2002.4.18の独り言

 実は私、つい先日までニフティの会員だった。入会は93年。当時は、インターネットという言葉自体、知らない人のほうが多かった。日本語の原稿を日本に送るには、1分40円くらい払ってCompuServe経由でニフティ(当時はNiftyServe)に繋ぐしかなかった。そのうち、Telnet経由でニフティに繋げるようになった。ローカルISPへの定額接続料金とニフティの1分10円だけで済むぞ、これはすごい!ってな状況になった。そして、たぶんニフティに入会して1年も経たぬうちに、接続ISPからもらった電子メールアドレスを主に使うようになっていた。

 長い前置きなのだが、まだ続く。一番最初に「アメリカにいながら日本の友人とほとんど時差もなく日本語をやり取りできた」時の感動が未だに残っている。なんとなくニフティのアカウントには愛着があって、もう何年もほとんど使っていなかったにもかかわらず、解約せずにいた。会費は、昔からの会員の特例で月額200円。毎月、2ドルにも満たない金額が、クレジットカードの明細に載っていた。

 今年に入ったある日、ふとしたことからニフティの会費として5ドル近い金額が請求されていることに気付いた。額が小さいから、それまで気付かなかった。気にしてなかった。調べてみれば、実は2001年の8月から、急に請求額が4.5〜5ドルに増えている。

 最初、ニフティが知らぬ間に値上げをしたものと思ってしまった。どうせ何年も使っていないのだし、いい機会だからと思い、ついにニフティを解約した。ちょっと感慨深かった。で、順番が逆なのだが、解約手続きをした後で久々に「通信ソフト」でニフティに入って過去の利用明細をチェックしてみたところ、実は値上がりしていなかった・・・。ニフティからの請求額は、今も昔も月額200円だった。

 ?????

 クレジットカードの明細を再度、よぉ〜っく見る。「DESCRIPTION」という欄に「200.00 0.022650000」などと書いてある。後ろの数字は、もしかしてレートか? ちなみに日本での買い物が正しく課金されている項目の同欄は「2800.00 0.008678571」。まあ、1ドルが何円かといえば、そんなもんだろ。しかし、1ドルが0.02265円であったことなど、断じてない。

 8月からの損害を全部合わせたところで、たかだか20ドル程度。どうしようか迷い、しばらく放っておいた。でもやっぱり、クレジットカード会社がレートを間違えるなんてことは絶対に許せない。カード会社のレートなんて、誰がいちいち疑ってみるんだよ?! そんなところで間違えられたらたまらない、と思い、担当部署に苦情の手紙を出した。

 1ヵ月ほど経って、返事が届いた。曰く、「海外で利用した場合には、ドルに変換する際に2%の手数料が加算される。ただし、最低手数料は3ドル」。よーするに、1.50ドル程度の利用に対して、3ドルの手数料が加算されていたのだそうだ・・・

 けっ!

 だったら明細に、そう書けよ! 「0.022650000」とか、書くなよ! 「手数料3.00ドル加算」とか書いてあれば、もっと早く気付いて、もっと早く解約するなり、精算を日本のカードに切り替えるなり、したのに。・・・ったく。

 次は別のクレジットカードの話。今年に入り、カード会社から「2001 YEAR-END Summary of Charges」と題した小冊子が送られてきた。中身は、私が2001年にこのカードを使って買ったすべての商品やサービスを勝手に分類したもの。見開き2ページを使った表の横軸には、「Specialty Retail」「Food Store」「Restaurant」「Health」など、10の項目が並んでいる。縦軸は利用月。もちろん、項目ごとの合計、月ごとの合計、総計も見られる。ご丁寧に、項目の内訳の円グラフ、月ごとの利用金額の棒グラフ、項目ごとの明細リストまで載っている。

 ・・・・・

 一体これは何なんだよ?! まさに、余計なお世話以外の何物でもない! 私は他のクレジットカードだって使うし、そもそもすべての買い物をカードでしているわけでもない。たまたまこのカードで買ったものだけ、こんな風に解析してもらったって、クソの役にも立たない。第一、人の買い物を誰かが勝手にチェック、分類してるのかと思うと、滅茶苦茶気持ち悪い。役に立たないどころか、逆に非常に不愉快である。

 さらに別のクレジットカードの最近の明細をウェブでチェックしたところ、こちらも頼みもしないのに勝手に分類されていて、項目名まで表示された。こういう不愉快で無駄なサービス(ちっとも「サービス」じゃないけど)が、カード会社間で流行ってるのか?! 来年はこのカード会社からも、気持ち悪い小冊子が届くのか?!

 ったく、本当に勘弁してくれよ。そんなプライバシー侵害に使う金と労力があったら、年利なり手数料なりを下げやがれ!!!


 電子メールのサブジェクト欄に自分の名前を書く人って、意外に多い。例えば、「from ○×」とか「○×です」とか、単に名前だけ「山田太郎(ローマ字で書く人も、もちろんいる)」・・・といった具合。これ、私にとってはすごい謎である。

 普通、受信メールボックスって、件名と並べて発信人も表示するように設定してないか・・・??? サブジェクト欄にまで名前が書いてあると、発信人欄と合わせて名前が2つ並んで表示されて、はっきりいってしつこい。みっともない。知り合い宛メールのサブジェクト欄に自分の名前を書くなんて、意図がわからん。

 たまに、発信人がメーラーの名前欄に何も登録していないために、発信人欄に名前ではなく電子メールアドレスが表示される場合がある。もちろんハンドルだったり、会社名や部署名が表示される場合もある。でも、とりあえず今までに私が受信した「サブジェクト欄に名前」メール、すべて発信人欄にも本名が表示されていた・・・

 サブジェクト欄に書く適当な言葉が思い浮かばず、悩んだ挙げ句に「お久しぶりです」といった意味のないサブジェクトになっちゃう時も確かにある。だからって自分の名前を書こうなんて、私だったら思いもよらない。お互いが知り合いなわけでもなく、もちろん打ち合わせたわけでもない人たちが、偶然にもサブジェクト欄に名前を書くという同じ行為を思いついて実行しているなんて、実に不思議である。


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