力気味というのか、精神的に疲労気味である・・・

 何かや誰かに腹が立ってる時ってのは、ぐわっと怒ることで発散されて、その後はすっかり忘れちゃったり、怒りがそれなりにエネルギーになったりすることもある。もちろん内容によるけど、怒りというのは上とか前を向いた感情である気がする。

 最近は、なんかこう、どぉ〜〜〜んと気分が下向いてて、精神が穴掘って地中深く潜っている感じというのか・・・。我ながら、変な表現だけど。

 明確な怒りの対象があるわけではなく、物理的に忙しかったり時間がなかったりするわけでもないのに、イライラと落ち着かず、気持ちだけがあせっている。

 原因はいくつかあって、8月末の出張準備がなかなかはかどらないこともその1つ。基本的に出張準備(取材対象を探して、連絡取って、説明して、アポ取って)ってのはいつも苦手なんだけど、世間が夏休みだったり、そもそも声をかけるべき分母が少なかったり(飛び込み営業みたいなもん?なんで、断られる確率のほうが高く、分母が少ないのはつらい)、今回は数年来の難航ぶり。3年半くらい前、この作業のあまりの憂鬱さに熱出したことを思い出す・・・。締め切りから逆算して8月にこういう作業をせねばならぬ10月発行号の特集なんて、2度と引き受けるもんか、と、しょうもないことを思ってみたり・・・

 近所の友人の留守宅のペットの世話も、予想外にストレスが溜まる。引き受けたの自分だし、友人には世話になってるしこれからもなるし、友人に対する文句はまったくない。インコもハムスターもイグアナもいいんだけど、犬が! こいつが予想外にくせ者であった・・・

 友人だって、ペットショップなどに預けることが可能なら何の気兼ねもなく、私なんぞに気を遣うこともなく済んで楽なのだろうが、この犬、えらい神経質らしい。ペットショップに長期間預けると、必ず病気になるのだそうである。そんなわけで、犬に非常に気を遣う羽目に陥っている。日中は仕事もあるし自宅で過ごすけど、夜は犬のために友人宅に泊まり込みである。

 犬なんてのは皆そんなもんかもしれないけど、飼い主より他人のほうが甘いから、年がら年中物欲しそうな目で見たり側ににじり寄ったり私が動くたびに付いて来たり。気が狂いそうなんである。それも夜中も・・・。私がトイレに行くたびにいちいち起きて付いて来るなよ! 夜中に何度も(私がちゃんといることを確かめに?)側に来て起こすなよ! 毎朝、6時頃から起こすなよ! うぅ〜〜、うぅ〜〜、うぅ〜〜・・・

 犬に責任がないことは重々承知しているが、イライラするぅ!!! 最近は、犬の顔見ると、気が滅入る・・・(でも、冷たくして病気になられると困るので、あまり冷たくできない)

(出張と犬以外にも、脱力するようなネタがいろいろあるんだけどさ・・・)


 日本時間12日の夜、東京湾華火をインターネット生中継していた。当日の東京の天気は悪く、黒い雲がびしばしと流れていく中、花火が始まった。

 お台場からの放送ということだったので予想はしていたが、生の自分が立って見ていたとしても、かなり遠くてつまらないであろう位置にあるカメラが映し出す、小さな画面。黒い雲の手前、ビルの向こう側で、音のない花火が小さく見える。ところどころビルの影になって見えない。こっちは深夜、原稿を書きながらということもあるのだろうが、なんとも言えず、もの悲しい風景であった。

 ・・・しかし、一番寂しかったのは、映像のみの放送だったこと。音のない花火の、なんと空しいことよ・・・


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