2000.5.9の独り言

 今回は、引っ越し騒動の続き。

 すべてが順調に運んでいるかに思えた今回の引っ越し。アパートは、鍵を受け取った4月25日に入居したにもかかわらず、「管理人@いい人」は契約を5月1日スタートにしてくれた。4月末の家賃を日割り計算で取られずに済んだ。

 4月最後の週末には、どうにか部屋も片づきかけていた。ところが土曜日、友人に、うちに電話をかけると「現在使われておりません」というメッセージが流れると言われる。携帯からかけてみれば、確かにその通り。電話会社(Pacific Bell)に電話をしても、応対は月曜から金曜までとのアナウンス。仕方なく週明けを待つ。ま、受信は携帯で済むし、発信は問題なくできてたんで、当面の不便はなかった。

 月曜日にPac Bellに電話をしたところ、「中央システムのトラブル。4時間以内に直す」との返事。安心して免許など取りに出かけ、帰って来たら留守電に間違い電話のメッセージ。「おお、直ったか」と安心したのもつかの間。携帯からかけてみると、やっぱり「現在使われておりません」

 火曜日に再度、Pac Bellに電話。今度は何やらちゃんと調べている様子で(んなもん、最初からちゃんと調べんかい!)、えらい待たされた挙げ句、次々といろんな人に電話を回される。電話開始から1時間半ほど経過し、4人目くらいと話した時には管理人の電話番号まで聞かれる。その場で管理人に電話していたようだが、あいにく管理人は留守だった・・・

 何故か5人目で、唐突に話の通じていない相手に電話を回される。「How can I help you?」ってあんた、こっちはすでに何時間もあんたらと電話してんだよ! 「また最初から説明するの?!」「私は何も知らない」「私だって知らんわい! あんたらが電話を転送したんでしょ!」。振り出しに戻る・・・

 私が何か、あんたらの気に入らないこと、したんかい?! ずっと前から、ことあるごとにGTE(ロサンゼルス地区のもう1つの近距離電話会社)よりPac Bellのほうが好きだ、と皆に公言。今回もうちのアパートの電話会社がGTEじゃなくてPac Bellだったと喜んだ私に対して、なんという仕打ち・・・(?)

 仕方なく、また最初から説明・・・。同じように待たされ、同じように次々と電話を回され・・・。最後に話した相手(多分、7人目)の説明によると、「その部屋には現在、異なる電話番号の回線が引かれている、管理人と話さないとこの問題を解決できない」

 合計通話時間約2時間。もちろん、ずっと話していたわけではなく、保留音で待たされている時間が圧倒的に長い。いくらコードレスホンでも片手は常に塞がっているわけで、その間にできる作業は限られる。とんだ時間の浪費である。暇つぶしにオフィス用品のカタログを見ながら、「コードレス・ヘッドホン電話でも買おうかな (_ _;;;...」

 何にしても管理人がPac Bellに電話してくれるのを待つしかない。長い苦情電話を終えてしばしの後、ついには発信まで、できなくなってしまった。仕事にもならないし出かる用事を先に済ませよう、と外に出たところで管理人とばったり。そこで、ようやく事情が飲み込める。

 私がアパートを見に行った日の前日、アパートを見に来て「借りる」と言ったガキがいたのだそうだ。そのガキ、「恋人と別れたから、やっぱり止める」だの、わけわからんこと言うんで、管理人曰く「『ママに相談しろ』と言ってやった」そうなのだが・・・

 で、このガキが何故か、1日たりとも住んでいないこの部屋に電話回線を申し込んでいたのである! どうりで、Pac Bellに何度も「ルームメイトはいない?」と聞かれたわけだ。私は数日間、このガキが申し込んだ電話番号から発信していたらしい。

 帰宅後に再度試すが、やはり発信できない。夜だけどダメ元でPac Bellに電話をしてみたら、「中央システムのトラブル。明日の昼までに直す」とのこと。はいはい、わかりましたよ。「中央システムのトラブル」ってのは、あんたらの常套句なのね。要するに、「何もしません。また電話してください」って意味ね。

 アメリカ風に言うと(?)このガキを「訴えてやる!」って感じである。こっちは電話(=インターネット)が使えないと仕事にならないんだよ! 引っ越し前後2週間、仕事ができなかったんで、締め切り間近の原稿が溜まってるんだよ! いい加減にしてくれよ!

 週末あたりにとっとと書いておかなかった自分も悪いが、完了していない片づけがどうにも気になったり新しいイスとデスクの感じがなかなか馴染まなかったりで、長時間キーボードを打ち続けられず、火曜日くらいまでは書けなかったのだ。ようやく座りもなじみ、気分的にものってきたところで電話が使えなくなってしまった。インターネットを使わずに書ける原稿ですら、送信ができないじゃないか!


 翌水曜日、朝一でPac Bellに電話。この時、話した相手は、アメリカ人にしては珍しく謝罪の言葉を述べた。アメリカ人ってのは基本的に、たとえ顧客サービス係でも、苦情に対して「だって私の責任じゃないもん」という態度である。そりゃ、あんた個人のミスじゃないかもしれないけど、会社のミスを代表して謝るのが顧客サービス係の仕事じゃないんかい?!

 謝罪のセリフで気分は少しは直ったものの、回線が直らないと、仕事ができないことに変わりはない。お願いだから、とっとと直してよ。ノート持って友人宅に行くという手もあるが、朝の電話で「今日、家にいる?」と聞かれ「いる」と答えてしまった。留守にしたばかりに復帰が遅れると嫌なので、ゴミ捨てにも行かず、部屋で待機。

 昼頃、一度、Pac Bellから電話があり、「また、かける」と言うので待っていた。いつになってもかかってこないので夕方、試しに電話をかけてみたら、いつの間にか送受信ともできるようになっていた・・・。ったく・・・。ちゃんと連絡してこいよ!

 ロサンゼルス時代から私が遭遇した数々の公共サービスや配達にまつわるトラブルを知る友人には、呆れられる。・・・「トラブルを呼び寄せる女」

 ま、友人の知り合いには、これまでに旅行中の荷物の盗難に3回も遭った人がいるそうだし、その友人自身は異常な確率でパソコンの初期不良に遭遇するそうだし、きっといろんな運命の人がいるんである(?)。私はおそらく、そういう星の元に生まれてきたんでしょう・・・(ほとんど、諦めモード)

追記:結局、コードレスのヘッドフォン電話を買ってしまった。
   これで長時間の苦情電話も楽勝さっ♪(???)


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