特にアメリカの医者には、行く気がしない。風邪をひいて医者に行ったとする。日本だったら注射を打つとか、なにかしら即効性がありそうなことをしてくれる(と思う)のだが、アメリカの医者は見事に何もしない。ただ診て、診断書を書くだけ。そして薬局に行かされ、延々と待たされ、処方箋薬の高い金を払わされる。もちろん重篤な場合など、医者に行かざるを得ないこともあるだろう。しかし市販薬飲んで安静にしてれば治るような症状の場合は、医者なんて行くだけ時間の無駄、金の無駄。医者と薬局でダブルにさんざん待たされて、よけいに具合が悪くなるかもしれない。
その昔、海外旅行者保険に長期加入できていた時代は、実は私もアメリカの医者にマメに通っていた。治療費と薬代が海外旅行者保険で全額カバーされたので、市販薬を買うより安上がりだという、ただそれだけの理由で・・・(ちなみに今は、海外旅行者保険に長期間入ることはできないようです)
こんな私が諸事情あって(?)、珍しくアメリカの健康保険を持っていた時期があった。しつこいけど、普段だったら絶対にアメリカの医者なんか行かない。そもそも同じ保険なしなら日本のほうが治療費が安いから、基本的に医者や歯医者は日本で行っている。しかし、その時は珍しくアメリカの健康保険を使える立場にあったのである。もしかしたらこんなことは、人生の中で唯一、今だけかもしれない、と思った。というわけで、せっかくなので(???)アメリカの医者に行ってみた。ここぞとばかりに、歯医者にも行ってみた。
治療内容についても、書きたいことは多々あるけど、本題からそれるので今回は省く。
問題は治療費の請求方法。システムが全然よくわからなかったのだが、医者も歯医者も、どうやら治療を受けたその場で支払うことはないらしい。まず医者が、かかった費用を保険会社に申告する。保険会社から、いくらまでカバーします、という返事が来た後、保険がカバーしない分を患者に請求するシステムらしい。変なの・・・
歯医者は何回か行ったが、ほとんどの項目について約1カ月後に請求書が送られてきた。医者については、まったく請求が来る気配がなく、「もしかして全額カバー?! すごいじゃん」と、ちょっと感動していた。
ところが・・・! ある日、医者から封書が届いた。少し前に同じ医者から住所変更を知らせるハガキが来ていたから、今度もその類かと思って開封したところ、ナンと、請求書だった・・・。それも、2004年10月22日と11月5日に受診した分の・・・
繰り返します。2004年10月22日と11月5日に受診した分の請求書が、2005年7月7日の日付で、7月9日に届きました。・・・・・
実はちょっと前、2004年11月11日に受けた歯科治療の請求が2005年5月2日付で届いていた。この時は、最初てっきり誤請求だと思った。しかし調べてみたところ、何回か受診したうち、11月11日の分だけはまだ請求が来ていなかったのだった。なんで半年も経ってから来るんだよ?! ふざけんじゃねーよ、と思ったけど、今度はもっとスゴい!
一体全体、どーゆーシステムになってんの?! たかが保険の精算に、なにをどうすると8カ月もかかるわけ?! そんなん普通、治療を受けたことすら忘れてるよ! 時効じゃないの?!と、突っ込みたくなる。ほんっとーにふざけた国、ふざけたシステムである。
(2005.7.9)