2000.1.4の独り言

 みなさま、少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

 ・・・いやぁ〜、いつになくしんどい年末年始であった (_ _;;;...

 冬休み前には、12月の第4週の後半は日本から来る友人と遊び、26日に友人が帰ったら休み明け締め切りの原稿書きに入り、できれば27日、遅くても28日には仕上げようと思っていた。29〜31日は、たっぷり寝て、溜まった雑誌や本を読んで、のんびり過ごす。正月にはちっと時間のかかる作業が入りそうだが、原稿さえ終わっていれば、それも大して苦労はないだろう。今年はカレンダーの巡り合わせが悪いから、最悪に短い冬休みだよなぁ・・・くらいに思っていた。

 順調に冷え込んだニューヨークは、23日から日中も氷点下。しかし、いくら寒いからって茶店でコーヒーばかり飲んでいたのでは、友人もわざわざ高い金払って日本から来た甲斐がない。いろいろと見て歩くことにする。24日の夜なんて、ほとんど命懸けで開いているレストランを探して歩き回った。「眠ったら死ぬ」というより、「立ち止まったら死ぬ」という感じ・・・

 25日の午後から、順調に(?)喉が痛くなる → 風邪の兆候。夕方には寒気がしてくる → 発熱の兆候。夕食は焼き肉にして、ニンニクをたくさん食べてみたが、無駄みたい。夕食後、友人に向かって「明日は気を付けて帰ってね」という薄情なセリフを残し、とっとと家に帰る。

 26日、当然、1日寝て過ごす。正確には、食べては寝る。・・・治らない。

 27日、常備薬の鎮痛解熱剤だけではダメか、と、風邪薬を買ってくる。相変わらず、食べては寝る。・・・・・治らない。

 28日、自分でも呆れるほど、毎日毎日、寝まくっている。それもちゃんと眠っている。すごいもんだ、なんて感心している場合ではない。・・・・・・・・治らない。胃腸だけは丈夫だから、風邪薬を6時間ごとに飲むもんで、夜には前日買った薬もなくなる。「でかいほうのビンにしとけば良かった (_ _;;;...」。どうせなら腹でも壊れてくれりゃぁ〜、忘年会で蓄えた脂肪が消えて、良かったかもしれないのに・・・。これじゃ、逆に太るわ・・・

 29日、人間よくもここまで眠れるものだと感動しながら昼前に起きる。それにしても、これだけ寝ているのに、ナンでちっとも良くならないんだ?! 熱なんか、逆に上がっていやがる (_ _;;;...。さすがにここまで来ると、とっくに仕上がっているハズなのに手つかずの原稿が気になって、素直に寝てもいられなくなる。パソコンに向かってはみるものの、仕事にならず・・・。結局、また寝る・・・

 夕方、目覚める。なんか少しは具合がいいような気がして、ちょっとだけ仕事を始める。寝過ぎで頭に血が上りまくっているのか、起きた状態で頭を下げると頭がガンガンする・・・

 夜、つらくなって寝ようとしたが、ここまでくると今度は仕事が気になって眠れない。起きてても仕事にならず、横になっても眠れず・・・(既に10日分くらい寝ただろ!ってな話もあり)。最悪・・・ (_ _;;;...

 99年1月に40度の熱を出した時でさえ使わなかった氷嚢(単に氷をタオルで包んだだけ)まで使ってみる。思えば風邪に始まり風邪に終わった99年であった・・・。1年前なら風邪薬のストック、各種あったんだけど、99年に風邪ひきまくったから、全部消費しちまったよ (_ _;;;...

 30日、気分だけ相当あせる。体調が悪くてつらいことは、毎年何回かはあるだろう。しかし、その状態で原稿を書くというのは、想像以上につらい。5行書いては頭を冷やし、10行書いては横になり・・・。30日ともなると、気持ちがあせってさらに眠れない。額と目を冷やしながら横になるだけ。つっ・・・つらい・・・ (; ;...

 こんなことなら27日あたりに医者に行っておけば良かった。まさか、こんなに治らないなんて、思ってもみなかった。だって、こっちの医者って診断するだけで何も治療しないから。注射なんて絶対にしないし、ただ処方箋をくれるだけ。処方箋持って薬局に行けば、列に並んで30分も待たされる。ようやく順番が来ても、良くて数時間後、多くの場合は翌日に薬を取りに来いと言われる。だから、すぐに治ると思ったら医者なんか行かないんである。

 それでもたまに医者に行くのは、「会社を病欠(有給)扱いにするのに診断書が必要」なのと、「処方箋で薬を買えば、薬代も保険から出る」からである。冬休みに医者に行こうなんて、よほど具合が悪くなければ思わない。しかし今は「よほど具合が悪い」・・・。時すでに遅し、後悔先に立たず・・・。嗚呼、年末年始・・・

 寝る前に、唐突に思い立って、ガーリックパウダーを「粉チーズじゃないんだから」っつぅ〜くらい大量に入れたスパゲティを作って食べる。ちなみに、食料の備蓄だけは珍しく大量にある。

 31日、咳き込んで目が覚める・・・。咳、くしゃみ、鼻水・・・。内部に悪いもの溜め込んで、ひたすらつらい状態から、ようやく悪いものを体外に排出しようとする段階に入ったとも言えるので、悪いことではない(ガーリック効果か?!)。ここまで、本当に長かった。今度は、ティッシュ不足に陥ることが心配。

 やっとまともに頭が働くようになったので、とにかく必死に原稿書き。友人から「(日本から)ニューヨークに遊びに来てるんだよぉ」なんて電話もあったが、いろんな意味で遊びに出かけてるような場合じゃない! ちなみに電話してきた友人は、名乗るより先に「大丈夫?」と聞いていた・・・(そんなに酷い声だったか?)

 元旦、今回の大晦日&元旦は、いつになく暖かい。珍しいこともあるもんだ。毎年、大晦日はその冬一番くらい冷え込むのに。もう、いろんな作業が溜まってて超多忙なんで、眠くならないのは有り難いような気もするが、それにしても驚くほど眠くならない。寝込んでた間に2週間分くらい寝てしまったか・・・???

 2日、4時間ほど寝て(・・・というか、横になると咳き込むし、やっと眠っても咳き込んで目が覚めるし、要するにほとんど熟睡してないんだが)、一刻を争う(?)作業のために早起きする。数時間後に作業は無事に終了。その後は、原稿書きの合間に遊んでるんだか、遊びの合間に原稿書いてるんだかよくわからない状態(だって、しばらく、遊ぶことすらできなかったし)。とりあえず鼻水もあまり出なくなったし、通常の生活に支障はなくなった。目出度い目出度い♪ でもって、それでも眠くならないので「コレ幸い」と遅くまで作業を続ける。


 3日には、すべてがほぼ通常に戻る。・・・って、気が付けば明日からは会社である。原稿が仕上がったのは夜中の1時過ぎ。要するに、結局ぎりぎりになってあせってる、いつもの締め切り前と一緒。こんなとこまで通常通りになってしまった (_ _;;;...(どうせドームの速報見るために徹夜してたから、いぃ〜んだけどさっ)

 例年より短いとはいえ、確か10日間はあったハズだよなぁ・・・冬休み。単なる3連休ぐらいだった気分。溜まった読み物も、少しは片づいたが一掃にはほど遠く、「できたらいいな」って思ってたことも何もできなかった。

 せめて原稿くらいは余裕で仕上げられると思っていたのに、結局この有様。だって、風邪ひく予定なんて、なかったんだもん!(当たり前だが)

 それにしても、それにしても、それにしても・・・
 私の冬休みは一体どこへ行ったんだよぉ〜〜〜!

私の冬休みを返してくれぇぇぇ〜〜〜!!!


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