98.2.24の独り言

 先日、新しいクレジット・カードが来た。金は借りるものと思っている。いつ無職になるかもしれない。作れるものは作れるうちに作っておく。

 こちらのカードは、送られて来た時点ではまだ使用不可。記された番号に電話をかけ、通常、Social Security Number(納税者番号のようなもの)や母方の旧姓を告げ、確かに本人が受け取ったことが確認されて初めて使用可能になる(日本ではどうだったか、すっかり忘れました)。今回もそのつもりで電話をかけたところ、「確認中なのでお待ちください」のテープのアナウンス。勝手に向こうの交換機がこちらの発信人電話番号を照会している。しばしの後、機械の声で「確認されました。カードは使用可能です」。ふぅ〜む、どうりで自宅から電話しろと書いてあった訳だ。確かに面倒がなくて便利だ。

 さて、去年になるが航空会社のマイレージ・プログラムの関係で、「長距離電話会社をMCIにすると、いいことがあるよん」という案内が来た。

 アメリカでは長距離電話会社と地域電話会社が異なるのが普通だ。最初に電話回線をひいた時に好きな長距離電話会社を選んでもよいが、放っておいても様々な長距離電話会社からセールスの電話がかかってくる。ロサンゼルス時代に引っ越した際、最初に長距離電話会社を決めてしまわず向こうから良い条件を売り込んでくるのを待ったお陰で、無料のポケベルが手に入ったり得をしたことがあった。私は長距離電話なんて滅多にかけないので、とりあえずなくても困らない。ということで、今のアパートに移った際も最初は長距離電話会社とは契約しなかった。

 しかし、今の番号は不思議とセールス電話がかかってこない。以前書いたが、日本からの「ファックス入稿」の仕事で長距離電話が使えず苦労もした。ついでだからこの際、MCIにしてしまえ〜と、申込書を送った。MCIから確認の電話もかかってきた。「ついでに地域電話会社もMCIにする?」と聞かれ、ニューヨークの地域電話会社の接続の悪さにいつも頭に来ているので、インフラが変わる訳ではないだろうなぁと思いながらも「うん、変えて変えて」と申し込んだ。

 余談だが、どうもナンバー1が嫌いな性格だ。日本時代ならトヨタの車は買わない、とか、国際電話は必ず0041か0061とか・・・。これがAT&Tだったら「だから何?」だったのだろうが、長距離電話で二番手のMCIだったため、あっさり申し込む気になった。

 ところが、いつまでたっても長距離電話が使えない。MCIに問い合わせたところ、私の方から地域電話会社に変更の連絡をしなかったので契約はキャンセルされた、という。「そんなふざけたクソ面倒くさいこと、言われもしないのに客の私の方からする訳ないだろ!」「普通、長距離電話なんて、売り込んできた会社が変更手続きをするもんじゃないか!」と思い、そのまま放っておいた。

 今年に入って、また同じ「長距離電話会社をMCIにすると、いいことがあるよん」という案内が来た。前回、何が起こって何故キャンセルされてしまったのか、実は今ひとつ把握していなかったが再度申し込み。同じように確認の電話も来た。寝ぼけながら、また同じように答える。

 今回はしばらく経ってMCIから手紙が来た。初めて聞く言葉だったが、私の電話番号は「Switch Freeze」されていて、私自身が地域電話会社に連絡しない限り電話会社を変更できないという。

 確かに長距離電話会社の過当競争で、本人が知らないうちに長距離電話会社が変更されていた、という話もよく聞く。対策として多少の面倒くささは仕方ないのか・・・などと思いながら、地域電話会社に電話をした。電話会社の営業時間の関係でこちらも会社から電話をしたため、発信人電話番号はもちろん会社の番号だ。本人がかけないと変更できない、というのだから、当然クレジットカードの確認のようにSocial Security Numberくらい聞かれるかと思った。しかし、聞かれたのは名前と自宅の電話番号だけ・・・。

 「おっけぇ〜、24時間以内にMCIに変更されるハズだから♪」。・・・あのさぁ、それじゃぁ誰でも変更できるじゃないの・・・。そのくらいのことなら、長距離電話会社が代行して変更手続きしてよ! どこが「Freeze」じゃ?! 「Bell Atlanticのご利用、ありがとう」。いえ、私はあんたんとこが嫌いなんで変更したかったんですけどね・・・。


 今日は「待ち人来たる」の日だった。仕事の都合や航空会社の条件変更でスケジュールが二転三転した4月に必要な航空券、今日やっと発券されて手にすることができた。オフィスに戻ると、私の席にコンピュータ屋からのパッケージ。去年の発売時からずっとタイミングを狙い続け、そろそろ潮時と先週、発注したCPUのアップグレード・カードが届いている♪ ウキウキしながら帰宅し、ポストを開けたら日本からの手紙。中身は楽しみにしていたチケット。

 毎日の雨に、いい加減やり場のない怒りがこみあげてくるが、まぁ今日のところは許してやろう☆


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