よって、預金の際も個人が小切手を銀行に入金するのだが、そのためATMマシーンは日本のように自動的に金額を数えてくれない。指定の封筒に自分の口座番号や名前などを書き、現金なり小切手なりを入れ、合計額も自分で計算して記入する。自分で入金額をATMマシーンに打ち込み、封筒を「預金」するのだ。金額計算も自動、振込まで瞬間的にできる日本のATMマシーンに慣れていた私は、最初は非常に不安であった。何せ、後から銀行員が手作業で入金を確認するのだから当たり前だが、2日くらい経たないと利用できる残高は増えない。合計額を間違えて入力したらどうなるのだろう?
さらに、大抵の銀行が1日に機械で引き出せる金額を$300くらいに制限している。銀行の窓口の開いていない時間に大量の現金が必要な時など、何枚もの違うカードから限界まで引き出したり、パニックになる。キャッシュレス化が進んだアメリカならではの話だ。
ただし、ATMは一応、24時間営業している。一応、というのは、夜中に一人で安心して現金を引き下ろせる場所は少ないからだ。
今では慣れはしたが、一体便利なのか不便なのか結論は出ていない。
最近では、スマートカードだ、デビットカードだと、小切手に替わるものが登場しているが、まんず普及しないだろうなぁ。
(原文:95/11 加筆訂正:98/9)