2000.5.25の独り言

 世の中、わからんことが多い。特に、最近の日本は本当によくわからん。前からわかんなかったけど、なおわからん。

 日本は不況なんだろ、赤字なんだろ、金ないんだろ。普通、金がなかったら節約するだろ。永遠に自然を破壊して他の生物を死滅させ、さらには地元住人が反対しているような金だけが目的の土木行政に、なんで未だに膨大な金使うんだ? 老人介護でも医療関係補助でも環境保護でも森林管理でも、ハード的じゃなくてソフト的なことで、はるかに安い金で雇用創出できて他の生物に迷惑かけない事業がいくらだってあるだろ。原発にかける金があったら、代替エネルギーの研究でもしろよ。

 そりゃ、政治家が儲かるからだって? 結局は、そういう政治家を選んだ国民が悪いのか・・・

 石原は、わかるよ。「なんでアメリカにそんなにびくつくのか。・・・文句があるなら米軍に出て行ってもらえ」って言ってるからね。要するにこの人は、自分と違う種類の人は全部、嫌いなんだろう。在日外国人が嫌いなのと同様、たぶん我々みたいな在外日本人も嫌いなんでしょう。非アジア人から見たらアジア人なんて、みぃ〜んな同じなのに、日本人は偉いと勘違いして他のアジア人を見下して、アメリカ人にはへぇ〜こらしてる連中よりは、よっぽど理解できるね。石原みたいなヤツは、たとえどこの国に生まれたって、他の国民、他の民族を嫌悪するんだろう。鎖国時代に生まれたら良かったのにね。

 東京都知事より、神奈川県知事になったほうが良かったんじゃないの? 日本という国は、日本国民が病気になっても構わないけど、米軍関係者に被害がおよぶとゴミ処理工場を改善したり代替住宅提供したりするらしいからね。石原が神奈川県知事になって、米軍に「嫌なら出てけ!」って言えば良かったのに。

 石原が自衛隊の前で「米軍関係者の犯罪が多すぎる」とか「横須賀の米軍の連中は、週末に六本木で遊んで、帰りの電車賃は駅員を殴って踏み倒してる」(10年前の話なんで、今もそうかどうか知らないけど)とか言えば面白いのに。「米軍の蛮行を想定して訓練する」なんて言い出して、横須賀とか六本木とか沖縄とかに自衛隊員を訓練として派遣して警備に立たせたりしてさ。非勤務中の米軍関係者と睨み合っちゃったりして。個人的には大爆笑、大喝采の図なんだけどな。

 最近の日本は、天皇・日の丸・君が代への崇拝を押しつけたくて仕方ないようだけど、あれは宗教だろ? 日本には信教の自由はなくなったのかね? だって、天皇崇拝して何の利益があるのさ? 利益がないのに崇拝するなんて、宗教以外の何物でもないじゃん。どうして今さら、死にかけた宗教の復活を掲げ、国を挙げて必死に布教活動してるのか、よくわからん。

 そりゃ、この宗教があるほうが戦争しやすいからだって? しかし、どうして日本がそんなに戦争したいのか、よくわからん。

 アメリカが戦争したいのはよくわかる。とにかく儲かるからね。戦争したい、というより、兵器を買ってくれる国に戦争をさせたい。自分とこの兵器のデモンストレーションや、古くなった兵器の処分のために、時々は自分たちも出て行くけど。今の地球上に、米国本土に攻撃をしかけてくる国はさすがにないだろう。兵士がちょっと死ぬくらい、膨大な儲けと比べたら屁でもないだろう。

 で、何で日本は戦争がしたいの? 人口削減したいの? でも若年層がさらに減るだけで、高齢者の比率は余計に高まるよ。国土を荒廃させたら、復興で土建屋が儲かる? 他国に地方都市1つ破壊してもらったら、ダム作るより儲かるってか? あんま得策じゃないような気がするけど・・・

 理由はともかく、戦争がしたい、自衛隊を軍隊にしたいというのはわかった。しかし、何故米軍に頭下げて、土地使わせて、自国民傷つけられて、さらに景気の悪い日本が景気のいいアメリカの軍隊のために金まで出すのか、まったくわからん。金出す土地出す、その代わり偉そうにする、ってんならわかるけどね。

 私は、すべての軍隊、すべての戦争を嫌悪するけど、第九条変更して自衛隊が軍隊になった暁には、米軍に出てってもらうってのが、せめてもの筋じゃないの?

 小渕は、まぁよくぞここまでってほど一気に、日本の右傾化軍国化恐怖政治化を進めてくれたけどさ。これもよくわかんないんだよね。今、権力を握っている人間は、今は美味しいかもしれないけど、政変なんていつでも起こり得るだろ。盗聴法にしたって、自分は盗聴するほうだとか、自分には関係ないとか思ってるヤツが、いつだって盗聴される側になり得るじゃん。今は権力持って、他人を監視し、気にくわないヤツをいじめてるあんただって、いつ権力を失っていじめられる側になるかわからんじゃないか。自分は永遠にいじめる側だと、能天気に信じているのだろうか。

 右傾化軍国化恐怖政治化は、人種差別や男女差別などよりも、ずぅ〜〜〜っとわからん。人は一度生まれちゃったら、人種や国籍、性別はなかなか変わらないからね。これとて、こういう差別をするヤツには「じゃぁ、あんたは自分で選んで今の国(人種、性別・・・etc)に生まれてきたんかい?!」と言ってやりたい。しかしまぁ、大抵はいくら差別しても「自分は死ぬまで差別する側である」という点で、まだわかる。

 時の権力者なんて一瞬で変わるだろうに・・・。右傾化軍国化恐怖政治化が進んでいる国ほど、その変わり方、自分たちに跳ね返ってくる反動は激しいだろう。自分が権力を失った時のいじめられ方を最低限にするために、できるだけ自由で平等で民主的な世の中にしておこう・・・なんてことは、絶対に思わないんだろうな・・・

 で、そういう政治家を選ぶ人たちも、よくわからん。たとえ自分が支持する政党が政権を握っていたとしてもだよ、異なる考えの発表を力で押さえ込むような世の中って、生きやすいの? オウムと、どれだけの違いがある?


 こんなことを書いているのは、もちろん選挙が近いからである。そして、私にとってはもちろん、日本にとって初の在外選挙である。

 選挙できなくなってから7年余、実際のところ、今の政党名を聞いてもよくわからなかったりする。選挙の方法も変わったんだっけかな・・・。在外公館も自治体の選管も、初めての経験だから要領悪いだろうな。いろいろ、勉強しないといけないな。

追記:ちなみに、在外投票には郵送と在外公館投票がある。郵送の場合は、日本の自治体選管への郵送による投票用紙の請求、選管から投票用紙の郵送、記載した投票用紙の選管への郵送、と1往復半も郵送でやりとりせねばならない。任期満了の場合は期日がはっきりしているので、これでも間に合うかもしれないが、解散の場合は日程的に非常に厳しいだろう。解散が決まってから請求したのでは、日本との郵便事情が最もいい場所の1つであろうロサンゼルスだって、下手したら間に合わない。
領事館に行ったら、選挙人登録してある住所の変更も、郵送でやらねばならないと知った。一瞬、出遅れたか?!と思った。
しかし、聞けばロサンゼルスの領事館では、在外公館投票を実施していないという。単に今まで住所変更について調べていなかっただけなのだが、結果的に住所変更と投票用紙の請求を同時にしたので、タイミング的にはちょうど良かった。
それにしても、管轄地区に住む日本人が最も多いであろうロサンゼルスの領事館でもやっていないなんて、一体どこなら在外公館投票ができるんだ?! 今回の記念すべき(?)第1回在外選挙、投票できる人って非常に限られる気がする。


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