2001.7.21の独り言

 いや〜、久々になんかすごい強烈な仕事に当たってしまった・・・

 内容は、日本からの取材クルーの現地世話係みたいな仕事(いわゆるコーディネーター)。知り合いの知り合い(仮にAさんとしよう)が、「自分でやるつもりだったんですが、他の仕事と重なってしまって」と、私にふってきた。そもそも、Aさんを紹介してくれた人とも、一度も会ったことはない。1年くらい前にこれまた別の知人を通じて紹介され、電話で話したことがあるだけ。その後まったく音沙汰なかったのだが、Aさんに相談されて、私のことを思い出したのだろう。

 まずは事前の準備段階。Aさんは、クライアントとのやり取りはあくまで自分がやりたい様子。私にはAさん経由の情報しか届かず、仕事の全体像がちいとも見えてこない。それでも、カチっと指示を出してもらえればやりやすいのだが、内容がわからんのに「お任せします」な部分が非常に多い。

 何より許し難かったのが、Aさんからの連絡の電子メール。あそこまで醜いHTMLメールは初めて見た、というくらい酷い。そんなことして何が嬉しいのか知らないが全体に変なフォント指定がかかっており、そのままでは意味不明の記号の羅列にしか見えない。仕方なくソースを表示し、不要なタグを消しながら解読する。なんと、テーブルタグまで使っていやがった・・・

 もちろん、単なるHTMLファイルだと仮定して見ても、本来必要なタグの10倍は無用なタグが使われている、最低のシロモノ。

 友達からこんなメールが来たら友達止めれば済むが、仕事だから解読しないわけにはいかない。作業の途中であまりの不愉快さに本気で気分が悪くなった。よくありがちな、文字サイズを指定したり、画像が張り込まれた程度のHTMLメールなんて、これに比べたら可愛いもんである。こんな醜いメールを送られるくらいなら、(表にしなければならない必然性などまったく感じないのだけれど、どうしても表にしたいのであれば)Excelファイルを添付されたほうがよっぽど迷惑の度合いが少ないわい。

 ・・・と、何回かの事前連絡の時点ですでに、えらく消耗・・・

 クライアント一行は、日本からまずボストンへ飛び2泊、3日目の夜にLAに移動してこちらで3泊するスケジュール。一行がボストンに到着した時点で代表(仮にBさん)から電話があり、ようやくAさん抜きで直接やり取りできる体制に。(Bさんと話してみると、「Aさんから聞いてたのと話が違うじゃん」ってなことが多々・・・。頭痛・・・)

 ・・・そして、このBさんがまた、強烈だった・・・。彼らの渡米2日目、なんと朝の4時半に電話してきやがった・・・。別に急ぎの用件でもないのに・・・。そりゃボストンは7時半かもしれないけどね(余程緊急でない限り、普通は7時半でも遠慮すると思う)、これには相当ムカついた・・・。どうしたらここまで非常識な行動ができるのか、まったく理解を超えている。けどやっぱり仕事なので、友達止めて済ませるというわけにもいかない。

 ご一行様がLAに移動する当日になって、LAのホテルの予約確認&1部屋追加を頼まれた。ところがAさんから聞いていたホテルに問い合わせても、一行の予約は入っていないとの答え。その日の宿泊先の話である。慌ててまだボストンにいるBさんの携帯に電話をするも、なかなか出ない。そりゃ、彼らが路頭に迷ったって私のせいではないのだが、やっぱりあせる。ハタと思い立ち、同じ市内にある同じ系列のホテルに片っ端から電話をかけて聞いてみる。そうしたら・・・しっかり別のホテルに予約が入っていた。要するに、私がもらっていたホテルの住所と電話番号は、同じ系列の別のホテルのものだったのである。

 真相が判明したところでようやくBさんが捕まる。彼らも、私が聞いていたのと同じ、間違った住所と電話番号を教えられていた。最初、「そんなハズはない」というような言い方をされてさらにムカつく。私を疑うなら勝手に間違ったホテルに行きやがれ! この間違いために、どれだけ無用な神経と労力を使ったと思ってんだよ!

 そもそも、一体どうするとこういう間違い情報が伝わることになるのか、これまたさっぱり理解できない。自分で予約を入れておきながら、それとは違うホテルの連絡先を伝えてきた奇特な人は、AさんでもBさんでもない様子。類は知を呼ぶだか何だか知らないけど、よくもこれだけ大勢の信じがたい行動をする人たちが1つの仕事にからんでるもんだ。

 LAで合流する技術スタッフとの連絡の仲介も頼まれた。彼らにも(当然のごとく)うまく話が伝わっていない。車にしたって、最初は私がAさんに言われて(8人+機材だから)15人乗りのバンを予約してあったのだ。その後、Aさんから「車は技術スタッフが手配することになった」と言われてキャンセルした。ところが、技術スタッフの1人は、すでに前日の夜なのに「車をどうしたらいいか、聞いてないんですけど」と言う。悪いけど、私も知らん・・・。ご一行様は今頃、雲の上〜・・・

 そんなこんなで、ご一行様と合流する前日に、一段と消耗・・・

 当日はまあ、それまでの苦労を思えば楽なもんさっ・・・。Bさんは、さすが会う前から印象が悪かっただけあって、最後までなじめなかった。Bさんから、万が一にもまた仕事が来たら嫌なので、名刺を持っていないふりをしてしまった。(電話番号はバレてるけど、名刺があるのとないのとじゃ、後に思い出される確率も違うだろう)

 何が悪いって、途中でバトンタッチとか、人づてに情報聞くとかって、最低だね。最初から私がBさんとやり取りしていれば、勘違いが随分と減って準備もやりやすかった。車の手配もホテルの予約も技術スタッフの手配も、最初からすべて私がやっていたほうがよほど楽だった。

 それにしても、単に馬鹿とか無能というのではなく、にわかには信じがたいというか、どうすればそういうことができるのか謎な行動を取る人って、実はいっぱいいるもんなんだねぇ。


 今年の東京は例年にない猛暑らしい。そんな貴重な夏を逃しているのかと思うと、非常に損した気分である。皆が「暑い、暑い」と書いてくるのが、羨ましくて仕方ない。

 こちら、今のところ例年並か。午後、少し暑い程度。朝夕は涼しいというか、はっきり言って寒い。布団は2枚かけて寝ている。

 早起きしなければならない朝など、眠くてというより寒くてベッドから離れがたい。せっかく真夏だというのに、なんでだ・・・

 やっぱ夏は日本に行かないと、精神衛生上よろしくないということに改めて気付く。来年からは毎年ちゃんと、夏に日本に行く予定を立てよう。

#ああ、東京にワープしたい・・・


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