「アメリカに無い物・その1」

 アメリカに、洗顔石鹸はない。あるにはあるが、日本風のチューブに入った使いやすいのがない。もしかしたら、どっかの化粧品メーカーがブランド物として高級なヤツを売っているのかもしれないが、スーパーには売っていない。ニューヨークに移ってから、クレアラシル・ブランドの物があることを教えられたが、当時のロスではみかけなかった。

 四角い石鹸タイプだと洗面所に置くのに不便だ。風呂場に置くと、すぐに溶けてなくなってしまう。日本に帰る度に買いだめしていたチューブ入り洗顔石鹸を、ある時切らしてしまった。もちろん日系スーパーで日本の倍の金を出せば買えるのだが、試しにアメリカのスーパーで売っている物を使ってみた。

 その1、ポンプタイプの容器入りの透明な液状の物。何だか水っぽくて全然洗ってる気がしない。

 その2、唯一チューブで売っている、アプリコットスクラブ洗顔剤。これはほとんど磨き粉。全然泡が立たない。粒子入り洗顔料というより、うどん粉に巨大なツブを入れた感じ。おまけにアプリコットの臭いが超強烈。ハンドクリームなどもそうだが、アメリカの基礎化粧品は香料がきつすぎる。

 その3、ポンプ式のクリーム状の製品。これも結構臭いがきつい。何よりも、いくらすすいでもぬるぬるが取れない。臭いも残る。非常に体に悪そう。

 その2と3を併用していたところ、吹き出物が大量にできてしまった。

 余った石鹸の第二の利用法。ポンプ式のものは手荒い石鹸として使った。スクラブの方は・・・クレンザー替わりに使った(_ _;;;...。

(原文:95/11 加筆訂正:98/9)