2000年4月20日 いざ出発

ピンクの矢印が元私の部屋の窓

玄関脇で人の出入りやベルの音がうるさい
通りで騒ぐヤツらの声がうるさい
車などの騒音もうるさい
埃入りまくり
すぐ外がゴミ集積所

その代わりというわけでもないが

家賃は相場よりかなり安く
もちろんエレベータなんてないけど
階段登る必要もなく
引っ越し時は特に便利であった


10:40 メーター108787

 荷物を積み込みいざ出発
 本当は10時くらいに出発しようと思っていたのだが、アパートの給湯や暖房に使う灯油(たぶん)の給油車がアパートの前に停まっていて、自分の車を停めて荷物を積み込めずに周辺を30分ほどぐるぐる回る羽目に陥る。

 それにしても今回の横断に際しては、詰めが甘いどころかまったく詰めていないに等しい。地図を確認したのは出発前日だし、カメラの電池を慌てて替えたのも前夜のこと。
 車に関しても、出発の2日前になってヘッドランプが1つ切れていることに気付いた。出発前日に慌てて車用品屋に行き、(日が暮れる前に作業を終えなければならない事情から)店の前の路上で両手を真っ黒&傷だらけにしながら苦労して交換した。(ったく、ヘッドランプの裏側にあんなにいろいろとコードやらパーツやら、詰めるな!)
 最終的な荷造りは、当日の朝。我ながら、なめてる。
 友人に、ダンベルと一緒にあげようと思っていて渡し忘れたパワーアンクル(「リングに賭けろ」みたいな呼び方で恐縮なのだが、正式に何と呼ぶのか知らない。足首に巻き付けるウエイト)は、仕方ないので足首に巻いて運ぶことにする。
 車に荷物を積む時、いつの間にか指を深く切っていた。いきなり血が止まらなくなるが、アパートの部屋はすでに鍵を内部に置いてドアを閉めてしまった。仕方ないのでティッシュを巻き付けてテーピングで止める。昨日のランプ交換と合わせて、両手ぼろぼろ。

 今回の大陸横断は、行き先が天国ではないことを既に知っている。
 4年前、多少なりとも期待に胸膨らませ、東に向かって大陸を横断してやってきたニューヨーク。米国でのそれなりのステータスをようやく確立した4年間の日々。ロサンゼルスでのんべんだらりと過ごした3年3ヵ月より、はるかに進化したけど、ストレスはとてつもなく大きかった。
 それに関わるすべての記憶を嫌悪し、それが内包するすべてを憎み、ののしり続けた街。
 自分が何をやりたいのか、よくわからない。
 自分がどこに行きたいのか、よくわからない。
 今、自分が向かっているところが、最終目的地なのかどうかもわからない。
 だけど今はとりあえず、西に帰ろう。
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」

※:便宜上、日時はすべて出発地点であるニューヨークの時間帯で掲載しています

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