2001.8.25の独り言

 8月半ばの最悪の2週間を乗り越え、いろいろな点で、どうにか復活しつつある。

 ラスベガスで発症し、数日でいったん治まったじんま疹。ラスベガスでメキシコ料理を食べたちょうど1週間後に、メキシコ料理ではないがやはり香辛料の強い料理を食べてしまった。日本からの客人が行きたがったその店には、マイルドなメニューの選択肢はなく、どうしようもなかったのだが、多分これがまずかった。その夜から、じんま疹復活。幸か不幸か、日中は比較的平気なのだが、夜になると体中がとてつもなく痒くなる。締め切りが目前の時は、薬を飲むと眠くなるから寝付きがよくなって調度いい、なんて言っていられない。薬を飲まないと痒くて集中力がないし、薬を飲んだら飲んだで頭がぼーっとして働かない。ホント、最悪だった。

普段はバーモントカレー甘口より辛いモノは食べないんだけどさ・・・。自分で注文しておいて「食べられない」、とか、飲み会の席で「もう飲めない」、とか、そういう場を白けさせることは死んでも言えないこの性格。辛いと思いながらも全部、食っちまった。ぅぅぅ・・・

 さらに、グラグラになった差し歯。ギリギリになるまで我慢していた私が悪いのだが、歯医者の夏休みと重なってしまい、予約が取れたのは歯医者に電話を入れた日から10日も後。この10日間が、実に長かった。どんどんグラグラ度合いがひどくなり、他の歯や舌で触ると痛いのだが、気になってついつい舌で触ってしまう。寝ている間に無意識に上下の歯を噛み合わせてしまったりすると、痛くて目が覚める。

 じんま疹と歯茎痛の相乗効果で頭が働かないこと著しく、パソコンまで瀕死という状況の中、目前の締め切りをどうにかクリアした直後は、ほとんど丸1日、寝続けてしまった。起きていても痒くて痛くてつらいだけなので、眠っている間が一番幸せ。しかし、ここまで見事に寝続けて現実逃避ができたのには、我ながら感動した。

 ようやく巡ってきた歯医者の日。このグラグラになっていた義歯、7年前にK先生に抜いてもらった奥から2番目の歯である。K先生に紹介してもらった歯茎の専門医S先生に、差し歯の支柱になる金属を歯茎の骨に埋め込む手術をしてもらい、仕上げの義歯はK先生のところに戻って被せてもらった。今回は、まずK先生のところに診せに行った。

 レントゲンを撮って見たところ、支柱を埋め込んでいる歯茎の骨が欠けてしまったそうである。これはどう考えても、数カ月間グラグラのままにしておいた私が悪い。

 K先生、S先生と組んでインプラントを施した患者の中で、ここまで見事に失敗したのは私が初めてだとか。歯医者としてのプライドから、失敗がよほど悔しかったらしく、この日はレントゲン撮影の実費30ドルしか取られなかった。

 とりあえずグラグラの義歯は外してもらったので、口の中にぽっかり穴が空いて変な感じではあるが、痛みはなくなった。内心、新しい義歯をどうするかはしばらく考えようと思っていた。一度、失敗して痛んだ歯茎の骨に再び支柱を埋め込むのも怖い気がして、次はブリッジでもいいかなとも思っていた。しかしK先生、私の目の前でS先生に電話をかけて事情の説明を始めてしまった・・・。途中から受話器を渡され、考える暇もなく数日後にS先生を訪問することになっていた。S先生のところでも実費しか取られないと嬉しいのだけれど・・・

 さて、一番頭が痛かった税金問題。自分で税務署と戦うのは諦め、友人に紹介してもらった税理士に会いに行く。サラリーマンと違い、フリーランスはいろいろとやりようがあるので、プロの助けは必要だな、としみじみ実感。追加で4000ドルも払え!と手紙が来ていた連邦政府への税金は、修正申告により、逆に約700ドルが戻ってくることになった。

 ついでに州へも修正申告。収入源がニューヨーク州なので、自分ではニューヨーク州に申告していた。税理士曰く、カリフォルニア州に申告したほうがいい、カリフォルニアの州税は高いけれど、それでもニューヨーク州よりははるかにマシ、とのこと。カリフォルニア州に申告しても構わないということすら知らなかった私は、ただただお任せ。結局、両方の州に修正申告を出し、カリフォルニア州にわずかな税金を払う代わり、ニューヨーク州からたくさん税金が戻ってくることになった。

 税理士への支払いを差し引いても、収支はかなりのプラス、まさに「災い転じて福となる」♪


 いいことも悪いことも(?)重なるもんで、税務署からは「来週、300ドルの税金を返金する」という手紙が届いた。春先からニュースで報道されていたブッシュの大型減税政策の恩恵に、どうやら私もあずかれるらしい。

 2度目のじんま疹も、1週間経ってようやく治まってきた。

 罰金がいくらなのか、どうやって払ったらいいのかもわからない、スピード違反の後処理という問題がまだ残っているのだが、これもまあきっと必要以上に悪いようにはならんでしょう。だって今は、運気が上向きだから。(何の根拠にもなってないな・・・)

 まあ、いつまでもどん底で倒れ込んでいられるほど暇じゃないし・・・

(パソコン関連では、デスクトップ機2台とも、未だ復活してないんだけどさ。物理的に死亡してしまった1台はハードディスクを注文したけど、ソフト的に瀕死のもう一方はシステムCD-ROMからして壊れちゃってるしなぁ・・・)


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