一方、アメリカは本当に文房具の種類が少ない。おまけに保守的というのか鉛筆が主流。大人でもシャープペンを使っているのは東洋人ばかり。まあ、間違いを消しゴムで消してきれいにしようなんて思わず、いきなりボールペンで書いて間違いは上からグチャグチャ書いて訂正する人間が一番多いが…。
ノートだって、針金でグルグルと背を綴じてあるかさばる分厚いもの、もしくは上綴じで一枚づつはがせるメモ帳形式のものばかり。クリアフォルダなんて便利なもんは、少なくともロスの文房具店には存在しなかった。ニューヨークでみつけたが、色付きのクリアフォルダの色が超ドギツイ。フォルダの色が濃すぎて中の書類を確認できない。中が見えてクリアだからクリアフォルダっていうんじゃないのか?!
総じて商品の色合いは汚い。フロッピーディスクなども、黒はともかく他は汚いやたら濃いくすんだ色ばかり。カジュアルバッグでもスキーウェアでも、日本のようにカラフルできれいなものはまずない。許せない私は、わざわざ日本の友人にパステルカラーの美しいディスクを買って来てもらったこともある。
(iMacの人気爆発に伴い、アメリカでも多少はパステルカラーや半透明の綺麗な色合いの商品が手に入るようにはなってきた)
結論。ここでは生活に最低限必要なものは安く手にはいる。しかし、ちょっと便利なものやおしゃれなものは無い。あっても高い!
(原文:95/11 加筆訂正:99/12)