21日 11:00 |
11:00
ようやく車内もぽかぽかしてくる。
24時間も運転してると思考能力が落ちてくるので、いろんなことをあまり考えなくなってくる。
運手は条件反射。目に飛び込んでくる景色やそれから連想したものについて漠然と考えたり、次の大きな町がどこで、そこまであと何マイルかとか考えたり・・・
11:40
コロラド州に入る。ついに80号に別れを告げ、76号へ。ここまではひたすら西に向かって走っていたが、76号からは徐々に南下しながら西に移動することになる。
州のせいなのか、76号がそうなのか、急にぼろい道になる。それでも制限速度は時速75マイル。
12:00
窓を開けてちょうどいい気温。車の水温計の針がノーマルより低いところで止まったままだったので壊れているのかと思っていたが、ちゃんとノーマル領域まで上がってきた。
12:14
ものすご〜〜〜く今さらであるが、自分が今、こんなところを走っているのが非常に不思議な気がしてくる。マンハッタンを引き払ったという実感がない。
ここ2週間ほど、あれだけ大変だった荷造り。1ヵ月も前から、必死で原稿を早めに書き貯めた。そのくせ、引っ越し準備をしながらも、いつも心のどこかで「自分は本当に引っ越すのだろうか?」と信じられない気分であった。
信じられない、というか、「あー、あー、本当にいいの?」というか・・・
要するに、いろんなことに対して、不安なんだな。
すべて自分で行動に移しておきながら、それを信じたくない自分がいたわけである。
すでにコロラドまで来ておいて、文字通り後戻りはできない。
進むしかない。
今回の全行程が何時間になるのかまだわからないが、このルートは、いい車で走れば今回の所要時間より確実に3時間は短縮できる。ネブラスカ州もコロラド州も制限速度は基本的に時速75マイルなのに、私は車を壊したくないので制限速度よりゆっくり走っている。
あ、普通の人はノンストップドライブなんて馬鹿なことしないから、時間の短縮は「私が」いい車に乗れば・・・ね。
※:便宜上、日時はすべて出発地点であるニューヨークの時間帯で掲載しています